糸子の体重計 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
四人の立場から書いてあって、面白い。糸子の性格の良さが、まわりを救ってくれる。それにしても、みんな家庭の事情をかかえていて、子どもなのに、どこにも甘えず、信頼できる大人がまわりにいなくて、なんだか寂しくなりました。でも、友だちの信頼度が増していくところが、安心できたところかな。
Posted by
食べてさえいたら幸せ。糸子はそんな5年生の女の子。給食で余ったデザート争奪戦では男子の滝島がライバル。ある日、町田良子に「やせられるはずがない」と言われて、勢いで「ダイエットしてやる」と宣言してしまった。夏休み中にやせられるのかあ?自分でも半信半疑ではじめたダイエットだけど…。 ...
食べてさえいたら幸せ。糸子はそんな5年生の女の子。給食で余ったデザート争奪戦では男子の滝島がライバル。ある日、町田良子に「やせられるはずがない」と言われて、勢いで「ダイエットしてやる」と宣言してしまった。夏休み中にやせられるのかあ?自分でも半信半疑ではじめたダイエットだけど…。 ダイエットとはいってもとても健康的で、痩せることだけを目標にしていないところがいい。登場人物一人一人のショートストーリーが5つ。表面だけではわからない、それぞれの悩みやいいところがじんわり心にしみる。
Posted by
いとうみく(作) 佐藤真紀子(絵) 『糸子の体重計』 童心社 いい!(笑) たまらなく! 小学5年生の、5人の子どもたちを主人公に、「つながる」5つの短編集。 なかでも、超主人公、強烈な個性の 糸子 。 この子の持ち味が光を放ち、刺激となり、成長を促す。 本書の子ども...
いとうみく(作) 佐藤真紀子(絵) 『糸子の体重計』 童心社 いい!(笑) たまらなく! 小学5年生の、5人の子どもたちを主人公に、「つながる」5つの短編集。 なかでも、超主人公、強烈な個性の 糸子 。 この子の持ち味が光を放ち、刺激となり、成長を促す。 本書の子どもたちは、それぞれがそれぞれな「思い」を持ち、自分で自分と向き合っている。その現し方が魅力的で「いい」。 そして、大人が過干渉になっていないのが「いい」。 糸子のおばあちゃんも、保健室の先生も、まみのおかあさんも、絶妙の間合いに留まりそれでいて助け舟なのが「いい」。 問題解決に立ち向かう力を持とうとする子どもたちの、その力の発現を大人たちは見守るべきと思える作品だ。 無垢でがむしゃらな自己表現と、周りの目とのせめぎ合いに揺れながら成長をする子どもたちの姿が切ないほどだ。 そんな中で自分たちで得たものは「本物」だ。 「逃げたり、目をそむけたり、そのときは楽なんだよね。傷つかないから。でも、なにも解決しない。」 立ち向かう力もある。 ――嫌なことがあっても、くそって思うことがあっても、おいしいものを食べると、むくむくって元気になる。幸せ!って思える。 それで、明日はきっと、いいことがあるって、そう信じることができるんだ。 子どもがこの作品を読むと、むくむくって元気になる。幸せ!って思える。 それで、明日はきっと、いいことがあるって、そう信じることができるんだ。(真似)(笑)
Posted by
「体重」をきっかけに、繋がっていく短編集。 でてくる語り手の子どもたちが、個性があって、屈折してても、すごくいい子たちです。 友だちっていろいろ難しいのね。だけどそれぞれ考えていることがあって、こうしたい、なりたいって思いがあって―いいなぁ。好きだなぁ。「友だち」って大変だけど、...
「体重」をきっかけに、繋がっていく短編集。 でてくる語り手の子どもたちが、個性があって、屈折してても、すごくいい子たちです。 友だちっていろいろ難しいのね。だけどそれぞれ考えていることがあって、こうしたい、なりたいって思いがあって―いいなぁ。好きだなぁ。「友だち」って大変だけど、こんなにステキなものはないですね。 全てが明るいことばかりではないのだけれど、この本を読み終わった後、ステキな気分になりました。
Posted by
子どもたちが関わる学級の現象を、当事者それぞれの心の内として表現し、子どもたちがそれぞれに違った思いを持って、真面目に生きていることをうかがわせる。 一人ひとり違う子どもたちをうまく表し、それぞれが尊重されるべきだということを考えさせる。
Posted by