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大人になるために大切なことを教えてくれた女 の商品レビュー

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1件のお客様レビュー

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爽やかに纏まった結末と淫猥度の高い官能,

タイトルが本作と同じく「女(ひと)」で終わることから似通った印象に写る過去作品『年上の隣人ー僕に最高の秘密を教えてくれた女(ひと)』があるので要注意だが、本作の方が確かに「大人になるために大切なことを教えてくれた」ようにも感じる内容につき、なかなか的を射たタイトルだと思う。過去形...

タイトルが本作と同じく「女(ひと)」で終わることから似通った印象に写る過去作品『年上の隣人ー僕に最高の秘密を教えてくれた女(ひと)』があるので要注意だが、本作の方が確かに「大人になるために大切なことを教えてくれた」ようにも感じる内容につき、なかなか的を射たタイトルだと思う。過去形から推察できるように、本作もまた別れを伴って1つの恋が成就する切なさの弓月作品である。 高校生の主人公に対して28歳の女教師と32歳の隣人妻は熟女過ぎるでもなく、落ち着きのある女教師に対して快活で積極的な隣人妻といった対比こそあれど妖艶な色気よりも瑞々しさを感じさせるところはむしろ妙齢との表現が相応しい。また、イマイチ乗り切れない部分が多かった前作『温泉三姉妹ー癒しの宿』に比べて数段UPしたかの官能描写が冴えており、作者らしい「ご奉仕」を交えた情交の場面と描写が紙面の多くを占めている。授業の合間に空き教室だったり夫不在の寝室といった大胆さもあるシチュエーションも豊富で、ヒロインの魅力が下支えした官能成分はすこぶる高い。年上の優位で先導しながらも主人公の押しと責めによって次第に逆転していくいやらしさに満ちている。そして、それぞれ面識はないものの背徳のスリルに身を焦がす密戯を繰り返すうちに主人公の存在がどんどん大きくなっていくヒロイン2人である。 しかし、本作にはあらすじに書かれていないもう1人のヒロインがいて、こちらとの行方が展開をより複雑にしていく。大概においては不憫な役回りを受け持つことも少なくない幼馴染みにして主人公の同級生(生娘)である。 気さくな間柄ならではの屈託のないやり取りにはまるでライトノベルのような青春の甘酸っぱさがあり、ツンデレ認定妥当な同級生が実はとっても健気に頑張っているところはかなりの胸キュンでもある。余談だが眼鏡を外すと超絶な美少女となるハイパーな秘技の持ち主(本人にその自覚なし)。 これら3人の軽い鞘当てから本命以外が身を引くのは多くの弓月作品でも見られる流れだが、今回はそれが段階的に整合性を伴って描かれているので、これまでのような可哀想な印象のみが残るだけでもない、相応に納得のできる幕の引き方だったように思う。肩入れするヒロインによっては実に素敵で爽やかな結末となるであろう。

DSK