死をみつめて の商品レビュー
識者がのべる死について。戦時中の人は自殺をしない。数多くの死は統計になるなど、示唆に富んだ話しばかりで興味が尽きなかった。 中にはシベリア抑留の経験談もあった。 実は私の祖父もシベリア抑留されていたと聞いていたが、「つらい話しだから・・・。」と最期まで話すことはなかった。そうい...
識者がのべる死について。戦時中の人は自殺をしない。数多くの死は統計になるなど、示唆に富んだ話しばかりで興味が尽きなかった。 中にはシベリア抑留の経験談もあった。 実は私の祖父もシベリア抑留されていたと聞いていたが、「つらい話しだから・・・。」と最期まで話すことはなかった。そういう意味でも関心を持って拝読させていただきました。
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向田邦子さんの「ねずみ花火」は心に響いた。 多くの人に作品が愛される理由が、この話からも理解できる気がした。
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エッセイ、評論、小説、あらゆる方向からの『死』へのアプローチ あんな人やこんな人が、書き尽くしております
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ロボとピュー太 死後の世界 南伸坊 死後の世界は生きるために必要な発明なので、死んだら死後の世界は用済みになる。 「死んだら、ピュー太の死後の世界はなくなるんだよ」 ねずみ花火 向田邦子 よく知りもしない人たちが、それぞれの胸に抱える修羅場について。 絵本 松下竜一 12年...
ロボとピュー太 死後の世界 南伸坊 死後の世界は生きるために必要な発明なので、死んだら死後の世界は用済みになる。 「死んだら、ピュー太の死後の世界はなくなるんだよ」 ねずみ花火 向田邦子 よく知りもしない人たちが、それぞれの胸に抱える修羅場について。 絵本 松下竜一 12年越しに届いた絵本。 命を手渡していくこと。 死について 若い人の自殺 信仰について 松田道雄 世界は虚無とわかったら、自分を大事にせよ。 死教育 伊丹十三 猫の死をきっかけとした、死についての息子の疑問に、どう答えたらよいものか。 無いものを教えようとしても 池田晶子 死とはそもそもなんなのか。 命の不思議さについて。 大人の世界 吉村昭 子供を失った親の悲しみ 自殺と人間の生きがい 神谷美恵子 自殺を考える人、実行する人の本当の望みは、生き方を変えることなのではないか。 自殺について 安佐田哲也 高島平団地 1980年に自殺の名所として社会問題になった団地。 三原山 1933年 自殺の名所として有名になった。半年で129人の自殺者。大半が十代から二十代だった。 生まれ変わるためには死なねばならない 河合隼雄 「死ぬほどのところをくぐらなかったら、よくならなかったと思います」 p.107 私は自分のなかの何を死なせたくて、どう生まれ直したいのだろう。 今日でなくてもいい 佐野洋子 田舎の人は外国人だと思う。 不思議なサーカス 高見順 高見順日記 仁科氏の装置 小松左京 人生の空虚に飲まれた男の半生をかけた自殺 わが生死観 岸本英夫 死にそうになった時は、死にものぐるいで生きようとする私でありたい。 死後の世界があるかないかなどくだらん。どっちが自分の生を全うするのに役立つかを判断して、好きな方を選べばいい。 存在していない、0とはどういうことなんだろうか。 生命の肯定が全ての出発点となる。 死について 植谷雄高 死者の、かつてあった確実性と、今はもう無い茫洋性 存在論 戦争体験をめぐって 吉田満 戦後27年目の高校生たちとの文通 食慾について 大岡昇平 医用に見える食慾に支えられ、戦場で人間性を保った一兵士と一人の将校 確認されない死のなかで 石原吉郎 あんまりたくさん死にすぎると、その死は人の顔を失い名前を失い、ただの統計になってしまう。 粗忽長屋 柳家小さん これ、自分が死んだことに気づいていないのではなく、ただのそっくりさんなのに死んだ死んだ言われて自分でも死んで幽霊になった気分になっちゃってるだけじゃないの。
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生きている感が希薄な現代人、先人達の生死観に、ガツンとヤられる。命の授業とは、こういうことか。絵本で号泣。
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「中学生までに読んでおきたい哲学」の第6巻です。 死について、18のお話が収録されていました。 死は誰にでも訪れるものだから、それまでの時間=生をムダにしないでおきたいなって思いました。
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【収録作品】 向田邦子 …… 「ねずみ花火」 松下竜一……「絵本」 松田道雄……「死について」 伊丹十三 …… 「死教育」 池田晶子 …… 「無いものを教えようとしても」 吉村 昭 …… 「大人の世界」 神谷美恵子 …… 「自殺と人間の生きがい」 阿佐田哲也 …… 「自殺につい...
【収録作品】 向田邦子 …… 「ねずみ花火」 松下竜一……「絵本」 松田道雄……「死について」 伊丹十三 …… 「死教育」 池田晶子 …… 「無いものを教えようとしても」 吉村 昭 …… 「大人の世界」 神谷美恵子 …… 「自殺と人間の生きがい」 阿佐田哲也 …… 「自殺について」 河合隼雄 …… 「生まれ変われるためには死なねばならない」 佐野洋子 …… 「今日でなくてもいい」 小松左京 …… 「仁科氏の装置」 岸本英夫 …… 「わが生死観」 埴谷雄高 …… 「死について」 吉田満……「戦争体験をめぐって」 大岡昇平……「食慾について」 石原吉郎……「確認されない死の中で」 柳家小さん …… (演)「粗忽長屋」 すべて初読。絵本、死教育、無いものを教えようとしても、食慾について が良かった。 編者も解説に書いていたが、死というテーマのアンソロジーの為、 全体に重い内容だった。 このシリーズで池田晶子さんの文章を何篇か読んでいるが、 考え方にとても共感するところが多い。
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SLBA選定図書 2012年度 第2期 Aセットから 『考えることを楽しもう!学者、小説家、映画監督などのエッセイの中から「死」をテーマにした作品18編を厳選』 分類 914/マ
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中学生では難しいかと思うものもある。バランスよく構成されている。どこまで中学生の心に迫るものであるのかはわからないけれど、考える糸口になることをねがう。
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