人は語感で「いい・悪い」を決める の商品レビュー
読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。 2018.1.2作成 ・息が滑り出れば、口元が涼しくなって爽やかな...
読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。 2018.1.2作成 ・息が滑り出れば、口元が涼しくなって爽やかな感じがする、喉や舌が緊張すれば、緊張感や力を感じますし、唇が緩めば、寛ぎや優しさを感じる。つまり発音時の口腔周辺の運動によって、私たちは、緊張したり寛いだり、颯爽としたイメージを感じたり、温かいイメージに包み込まれたりする(p2) ・ことばを交わすふたりの関係性によって、語感の効能は変わる、逆にいえば、なりたいふたりになれるように、言葉を選んで生きればいい。言葉は、人と人の関係性をつくる鍵である。関係性が、自然に言葉を選ばせますし、選んだ言葉が、さらに二人の関係性を変えていきます(p5) ・「アイウエオ」の母音は、自然発生音で、息を擦ったり破裂させたりするなどの威嚇効果がないので、心の素直な開示、を感じさせる。母音の中でも「亜は、喉の奥までさらけ出すように口を大きく開けるので、何も隠し立てのない、ありのままの気持ちを伝えるイメージがある。続く、リ・ガは、アの印象を増幅させる振動音。ト、ウは、その印象をたっぷりとためて熟成させる感じをつくります(p11) ・これらを合わせると、「いつも」は内側にたっぷりため込んだものが、一直線にその人に向かって、つい出てしまったような語感である、「いつも」を使うと親密度がアップする(p13) ・女性が「いつも」と怒るときは、本当に何度も繰り返しているのを、初めの1回目から100回目を超えても数えている場合があります(p15) ・「おはよう」は、共鳴して共感を思わせる「オ」と、大切な上質感を思わせる「オ」のイメージが、共に感じられる言葉である。(p16) ・「またね」は、未練たっぷりの言葉である、マは、やわらかく唇を閉じ、口腔内にゆるく息を満たして唇を離すことによって発音する。頭蓋内に音がこもる鼻音なので、停滞のイメージがある。「ネ」の発音は、上あごに強く貼り付けた舌を、ゆっくりとはがしつつ鼻音を響かせる。強く押し付ける舌は、念を押し、依存するイメージになる(p22) ・そうなんですか、ええ、等と軽快に相槌を入れてほしいときに、「なるほど」が続くと、話しているほうは重くて少々うんざりしてしまう(p27) ・好感度を上げる言葉として、さすが!すごい!、サ行音+ガ行音の並びである、ガ行音は、男性の好む代表的な音である、ガ行音に強者のイメージを連想する(p31) ・女性を褒めるときに「素敵ですね」が効く理由として、清潔感あふれる聖少女になった気分になれる(p37) ・大丈夫、とは経験の積まれた分野において、先輩が若年の後輩女子に向けて発するべし、という点である(p43) ・エレガントな断り方は、「遠慮させていただきます」「エ」の音は、口腔を低くしながら、舌を平たくして下奥に引く発音体感なため、奥ゆかしさを感じさせるから(p47) ・「お昼にふたりでホテル・・」のフレーズにある、「ヒ、フ、ホ」の語感が、ドキドキを誘う。ひかり、ひとみ、ふしぎ、ふわり、ほのか、ほしくず(p57) ・だから、でも~、は相手を不快にしかねない、ダ行音は停滞の音です。流れていく会話を一瞬立ち止まらせるときに効果的な役目をする(p65) ・絶交、絶対などの「ゼツ」の音は、関係性にドラマが生まれるほどの、また敵が退散していくほどの凄みが効いている(p69) ・イが文節の頭に二つも並ぶ、「いま行くよ」は、物理空間を超えて相手に存在が届く言葉である(p87) ・できません、致しかねます、は使わないようにするほうが良い、その対処法としては、逆提案する(p107) ・よくやった、が褒め言葉としては良い表現、「ヨ」は、「イ」から「オ」へと母音が変化する音で、強く前に出るパワーを大きく包み込む発音体感を持っている、クは、喉を深く締めて、舌の中央に力を込めて発音するので、身体の中心で受け止めてくれた感じがする(p115) ・若い女性が好む音は、サ行音・カ行音、45-60歳の男性は、サ行音が嫌い、マ行音が好き(p152、154、156) 2018年1月2日作成
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黒川伊保子著2冊目。 言葉の語感に、聞き手がイメージでとらえる印象の違いについて、分かりやすく解説。
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内容は語感トリビアみたいな? 1つのチャプターが短いので、隙間時間とかに手軽に読める本でした。
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発音体感についての本。 心地よい音、そうでない音について、「音感」から説明されています。 なるほど、と興味深く読みました。
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