トーマの心臓 の商品レビュー
かつて何度も読み返した、望都さまの名作『トーマの心臓』の小説化。 違和感もあったけれど、世界観は大きくは外れていないと思います。 原作はユーリ目線だったけれど、今作は『訪問者』のストーリーも含まれていて、冷静なオスカーの視点で描かれている分、原作の震えるような感受性と不安感や瑞々...
かつて何度も読み返した、望都さまの名作『トーマの心臓』の小説化。 違和感もあったけれど、世界観は大きくは外れていないと思います。 原作はユーリ目線だったけれど、今作は『訪問者』のストーリーも含まれていて、冷静なオスカーの視点で描かれている分、原作の震えるような感受性と不安感や瑞々しさはありません。 オスカーの感覚は現代的というか、森博嗣さんの思考性が反映されているのだと感じました。 原作との違いを楽しめる方にオススメです。
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理解することと救うこと、好きなこととと知りたいこと。友達を救いたいという思いはあっても理解することでどうにかなる訳じゃないし、好きだから知りたくても知ってどうにかなる訳じゃない。何もかも知ることが理解することでもない。 知りたいことはただの自分のエゴでしかなくて、向こうが何を望...
理解することと救うこと、好きなこととと知りたいこと。友達を救いたいという思いはあっても理解することでどうにかなる訳じゃないし、好きだから知りたくても知ってどうにかなる訳じゃない。何もかも知ることが理解することでもない。 知りたいことはただの自分のエゴでしかなくて、向こうが何を望んでいるのかはわからない。 ただ友達のことを思って、力になりたいと思っているのにどうすればいいのかわからない。 でも確実に誰かの支えにはなってるし、同時に自分も支えられている。 誰かを好きでいることってこんなにも心が満たされ、乱されるのか 愛、友情 一言で言えば簡単だけどその定義って凄く曖昧なもので、不安定なものなんだと感じた
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聞いたところで何もできない、替わってやれるわけでもないし、過去は消えない。 では、それでも話を聞く意味はなんであろうか? どうしようもないものをそのままに受け入れ、それでも生きていくために必要な対話の原点が見事に描かれている。 誰かプーチンの話を聞く人はいるのだろうか?戦争の年...
聞いたところで何もできない、替わってやれるわけでもないし、過去は消えない。 では、それでも話を聞く意味はなんであろうか? どうしようもないものをそのままに受け入れ、それでも生きていくために必要な対話の原点が見事に描かれている。 誰かプーチンの話を聞く人はいるのだろうか?戦争の年にそんなことをふと思う。
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0049 2018/08/10読了 漫画は読んだことあるけどもう内容を忘れたので、また読みたい。 漫画のほうも覚えていないし、森博嗣の小説も始めて読んだので、感想らしいことを言えず…
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自殺したトーマと瓜二つの少年エーリクが転校してくることからトーマの死をめぐる少し不思議な物語が幕を開ける。原作は宗教、哲学じみた少々難解な漫画ではあるが、小説である本作は原作に比べて幾分か抽象的ながらも「何故トーマは死んだのか?」という謎を少しずつ解き明かす一種の学園ミステリにな...
自殺したトーマと瓜二つの少年エーリクが転校してくることからトーマの死をめぐる少し不思議な物語が幕を開ける。原作は宗教、哲学じみた少々難解な漫画ではあるが、小説である本作は原作に比べて幾分か抽象的ながらも「何故トーマは死んだのか?」という謎を少しずつ解き明かす一種の学園ミステリになっている。一人称視点での精緻で静謐な心理描写に加え、人間関係を一概に語ることのできない難しさに向き合っていて青春モノとしても面白く読める一冊。原作未読でも十分読める作品です。
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森さんがあとがきを書いているのを初めて見たと思ったら、ご本人もそう書いていた。 この作品が特別であるからと。 そしてそのあとがきにあったように、萩尾さんのコミックも読みたいと思わせる小説だった。でも森さんの小説でもあった。 少年たちの限りない透明感が危うくて、なんだか心臓とは...
森さんがあとがきを書いているのを初めて見たと思ったら、ご本人もそう書いていた。 この作品が特別であるからと。 そしてそのあとがきにあったように、萩尾さんのコミックも読みたいと思わせる小説だった。でも森さんの小説でもあった。 少年たちの限りない透明感が危うくて、なんだか心臓とは別の場所をぎゅうぎゅうされるかんじ。 読みながら、これを薦めてくれた彼女を思い出し、なるほどなと思ってしまった。 好き嫌いは分かれそうだけど、わたしは好きだなぁ。
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タイトルだけは聞いたことがあった。原作はコミックでそのノベライズ版なんだそうだ。美しく切ない話ではあるが、要のところがぼやかされている為、物凄く分かりづらい…。トーマは何故死ななければならなかったのか?ユーリに一体何があったのか?(集団リンチにあったのは分かる)その他、いろいろ?...
タイトルだけは聞いたことがあった。原作はコミックでそのノベライズ版なんだそうだ。美しく切ない話ではあるが、要のところがぼやかされている為、物凄く分かりづらい…。トーマは何故死ななければならなかったのか?ユーリに一体何があったのか?(集団リンチにあったのは分かる)その他、いろいろ???なところが多かった。コミック読んでから小説読んだ方が良かったのかしら。
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漫画のノベライズ。 不思議な雰囲気。男ばっかり。 曖昧な記憶だが、森博嗣『神様が殺してくれる』が雰囲気似ているイメージ。
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少女漫画が原作のノベライズ。 正直、少女漫画の世界観がよく分からんという感じでした。人はそれぞれ考え、苦しみながら生きているものですよね。
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森博嗣の文体はとても読みやすくてスラスラと読めました。 原作は漫画だとは知らずに読みました。 とても面白く、良い刺激のあるストーリーで知的な世界にもぐりこんだような錯覚があり、素敵な体験をしたように感じます。 ユーリ、エーリク、オスカー、三人とも魅力的な個性を持ち読んでいても...
森博嗣の文体はとても読みやすくてスラスラと読めました。 原作は漫画だとは知らずに読みました。 とても面白く、良い刺激のあるストーリーで知的な世界にもぐりこんだような錯覚があり、素敵な体験をしたように感じます。 ユーリ、エーリク、オスカー、三人とも魅力的な個性を持ち読んでいても気分が良かったです。 借りて読んだのですが、購入したいなと思いました。 また再読したいと思ったときは購入します。
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