1,800円以上の注文で送料無料

ネットと愛国 の商品レビュー

4.2

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/01/03

ヘイトな言動をしてる人達は特別じゃない。誰でもそうなり得る、そういう面を持っている人はたくさんいる、ということを教えてくれた

Posted byブクログ

2020/12/25

罵詈雑言なヘイトスピーチで有名な在特会(在日特権を許さない市民の会」についてのルポルタージュ。 この会の存在自体を知らなかったが、とても興味深く読めた。 この団体は主張もちょっと大げさだし、言葉が汚くすぎて人間としてどうかと思うが、韓国や中国が日本に対してやっている事を考える...

罵詈雑言なヘイトスピーチで有名な在特会(在日特権を許さない市民の会」についてのルポルタージュ。 この会の存在自体を知らなかったが、とても興味深く読めた。 この団体は主張もちょっと大げさだし、言葉が汚くすぎて人間としてどうかと思うが、韓国や中国が日本に対してやっている事を考えると、まあ仕方ないのかなと思える部分もある。 ある種の人々の気持ちを代弁している部分もあると思うので、もう少し言葉を選んで活動すればもっと支持を集められるような気がする。 今現在の日本で何かが起こっているのかを丁寧に書いた良書だと思います。

Posted byブクログ

2019/07/07

★鬱屈は思わぬところに表出する★5年ぶりくらいに再読した。「うまくいかない人たち」の鬱屈の発散の場所という指摘はそのとおりだろう。思想的な背景はなくても、デモで承認欲求も満たされる。形を変えた文化祭だろう。著者の粘り強い取材は改めて読み返しても深く面白い。  それ以上に、本書でも...

★鬱屈は思わぬところに表出する★5年ぶりくらいに再読した。「うまくいかない人たち」の鬱屈の発散の場所という指摘はそのとおりだろう。思想的な背景はなくても、デモで承認欲求も満たされる。形を変えた文化祭だろう。著者の粘り強い取材は改めて読み返しても深く面白い。  それ以上に、本書でも指摘しているように、その後ろに多数広がる声を上げない「うまくいかない人たち」の憤懣がどこかで臨界点を迎えることの方が怖い。それはトランプ米大統領の誕生と同じ理屈だろう、と思っていたら、桜井代表は「日本第一党」という団体を立ち上げているとは。あまりの劣化コピーと、それが支持を得ておらず話題にもなっていないことに安心した。過激すぎてネットのルールに引っかかったのも大きいのか。

Posted byブクログ

2018/01/08

在特会・在特会シンパは、「右翼でも保守でもない」と言われる。確かにそうだ。では奴らはいったい何者なのか? 本書はそれを「あなたの隣人」と結論付けている。どこにでもいるその辺の誰かさんが、ある日ネットで、「君の人生がうまく行かないのは、在日朝鮮人のせいなんだよ」と甘く囁かれた。ただ...

在特会・在特会シンパは、「右翼でも保守でもない」と言われる。確かにそうだ。では奴らはいったい何者なのか? 本書はそれを「あなたの隣人」と結論付けている。どこにでもいるその辺の誰かさんが、ある日ネットで、「君の人生がうまく行かないのは、在日朝鮮人のせいなんだよ」と甘く囁かれた。ただそれだけ。行動する保守は、イライラを解消する手段がちょっとヘンなだけの、普通の人に過ぎない、と。丹念な取材によって浮かび上がるメンバーそれぞれの実像には、「自分だって、まかり間違えばこんな風に……」という恐ろしさがある。

Posted byブクログ

2017/07/28

在特会の街宣活動がネットの動画配信等で配信されていたので、気になって、この書籍を読み始めました。在特会は「在日特権を許さない市民の会」の略です。現在は会長ではないですが、桜井誠氏を中心に主要幹部の人達のことについて、安田浩一氏の主観で記されておりました。 安田浩一氏は、詳細は...

在特会の街宣活動がネットの動画配信等で配信されていたので、気になって、この書籍を読み始めました。在特会は「在日特権を許さない市民の会」の略です。現在は会長ではないですが、桜井誠氏を中心に主要幹部の人達のことについて、安田浩一氏の主観で記されておりました。 安田浩一氏は、詳細は分かりかねるのですが、労働組合系の方のようです。闇雲に対比はしたくないのですが、桜井氏とは真逆な思想の持主という事ではないかと思います。 しかし、在特会を知らない私にとって、左側の視点からの在特会を知る上で参考になりました。 この書籍にも記載されていますが、右側(左側もそうかもしれません)の団体は、何故分裂し互いに攻撃しあうのでしょうか?プライドが邪魔をするのか?手法が嫌なのか?それぞれの団体も国を想う気持ちは一緒なのに・・・枝葉末節を捨て一つになれば、これほど心強い強大な勢力となるのに、もったいないことです。 桜井氏について、在特会・行動する保守・日本第一党と新しい展開をしています。確かに桜井氏の手法について、賛否はあるかもしれません。しかし、ここは、あくまでの私の主観ではありますが、世に問題提起(アピール)を行うには、やむを得ないのではないか?と思います。 私は、文部科学省の誤った歴史認識を改めて知るきっかけになったのは、桜井誠氏だったのです。 マスコミでは、知ることのできない事。タブーを問題提起することは、必要だと思います。 今後の桜井誠氏のご活躍を期待しております。 バブル時代以降だろうか?世の中はグローバリズムが尊ばれ、ナショナリズムが蔑ろにされていたような気がします。改めて、日本人とは何か?を知らなけれればならない。 そして、テレビの軽薄虚構の扇動に騙されないよう、国民一人一人が洗脳されないように注意してほしい。 ネットの動画配信だけでは、分らない事を知る上では、良い書籍ではないかと思います。

Posted byブクログ

2016/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2012年刊。  丹念かつ広範な取材、対象に寄り添おうという著者の意欲や誠実さは溢れる。  が、描かれる対象をみるにつけ、それが「海面に出た氷山には海中に大きな氷の塊がある、というわけでは絶対ないだろうな」と思っていたら、やっぱりそうだったという感想しか出てこない。  そもそも部落差別への否定視線につき「身近に差別がない」ことだけを挙げる点、あるいは「慰安婦はただの売春婦だ」とのアジが醸し出す彼らのセンスのなさが哀れに感じる。  そのアジに使う時間を用いて、社会の仕組みと金の流れを丹念に追う意欲と実行力があれば、批判の矛先がどこに向けられるべきか判ろうものを…。  百歩譲って、金銭的に不足があってそういう行動に出るしかないという場合であっても、時間さえ設定できれば、図書館で本を借りて読む、古本屋で安く買うことができ、そこから学ぶことも十分可能なのだ。  そして、真に必要なのは、自分の意見と適合するモノを批判的に読む・見る心持ちと、提示されたものに根拠があるのかと問い続ける意識だけのはず。

Posted byブクログ

2016/10/30

在特会に入った人だけでなく、やめた人やそれと関わりが会った人の取材に基づいて書いているので、読ませる本である。在特会を支える人の心情あるいは在日に対する考えについては調査ができるであろう。

Posted byブクログ

2016/08/24

在特会は中高生のいじめをそのままこじつけた様な主張ばかりで、ただただ嫌悪感しかもてない。愛国心の欠片もないのだろう。読んでいて彼等の不気味な憎悪がおどろおどろしく感じた。在日特権も嘘だと分かっていたがネットを通じて真実に目覚めたと言う青年がこっ稽

Posted byブクログ

2016/07/25

第34回講談社ノンフィクション賞受賞作品。 在日コリアンに対する過激な差別発言を行う「在日特権を許さない市民の会」(通称:在特会)のルポタージュ作品。 前半は在特会トップ桜井誠の生い立ちや会員の素顔、そして反在日のルーツなどが描かれ、後半は離反者の本音やリーダーの変化、広がってい...

第34回講談社ノンフィクション賞受賞作品。 在日コリアンに対する過激な差別発言を行う「在日特権を許さない市民の会」(通称:在特会)のルポタージュ作品。 前半は在特会トップ桜井誠の生い立ちや会員の素顔、そして反在日のルーツなどが描かれ、後半は離反者の本音やリーダーの変化、広がっていく標的など、在特会内部及び周辺への緻密な取材で構成されている。 著者は在特会の主張や活動に相容れない思いと不快感を抱えながら、ネット右翼の象徴ともいえるこの団体の表情を顕在化すべく取材を続ける。その実像は「どこにでもいる普通の人々」として描かれる。普段は腰が低く礼儀正しい普通の大人達が、なぜ街宣の場では「ゴキブリ朝鮮人を殺せ!」などと聞くに堪えない暴言を吐くのか。そんな彼らの主張や行動の「正当性」とは何か。 取材が進行していく中で、著者の仮説に裏付けが付いてくる。彼らの中国人や韓国人に対する憎悪は歴史認識に裏付けされたものではなく、もっと閉じられた個人的な鬱屈が発露にあるのではないか。愛国を装いながらも実は彼や彼女達こそ社会から排斥されてきた当事者ではないのだろうかと。自らを「弱者」「被害者」とカテゴライズし、活動そのものをエリートとの階級闘争と位置付ける。「人生がうまくいかない人達」の承認欲求の受け皿として、在特会は抜群の救済機能を果たしている。 それだけに問題は根深い。これは無視されるべき少数派の話ではなく、あなたの隣人の話だと著者は主張する。

Posted byブクログ

2016/07/18

憲法、人権、既得権益、それらを守る左翼に対して、変革を求める行動する保守。 その中でも特に過激な在特会に関する本。 在特会会員の普通の素顔を見ることができた。 在特会の行動は必要悪だと思う。 一方的な差別は許されるべきではないが、愛国心を失った日本人へのカンフル剤としては一定の評...

憲法、人権、既得権益、それらを守る左翼に対して、変革を求める行動する保守。 その中でも特に過激な在特会に関する本。 在特会会員の普通の素顔を見ることができた。 在特会の行動は必要悪だと思う。 一方的な差別は許されるべきではないが、愛国心を失った日本人へのカンフル剤としては一定の評価をしたい。 言葉遣いがまともになればもっと支持が集まると思うのだが。 本の造りとしては、在特会の主張に相容れない筆者でありながらも、在特会の存在に一定の理解を示しており、非常に読みやすかった。 偏った立場で描かれると真実を曲げているように感じてしまうが、そういだた印象は受けなかった。

Posted byブクログ