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2番打者論 の商品レビュー

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2017/08/20

シニア野球をやっている中1次男が、中学校の図書館で借りてきて、読むように勧めてくれた。 「二軍でホームランを打つとどつき回されていました」と語ったのは、2000年代ドラゴンズ黄金時代の2番打者・井端弘和(ドラゴンズ→ジャイアンツ)。 日刊現代のジャイアンツ担当記者として、犠打...

シニア野球をやっている中1次男が、中学校の図書館で借りてきて、読むように勧めてくれた。 「二軍でホームランを打つとどつき回されていました」と語ったのは、2000年代ドラゴンズ黄金時代の2番打者・井端弘和(ドラゴンズ→ジャイアンツ)。 日刊現代のジャイアンツ担当記者として、犠打世界記録保持者の川相昌弘(ジャイアンツ→ドラゴンズ)に魅せられて、彼のノンフィクションまで出版した著者が、様々なタイプの2番打者と、その指導者たちに綿密な取材を繰り返して出版した力作。 ゲームの中で攻撃の采配を奮ったという新井宏昌(ホークス→バファローズ)。 送りバントをほとんどしない攻撃的2番打者・栗山巧(ライオンズ)。 元祖トリプルスリーを達成した蓑田浩二(ブレーブス)。 フルスイングの2番打者小笠原道大(ファイターズ→ジャイアンツ→ドラゴンズ)。 そして、彼らを育てた名将・上田利治(ブレーブスとファイターズで監督)。 西鉄ライオンズ最強の攻撃的2番打者・豊田泰光。 彼をはじめとする野武士軍団を率いた三原脩の魔術。 この本が執筆された2011年当時、セ・パそれぞれで最多犠打を記録した田中浩康(スワローズ→ベイスターズ)に、本多雄一(ホークス)。 日本人メジャーリーガーとして、初めて世界一の瞬間にフィールドに立つ選手となった田口壮(ブルーウェーブ→カージナルス→フィリーズ→バファローズ)。 一見地味に見える繋ぎ役の2番打者について語る中に、野球というスポーツの奥深さ、表には出てきにくい魅力があることを、選手、指導者たちから見事に引き出している。 野球の見方が、一歩も二歩も深められる好著。

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2017/03/17

うまいなあ。読む者の興味を引き出し、もっと知りたいと思わせ、次の章で答をくれる。構成の妙、インタビューの冴え、それより何より、著者の野球に対する愛情にほっこりしてしまう。基本的には日本の二番打者の分析なので「つなぎ役」「テクニシャン」ばかりをピックアップせざるを得なかったのはある...

うまいなあ。読む者の興味を引き出し、もっと知りたいと思わせ、次の章で答をくれる。構成の妙、インタビューの冴え、それより何より、著者の野球に対する愛情にほっこりしてしまう。基本的には日本の二番打者の分析なので「つなぎ役」「テクニシャン」ばかりをピックアップせざるを得なかったのはあるだろうが、個人的にはメジャーの「二番打者最強説」に踏み込んだ続編を期待。

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2016/04/23

どちらかと言えば、地味な打順である二番打者。 しかし、少しでも野球を知っている人ならば そのポジションがいかに重要かということは百も承知のハズ。 先頭打者を確実に送塁することはもちろん 場合によっては強打もできなければいけない そんな無敵の四番打者がどのように作り上げられていく...

どちらかと言えば、地味な打順である二番打者。 しかし、少しでも野球を知っている人ならば そのポジションがいかに重要かということは百も承知のハズ。 先頭打者を確実に送塁することはもちろん 場合によっては強打もできなければいけない そんな無敵の四番打者がどのように作り上げられていくのか・・・ これがなかなか面白い! 元中日(巨人)の井端や元巨人の川相、 彼らは、ピッチャーの心理を読みながら こんなにも頭を使ってプレーしていたのかと 驚くやら感動するやら。 地味でも、縁の下の力持ちでも 燻銀のようなプレーを見せる2番打者、 その魅力を再確認させてくれた本でした。 野球好きにはたまらない1冊です♪

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2015/04/26

文字通り、2番打者について綴った一冊。 出てくるのは井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、豊田泰光、田口壮、田中浩康、本田雄一。 大体役割の決まっているクリーンアップ(3~5番打者)と違い、2番打者はチームや監督によって役割が異なる。 クリーンアップまでのつなぎが主だけど、それ...

文字通り、2番打者について綴った一冊。 出てくるのは井端弘和、川相昌弘、新井宏昌、栗山巧、豊田泰光、田口壮、田中浩康、本田雄一。 大体役割の決まっているクリーンアップ(3~5番打者)と違い、2番打者はチームや監督によって役割が異なる。 クリーンアップまでのつなぎが主だけど、それ以外にも走塁や長打力を求められたり色々。 そんな中でいぶし銀の活躍をしてきた彼らのことを改めてよく知ることができた。

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2013/01/14

バットへの当て具合で右方向、しかもライン際ぎりぎりあたりに落とすという非常に高いテクニックを駆使している中日の井端。日頃のフリーバッティングから「いかにしてこの方向へ打つか」を徹底して練習している姿が、トレーニングには目的意識がどれだけ重要か、という事を強く感じさせる。 彼のバ...

バットへの当て具合で右方向、しかもライン際ぎりぎりあたりに落とすという非常に高いテクニックを駆使している中日の井端。日頃のフリーバッティングから「いかにしてこの方向へ打つか」を徹底して練習している姿が、トレーニングには目的意識がどれだけ重要か、という事を強く感じさせる。 彼のバッティングはゴルフのショットの様なイメージだとこの本を読んで初めて知った。野球の裏側を深く書き上げた良い一冊。

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2012/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2番打者という地味な選手にスポットを当てている。 特に新しい発見はなかったかな。 なぜ二番はそんなにバントをさせられるのかはあまり深く語られていない。。 もっと攻撃的な2番とかでてくればいいのになぁ。 やっぱり井端ってすごいね!

Posted byブクログ

2012/09/23

相変わらず、赤坂氏の取材力の高さに驚かされる。 ひとえに二番打者と言っても、チームの特徴から、様々なタイプに分かれる。 バントの練習も、名を残した選手ひとりひとりやり方、考え方が違うのが興味深い。 野球の楽しみ方がまたじわっと広がった1冊。

Posted byブクログ

2012/08/31

井端〜川相~新井…それぞれの世代を代表する二番打者が、各々どんな哲学やスタイルを持っていたかを示すと共に、互いの相関や比較を織り交ぜながら流れるように重心を移して論を進めている。冒頭、11年プレーオフの館山から放った井端の一発に秘められた心理戦を読んだだけで引き込まれた。

Posted byブクログ

2012/05/17

スポーツニュースで贔屓のチームの勝敗に一喜一憂するのもいいけれど、目の前で行われている一つ一つのプレーを楽しめるようになると野球はもっと面白い。野球のことが書いてある数少ない本のひとつです。

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