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マイクロワールド(下) の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/09/11

【ベスト級】マイクロ化されてしまった学生たちの自然と追手からの冒険脱出譚だが、一級のエンタメ本。初期はよく読んだ故クライトン。未完原稿をプレストンが完成させたものだが、お久しぶりの傑作。次作がないのが残念。

Posted byブクログ

2012/09/07

(承前) 残念なことに、ストーリー展開は荒い。あれよあれよと人が死に、まさかこの人が死ぬか?と思うような人も死ぬ。 それとマイクロ化に関する説明が不十分すぎる。強力な磁場を掛けると「何らかの作用」で物体が小さくなるという設定なのだが、それは人体ならば臓器・組織レベルなのか、細胞レ...

(承前) 残念なことに、ストーリー展開は荒い。あれよあれよと人が死に、まさかこの人が死ぬか?と思うような人も死ぬ。 それとマイクロ化に関する説明が不十分すぎる。強力な磁場を掛けると「何らかの作用」で物体が小さくなるという設定なのだが、それは人体ならば臓器・組織レベルなのか、細胞レベルなのか、分子レベルなのか、まったくもって曖昧だ。作中人物も「はぁてこれはどうしてこうなっているんだかねぇ?」と首をかしげている状態。さすがに原子レベルではないだろうということになってはいるが、あまりにもお粗末だろう。昆虫肉を食べるシーンなんかがあるので、臓器は機能している模様。細胞の数が減ったりしているんでしょうかねぇ・・・??? 途中までは正直、ぐずぐずだなぁと思いながら読んだ。だが、徐々におもしろさを増していく。 読ませるのは「ディテール」のすばらしさだ。まるでミクロの眼となったかのように、昆虫や鳥たちの世界に入り込んでいくその描写は特筆に値するだろう。 ムカデが放出する青酸。 フェノールを出す蝶。 鳥のそ嚢。 狩りバチの巣。 寄生バチの幼虫の蛹化。 院生たちがキリギリスを食べるところ。 BBCの自然番組のようだ。 巻末の参考文献にはアッテンボローの著書も並んでいる。 そんなマイクロワールドの中で闘う女、カレンがかっこいい。クモ学を専攻しているカレンは危険であることを知りつつ、知りたかった世界を目の当たりにできるマイクロワールドに大きな魅力も感じている。個人的には、登場人物の中で、唯一好感を抱いたのはこの人だった。 「ミクロ」という舞台を生んだクライトン。そこにディテールを盛り込んでいったプレストン。 瑕疵があるのは否めないが、同時に魅力も感じる作品である。 *個人的には、本作をなぜ読んだかといえば、かつて『ホットゾーン』にものすごく感銘を受けたからだ。『世界一高い木』もしみじみしてよかったけど、熱を帯びた『ホットゾーン』はやっぱりすばらしかった。あんなノンフィクションをもう一度書いてくれないかなぁ。かつて『ホットゾーン』に魅了された一読者として切望する。この人は、ノンフィクションの中に滲ませる想像力こそが魅力となる書き手なのではないかと思う。 *社名がNanigenなのは、MicrogenもNanogenも存在するから?と思ったら、巻末の解説によると、Naniはハワイ語で「美しい」を意味するのだそうで。ふぅん。

Posted byブクログ

2012/09/04
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 おもしろかった。海外ものって読みにくいイメージがあるけど、すんなり読めました。人間が小さくなったらどうなるか? 読んでいてホントに怖くなった。 主人公(っと思った登場人物?)があっという間に死んでしまうのにはびっくりしたけど、ストーリもハラハラ・ドキドキでした。

Posted byブクログ

2012/08/19

下巻は一気読みでした。おもえば、アンドロメダ病原体から、たのしませていただきました。ありがとうございました。

Posted byブクログ

2012/07/21
  • ネタバレ

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亡くなったクライトンの発見された資料を元に、リチャード・プレストンが書き上げた作品、その下巻。 蟻や、オオムカデ、寄生蜂、アシダカグモ、カバイロハッカ(椋鳥系) 独居性狩りバチ、蝙蝠・・・・ ミクロの世界では捕食者との戦いが全てだ うげげげ・・・ なかでも狩りバチの巣の中の描写には、ほんとに気持ちが悪くなり・・・ げげげ・・・ 電車の中だというのに、きっとひどい表情になってたと思う・・・ 原始の虫たちとの戦いと、現代の高度なハイテクとの戦い。 でも、技術の設定や説明は、かなり無理があるのでは?? ハイテクを知らない私でも、なんだかしっくりこない点が多々あり、 強引な展開が納得できず、下巻になって☆がひとつ減ってしまった。 残念。 まさか、こんなあっけなくピーターが死んでしまうなんて・・・ショック で、お兄さんはやっぱり生きていたのか・・・って ボットは、どこか恐竜的で、今後もまたどこかで現れるんじゃないか、 なんて思わせるところが、ジュラシックパークっぽい。 上下巻あっという間で、楽しめたけど、読む時間帯は考えたほうがいいかも。 食後や車内(電車・バス)はお薦め出来ません・・・

Posted byブクログ

2012/07/03

マイケル・クライトンにしては大雑把なストーリー展開だなぁと 思ったら、途中まで残っていた遺作に誰かが加筆した本らしい。 ミクロキッズとかアリエッティとかのほうが面白いと思う。

Posted byブクログ

2012/06/25
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下巻は、まさに一気読みでした。 上巻で、主人公たちの体が小さくなり、森の中に。 下巻は、虫達との戦い、そして追っ手でミクロになった人間との戦いが描かれます。 下巻の訳者あとがきに書かれているように、本作品はマイケルクライトン氏の死後、PCから発見された数十ページ分と、とがきなどを元に、リチャード・プレストンが書き下ろした作品である。 リチャード・プレストンといえば、エボラウイルスの「ホットゾーン」という作品が有名だが、下巻はマイケルクライトンの作品というよりは、リチャード氏の作品といった方がいいのかもしれない。 まさかの下巻頭で主人公が、、、するし、なんか釈然としなかったりもする。 この本のネタも、マイケル氏自体は数年前から構想していたらしいが、結局世に出なかったのは、小さくなる原理自体がSF作品として不安定だったからではないだろうか? 作品途中に、主人公たちの言葉として、自分たちが小さくなった場合に、自分の体も分子レベルで小さくなるため、外とどのようにやりとりしているのかわからないという言葉があったが、まさしくそこが、マイケル氏がこの作品を世に出せなかった事情なのではないか? ということも邪推してしまう。 ジュラシックパークの琥珀の中の蚊 のような あっと驚き!でも、ありそうだから怖い というのが、本作品では、まだまだ遠い世界の話 ありえそうとも思えない っていうのは、SFだとわかっていても、どうなのかなと思ってしまう。 もちろん、ミクロキッズやミクロの決死圏など 世にいうミクロものはその辺も全て無視 (ドラえもんのスモールライトもしかり) それでも、作品の世界を楽しめるんだから、細かいことは 気にしてたらあかん!といわれるかもしれないが。

Posted byブクログ

2012/06/13

異世界に放り込まれた人々の決死の脱出劇。パターン化しているとは思うが、流石に上手い。「タイムライン」なら中世ヨーロッパ、「ジュラシックパーク」なら恐竜世界、本作は昆虫のひしめく極小世界。マイケルクライトンにしては人が死にすぎだと思うが、(いつもはいらんヤツから最低限の人数だけ順番...

異世界に放り込まれた人々の決死の脱出劇。パターン化しているとは思うが、流石に上手い。「タイムライン」なら中世ヨーロッパ、「ジュラシックパーク」なら恐竜世界、本作は昆虫のひしめく極小世界。マイケルクライトンにしては人が死にすぎだと思うが、(いつもはいらんヤツから最低限の人数だけ順番に死んでいくのに…)上下巻とも手に汗握る、ハラハラしっぱなし。舞台がハワイである事も景色が頭に浮かんできてとてもいい。映画化希望!(亡くなったの知らんかった。でも遺作がちゃんと完成されて発刊されるだけスティーグラーソンと比べたら幸せだね。)

Posted byブクログ

2012/05/26
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 読んで良かった。怒濤の後半戦。カレンが可愛すぎる。リックも良いし。  そういう読後感。学徒としてはその通り。観れない世界を観て。  世界の理を探求する日々。そういう世界の人生は、とても幸せなのも解る。

Posted byブクログ

2012/05/13

強烈な磁場により、縮められてしまったマイクロヒューマンから見た自然界は、驚きと驚異に満ちていた。サスペンスとしても面白いが、生物学の視点でも面白い!

Posted byブクログ