棚田 その守り人 の商品レビュー
中嶋峰広先生の新著。 今回は百選以外の棚田を歩いたとのこと。選定基準は、保全会があるところや口コミなど、中嶋先生が退職後ずっと取り組んでいる棚田ネットワークの力を存分に生かした取材という感じがする。 どの棚田にたいしても、良さを伝えるだけでなく、そこまでのアクセス方法も忘れず...
中嶋峰広先生の新著。 今回は百選以外の棚田を歩いたとのこと。選定基準は、保全会があるところや口コミなど、中嶋先生が退職後ずっと取り組んでいる棚田ネットワークの力を存分に生かした取材という感じがする。 どの棚田にたいしても、良さを伝えるだけでなく、そこまでのアクセス方法も忘れずに記入するなど、「読んだ人の行動」を誘いやすい文章になっている。まずは親せきがいる秩父の棚田が行きやすそうかなあ・・。 実際に足を運びながら書いていて、足掛け5年の作品とのこと。追記欄には、その間に物故されたintervieweeへの追悼が載せられている。わずか5年とはいえ、棚田を守る環境、農業の現状の急速な変化の時代にあることを改めて思わされる。その思いが、タイトルにも反映されているのだろう。
Posted by
- 1