宝引きさわぎ の商品レビュー
鎌倉河岸捕物控え二十の巻~正月松の内の最後の晩,金座裏では貰い物の分配に亮吉がくじ引きを考案した。料理屋百川でも魚河岸と火消い組が集まってくじ引きが行われている場で人気芸者・小夏が変死した。調べると盆の窪に穴が穿たれている。当日の客は他に信州上田松平家の3人と呉服屋の若旦那と悪友...
鎌倉河岸捕物控え二十の巻~正月松の内の最後の晩,金座裏では貰い物の分配に亮吉がくじ引きを考案した。料理屋百川でも魚河岸と火消い組が集まってくじ引きが行われている場で人気芸者・小夏が変死した。調べると盆の窪に穴が穿たれている。当日の客は他に信州上田松平家の3人と呉服屋の若旦那と悪友達が芸者と花札遊びを行っており,小夏の幼馴染みは誰かに付け回されていると打ち明けられていた。置屋の手控えに,正月4日に松平家の宴席に出てから,気配を感じられるようになったと書かれており,同じ手口の殺しが深川で起こっていることが知られ,遺留品の手拭いから,役者が贔屓筋に配ったものと解ったが,その中に松平家の江戸家老の名も見える。政次と宋五郎が掛け合いに行くと,中間が慌てて外出し,先の江戸家老から可愛がられて形見分けに大量の手拭いを受け取っていることが判明する。小夏の妹,冬は姉の遺志を継いで芸者の道を歩み始め,中断した宝引きの場に小冬として参加する場に,中間が現れると罠を張る~そうそう,彦四郎の縁談が一気に進み,大工の道具箱に大判が隠して遺されていた謎解きもあったが,謎解きが最後の最後の蛇足として加えられていて,だらだらした雰囲気になっている。ドラマを意識して,常連登場人物をキャスティングしている感じだな
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シリーズ20作目 佐伯さんのシリーズでは珍しく町人が主人公だが、それもあって戦いの場面が非常に少ない。捕り物がメインではあるが、推理小説というほどでもない。今回も芸者が殺されるのだが、犯人の背景もすっきりしないし、偶然、犯人が親分達の話を聞いてしまう、といった強引な展開。 他のシ...
シリーズ20作目 佐伯さんのシリーズでは珍しく町人が主人公だが、それもあって戦いの場面が非常に少ない。捕り物がメインではあるが、推理小説というほどでもない。今回も芸者が殺されるのだが、犯人の背景もすっきりしないし、偶然、犯人が親分達の話を聞いてしまう、といった強引な展開。 他のシリーズのような、スッキリ感がしない・・
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ここ2、3冊の、宗五郎親分の座りどころのなさというか、身のおきどころのない感じが、やっと落ち着き場所をみつけた感じですかね。 捕物帳の安定は、決まったパターンの踏襲よりも、登場人物の居場所が安定してるかどうかだと思うんだ。 引退だ隠居だってじたばたしないで、自然に流れていけば読ん...
ここ2、3冊の、宗五郎親分の座りどころのなさというか、身のおきどころのない感じが、やっと落ち着き場所をみつけた感じですかね。 捕物帳の安定は、決まったパターンの踏襲よりも、登場人物の居場所が安定してるかどうかだと思うんだ。 引退だ隠居だってじたばたしないで、自然に流れていけば読んでる方も捕物を愉しめるんだけどな。
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宝引きの最中に発生した殺人事件の調査を主軸に物語が進んでいる。宗五郎が隠居のような形で子分を見守る側に回り、若親分である政次が陣頭指揮を取って、犯人を追い詰めていく。
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