あたたかい水の出るところ の商品レビュー
木地雅映子さん、ウェルカムバック! ご本人「シンデレラストーリーです」などと仰っているけれど、「起承転結」の「結」が極端に短くて、さてさて、これからどうなるのか…、と半分は安心しつつ、あとの半分は気になりつつ。
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読み終わって虚脱状態になった……。 もしかしたら今まででいちばん柔らいかと思ったけど、細部はえぐかった。現代的で、すぐ隣りにいそうなえぐさ。 登場人物誰一人完全無欠な奴がいない。そのリアルさ、救いようや甘えがないさまが良かった。形式と結末がお伽話だから他のとこできつくしめて...
読み終わって虚脱状態になった……。 もしかしたら今まででいちばん柔らいかと思ったけど、細部はえぐかった。現代的で、すぐ隣りにいそうなえぐさ。 登場人物誰一人完全無欠な奴がいない。そのリアルさ、救いようや甘えがないさまが良かった。形式と結末がお伽話だから他のとこできつくしめてちょうどいいんだなと。 素材や扱いたいものはやっぱりこれまでの作品と通じている感じ。ゆずはいわばぴりか側の女の子だけど、ぴりかの位置よりはフツーへの順応力を持っている……と感じたのは全編ゆずの視点で、ゆずの考えが丁寧に描かれているために、捉えやすいと錯覚してるだけかもしれないと感じた。 これ読んでほっこりしたとか癒されたって言えるひとはまだ大丈夫なひとだと思います。どうしようもない気持ちになってしまったひとのほうがやばい。この本を必要とするひとのところに届きますように。
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