小林清親 東京名所図 の商品レビュー
江戸から東京へと変わっていく都市の風物を描いた浮世絵。江戸時代の浮世絵のような輪郭線をほとんど用いずに、色の面のみで、光と影の微妙な移ろいを表現している。色の濃淡から奥行きも感じ取れる。当時としては非常に新しい浮世絵の表現法だったのだろう。今となっては、かえって素朴な表現のように...
江戸から東京へと変わっていく都市の風物を描いた浮世絵。江戸時代の浮世絵のような輪郭線をほとんど用いずに、色の面のみで、光と影の微妙な移ろいを表現している。色の濃淡から奥行きも感じ取れる。当時としては非常に新しい浮世絵の表現法だったのだろう。今となっては、かえって素朴な表現のように見えてしまうが、よく見ると非常に繊細な技法を使っているのだ。江戸と東京が混じった不思議な味わいがある。
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烏兎の庭 第五部 書評 4.17.16 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/kiyo.html
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光と闇がおもしろい。描線を欠いた手法もいいし、自分の視覚を直接的に描こうとするのもいい。 建物が傾いて見えるのも、実際にそのように感じたからこそだろう。だからこそ直裁的なのだ。
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