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兵士シュヴェイクの冒険(1) の商品レビュー

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2014/03/19

チェコ文学は基本どれを取っても外れ無しなのだけど、その中でも頭三つ抜けたヤバさ。第一次大戦当時、オーストリア=ハンガリー帝国の一部だったチェコを舞台に煮ても焼いても三ツ星シェフに任せても食えない「善良な兵士」シュベイクが権威と体制、戦争に踊らされる人々を罵倒後差別語入り交じりで徹...

チェコ文学は基本どれを取っても外れ無しなのだけど、その中でも頭三つ抜けたヤバさ。第一次大戦当時、オーストリア=ハンガリー帝国の一部だったチェコを舞台に煮ても焼いても三ツ星シェフに任せても食えない「善良な兵士」シュベイクが権威と体制、戦争に踊らされる人々を罵倒後差別語入り交じりで徹頭徹尾おちょくりまくるユーモア小説。元アナキスト運動家である著者ハシェクの経歴も中々のものだが、これ程までアイロニーに満ちた小説がカフカと並ぶ国民的作家として扱われるというのはつくづく、チェコという国の業の深さを思い知らされる。

Posted byブクログ