1,800円以上の注文で送料無料

「すみません」の国 の商品レビュー

3.4

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/11/13

(推薦者コメント) 日本人はなにかとすぐ「すみません」と言いたがる。その場凌ぎでなんとなく場を繋ごうとする。日本人の考え方、行動パターンはどうしてこうなのか。それを解き明かしてくれる本。

Posted byブクログ

2012/09/16

欧米をはじめとした諸外国人との比較において、日本人は「場」の雰囲気や他人の反応を考慮した上で「意見」「考え」を言う傾向にあるということを述べている。 日本人の歴史や、教育、親子関係等幅広い点からこのような気質、風土が出来上がったということのようだ。 今まで政治を中心に、諸外国と日...

欧米をはじめとした諸外国人との比較において、日本人は「場」の雰囲気や他人の反応を考慮した上で「意見」「考え」を言う傾向にあるということを述べている。 日本人の歴史や、教育、親子関係等幅広い点からこのような気質、風土が出来上がったということのようだ。 今まで政治を中心に、諸外国と日本との考えの違いが言われてきて、なんとなくそのことはわかっているつもりであり、それをどう論理的に説明をするのか、という視点で読んだが、どうしても筆者の一方的な感覚論でしかないのではないかという印象が残った。 自らの思いではなく、周囲の評価を気にする人が多いのは事実であるが、さりとて日常生活において欧米人がそこに無頓着であるとも思えない。そこを外交関係での欧米の原理原則論を主張する姿を強調し、日本人とは違うと断定する内容に違和感を覚えた。

Posted byブクログ

2012/09/09

日本社会は「ホンネ」と「タテマエ」の二重構造でできており、この構造を理解していないと、コミュニケーションに支障をきたすという話。海外との比較で、この手の二重構造は悪く言われることが多いけれども、社会から争いを減らす意味で、むしろ上手く機能している側面を特に強調している。また、近年...

日本社会は「ホンネ」と「タテマエ」の二重構造でできており、この構造を理解していないと、コミュニケーションに支障をきたすという話。海外との比較で、この手の二重構造は悪く言われることが多いけれども、社会から争いを減らす意味で、むしろ上手く機能している側面を特に強調している。また、近年の日本では、タテマエを軽んじる風潮から社会がギスギスしている面が見受けられるとしつつ、現代の若者も、ホンネとタテマエの狭間で細心の注意を払いながらコミュニケーションをしている実態を明らかにしている。 私も、人の発言において、言外の意図や真意を読み取るのは非常に苦手だし、逆に自分が話す場面でも、どこまでの範囲を、どの程度まで正直に話していいのか今でも基準を測りかねているので、コミュニケーションは大の苦手である。特に、事前に準備ができないような突発的な場面では、コミュニケーションを上手くこなすことはまずできない。自分が責任を持てないことについて言質を取られるわけにはいかないし…。どうしてこんなに悩まなくてはいけないのか、背後にある社会構造を本書が明快に示してくれた意義は、私にとって非常に大きい。これからもバイブルとして時折り参照したい本。

Posted byブクログ

2012/09/02

日本のコミュニケーションの特徴を、すみません、に代表されるようなホンネとタテマエを切り口にして考えてく。 具体的な話を例に挙げながら進めるわけだが、あるある話ばっかりな印象になってしまった感も否めない。

Posted byブクログ

2012/08/24

日本的コミュニケーションはわかりにくい。が、奥ゆかしい。 良くも悪くも思慮深い、日本人の国民性が私は好きですが。 私もこれまでに一体何回「すみません」を口にしてきたのだろか。

Posted byブクログ

2012/09/11

欧米人に比べ、主張しない日本人、優柔不断な日本人。 それは全て、周りの人の気持ちを察して気遣うがための「状況依存社会」に生きているため。 だが、この「察する」はたまた「言わなくても分かる」という奥ゆかしさを、日本人は改めて認識する必要があるのではないか、と。 東日本大震災でみられ...

欧米人に比べ、主張しない日本人、優柔不断な日本人。 それは全て、周りの人の気持ちを察して気遣うがための「状況依存社会」に生きているため。 だが、この「察する」はたまた「言わなくても分かる」という奥ゆかしさを、日本人は改めて認識する必要があるのではないか、と。 東日本大震災でみられた、日本人の秩序的でお互いを支え合い助け合う行動が海外から絶賛されたが、これも全て、周りの人を察して気遣う心が根付いているから。 「状況依存社会」に生きる我々が誇りにするべきものなのではないか、と考えさせられた。 欧米人は「タテマエ」しかない、という論調には納得する部分がかなりあった。 海外アーティストが日本公演後によく言う「日本は最高だぜ」なんて、まさにそれかな、って。 「ホンネ」ではどう思ってるか、ではなく、そもそも「ホンネ」が存在しない、と受け止めると合点がいく(笑)

Posted byブクログ

2012/08/11

気が付くとうんうん頷きながら読んでいた。 「わかりました」と「はい」の使い方については、的確すぎて思わず笑ってしまった。 どうしてもっと効率よく出来ないのだろう、というような無駄な話し合いには "満足感を与えて一体感を醸し出す" 意味があるらしい。足並みそろ...

気が付くとうんうん頷きながら読んでいた。 「わかりました」と「はい」の使い方については、的確すぎて思わず笑ってしまった。 どうしてもっと効率よく出来ないのだろう、というような無駄な話し合いには "満足感を与えて一体感を醸し出す" 意味があるらしい。足並みそろえてというわけか。 アメリカ式のコミュニケーションを "良いもの" として取り入れようとするのも日本らしさなのだろう。

Posted byブクログ

2012/08/08

 非常に面白い日本人的コミュニケーション論。 ■状況依存 ■言語化されないものをいかに理解するか

Posted byブクログ

2012/08/03

考え方一つで、日本人の曖昧さも悪いことではないと感じる。でも結局、バランス感覚が一番必要なんだろうな…

Posted byブクログ

2012/08/06

場の雰囲気重視は従来から色々な人が指摘しているが、個人的に今日やっぱそうだなぁと思ったのでちょっと訂正。

Posted byブクログ