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神林長平トリビュート の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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2018/11/13

まあ、御大には、まだ誰も敵わないのだな、ということがよく分かりました。 と、これで終わっちゃうのは、あまりにあまりなので。 虚淵氏の「敵は海賊」は、かなり面白かったですよ。 文体こそ御大には敵わないけれど、読みやすさは素晴らしかった。 分かりやすいストーリィではあったけど、構成...

まあ、御大には、まだ誰も敵わないのだな、ということがよく分かりました。 と、これで終わっちゃうのは、あまりにあまりなので。 虚淵氏の「敵は海賊」は、かなり面白かったですよ。 文体こそ御大には敵わないけれど、読みやすさは素晴らしかった。 分かりやすいストーリィではあったけど、構成がお見事でした。 これが正史で良いんじゃないか、と思えました。 それ以外の作品も、面白いことは面白かったです。 円城氏は、もういつも通りの円城氏でした。 神林トリビュートとは思えないくらい、いつも通りでした(笑)。 惜しむべきは、伊藤計劃氏が参加できなかったことでしょうね。 テーマまで決まっていながら、間に合わなかった。 読んでみたかったなあ。。。伊藤計劃氏の「過負荷都市」。

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2014/10/16

トリビュートとなってるけど、普通のアンソロジーとして読める。円城塔はいつもより熱い。森深紅は拾いモンの予感。虚淵玄のきっちりした仕事っぷりも良いな。でもなんと言っても、辻村深月には泣かされた!

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2014/07/06

SFとファンタジーは紙一重なのを再認識。 だって胃が体を飛び出して冒険したり、 子供の時期だけ猫と話ができたりと 科学と呼ぶにはあまりに荒唐無稽すぎる物語が 所狭しと展開されているのだから。 そのなかでも特に印象に残ったのは 『魂の駆動体』 という時代遅れの車を作ることに魅せら...

SFとファンタジーは紙一重なのを再認識。 だって胃が体を飛び出して冒険したり、 子供の時期だけ猫と話ができたりと 科学と呼ぶにはあまりに荒唐無稽すぎる物語が 所狭しと展開されているのだから。 そのなかでも特に印象に残ったのは 『魂の駆動体』 という時代遅れの車を作ることに魅せられた 老人たちの話。 森深紅という著者、初めて知ったけど かなり上手い。 さっそく森氏の単行本をamazonでポチった。 届くのが楽しみである。 アンソロジーにはこういった 予期せぬ出会いがあるから素晴らしい。

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2014/03/01

神林作品をもとに複数の作家が書いた作品のトリビュート短編集。「狐と踊れ」(桜坂洋)、「七胴落とし」(辻村深月)、「敵は海賊」(虚淵玄)の三編が好みだった。「死して咲く花、実のある夢」(円城塔)はもう一回読んでみたい感じ。

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2013/05/02

買ったまま登録すんの忘れてた。短編がいろいろ読みたくてなんとなく買ったけど、虚淵玄のお話、おもしろかった。

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2013/04/09

神林長平の作品を元ネタに、新世代作家がそれぞれ作品を寄せた短編集。 (名前は聞いたことがあっても)作品をほぼ読んだことのない作家の方々の作品だけれども、それぞれの作家の個性がよく出ていたのではないだろうか。どの作品を選ぶのか、どう料理するのか。できあがった作品の文体も、作家によっ...

神林長平の作品を元ネタに、新世代作家がそれぞれ作品を寄せた短編集。 (名前は聞いたことがあっても)作品をほぼ読んだことのない作家の方々の作品だけれども、それぞれの作家の個性がよく出ていたのではないだろうか。どの作品を選ぶのか、どう料理するのか。できあがった作品の文体も、作家によって様々で、ああ、この人の作品はこういう作風なのだな、と想像させてくれるものだった。 内容については、これって結局、同人誌の二次創作なんだよなぁ。神林作品が好きな人が集まって、その旗のもとにそれぞれが作品を二次創作する。元作品の、主要な登場人物(?)の出自の話とか、結構踏み込んだストーリーがあったりするところも、何となく非公認同人誌っぽい香りが…。なんでこんなに難解なのか…と思わせる作品もいくつかあったのだけれども、これが、原作をベースにしているから読者を突き放せるのか、それともその作家の持ち味なのか。それぞれの作品を読んで、「原作を再読したい」と感じたものと、「この作家の別の作品が読みたい」と思わせたもの。トリビュートとしては、どちらが良いのだろうか。そんなことを感じながら、どちらかというと、作品そのものというよりは、神林ワールドの周辺をたゆたうのを楽しむような作品集だった。

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2013/03/12

虚淵さんは匋冥だろうなと思ったらやっぱりそうだった。判っちゃいたがラテル書いて欲しかった(タダのラテルファン)そして何より伊藤さん・・・(号泣)

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2012/11/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

新進気鋭の作家たちが神林作品を独自に解釈し、 物語の世界観はそのまま、自由に表現する。 神林作品を読んだことのある人も、読んだことのない人も 気軽に読むことができる作品。 私は気になる作家の作品を読んでみたい、というのと、 神林作品をもっと知りたいという目的で読んだのだが、 新しく気になる作家を見つけることもできたし、 オリジナル原作を読んでみたいとも思ったので、 満足度から★4つ。 桜坂洋のトリビュートした「狐と踊れ」は 胃が主人公。 主人から離れた胃が逞しく生きていく姿は感動もの。 胃もいろいろ考えることがあるんだなぁ と思った。(笑) あの虚淵玄もトリビュートしていたのはいささか驚き。 彼の文を読むのははじめてだったが、 第一文からザ・虚淵であるということが容易にうかがい知れる。

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2012/09/11

ワタクシ的には、冒頭の『狐と踊れ』が 神林氏デビュー当時のSFマガジンをなんとなく思い出せて好きよ。 その頃よく掲載されてた岬兄悟氏ポかったからやろか? 主人公の名前も神林ファンにはたまらんかったり ね。(にやり。 ■ ■ ■ ■ ■ 原作と全っ然趣の違う『七胴落とし』も、原作に...

ワタクシ的には、冒頭の『狐と踊れ』が 神林氏デビュー当時のSFマガジンをなんとなく思い出せて好きよ。 その頃よく掲載されてた岬兄悟氏ポかったからやろか? 主人公の名前も神林ファンにはたまらんかったり ね。(にやり。 ■ ■ ■ ■ ■ 原作と全っ然趣の違う『七胴落とし』も、原作に忠実めいた『敵は海賊』も どの作品のどの作家さんも神林長平さんの作品への愛が感じられたの。 こんな錚々たる方々と同じかたを愛せてワタクシ幸せ。 フムン。

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2012/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

神林長平トリビュート。歌手ならその人の持ち歌を歌うんだろうけど、作家のトリビュートって何をするんだろう???と思ったら、存外、全部ちゃんと神林トリビュートだった。 円城塔の『死して咲く花、実のある夢』は、意味判らないながらに面白かった。 森深紅の『魂の駆動体』は面白かった。 辻村深月の『七胴落とし』は、面白かったけど七胴落としじゃなかった。 虚淵玄の『敵は海賊』は、途中で、「これ、神林的だけど、敵海じゃないじゃん」と思ってたのですが、見事にラストで敵は海賊になりました。 『完璧な涙』は、トリビュートっていうより二次創作? 二次創作とトリビュートの違いは難しいけど、何となく感覚で。 『我語りて世界あり』は、ちょーぜつ自分勝手で自己中な人(たち)の話。うーん、これは二次創作じゃなくてトリビュートかも。でも好きじゃない。のは自己中嫌いだからだと思う。 ともあれ全体的に面白かったので、また神林を読み返そうかな。

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