どん底 の商品レビュー
福岡県で実際に発生した 部落差別の自作自演事件のルポルタージュ…。 2003年から5年間、被差別部落の出身者の男が、 部落差別の手紙を、自作自演で自分に送り続け、 自治体も巻き込んで偽りの糾弾を行い続けた事件について、 部落差別とその解放運動の歴史とともに、ルポしてます。 登...
福岡県で実際に発生した 部落差別の自作自演事件のルポルタージュ…。 2003年から5年間、被差別部落の出身者の男が、 部落差別の手紙を、自作自演で自分に送り続け、 自治体も巻き込んで偽りの糾弾を行い続けた事件について、 部落差別とその解放運動の歴史とともに、ルポしてます。 登場人物それぞれの心理に焦点を当てることによって、 事件の真相と同和問題について見極めよぅと試みており、 なかなか読み応えのあるルポルタージュでした…。 ただ…、著者自身も消化不良で結んでるのが、ちょっと…。 そもそも…、 部落差別問題について、ボクは、きちんと理解してなぃな~。 在日朝鮮人差別や障害者差別、また女性差別なども含め、 近年は、インターネットによる匿名での中傷も増えてますが、 これらの差別問題と人権教育について、また、 インターネットによる匿名投稿による人権侵害について、 もっとしっかりと学校で教えるべきなんじゃないかな~。 あと…、本書の中で一つだけ解せなぃのが…、 本書では、なぜ加害者に仮名を使ってるんだろぅ…? ウィキペディアでも、A氏になってるし…。 同氏は、実名で報道され、公判で有罪判決も受けており、 今さら、仮名や伏字にする意味が解せないんですけど…。 そもそも、同氏は…、 被差別部落の方々も、また、それを支援する方々も裏切り、 しかも、いまだに反省、謝罪の意思が感じられなぃといぅ…。 それこそが、部落差別意識そのものだと思ぅんだけど…。 申し訳なぃけど…、まったく同情できなぃ…。 この事件は、 裁判による判決をもって一応は解決してますが…、 やはり、本質的な問題は何も解決してなぃので、 本書も、スッキリ納得な終わり方ではありません…。 でも…、一読の価値はあるかな~っと…。
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