あの世からのことづて の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
好きな作家さんの参考図書 松谷みよ子さんの話は小さいモモちゃんの印象が強かったので、怖い話を本にしているんだと驚いた。 創作ではなく、年月と場所、語った人がはっきりしていてそれが生々しく、でも松谷さんの柔らかい語り口で、居間に集まって昔の話を聞いているような感覚で読める不思議で哀しい話。 落ちがわかる話や題名通り死者からのことづての話が多かったけれど、ただただよくわからないけれど不気味なことがあったという話も混ざっていて面白かった。
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実際に松谷みよ子さんが人から聞いた話ばかりであり、柳田国男が遠野で採集した遠野物語に倣っている。自分の死を告げに来た話、人魂の話、狐や天狗の話など、不思議な話ばかりだ。松谷さんは本当にあったことと信じているそうだ。私も読んでいるうちに、こういうこともあるのかなと思い始めてしまった...
実際に松谷みよ子さんが人から聞いた話ばかりであり、柳田国男が遠野で採集した遠野物語に倣っている。自分の死を告げに来た話、人魂の話、狐や天狗の話など、不思議な話ばかりだ。松谷さんは本当にあったことと信じているそうだ。私も読んでいるうちに、こういうこともあるのかなと思い始めてしまった。広島に原爆が落ちた後、夜になると火の玉がたくさん飛び交ったという話にはぞっとした。
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