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公立博物館をNPOに任せたら の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2015/12/07

本書は、千葉県の野田市郷土博物館という公立博物館を地域のNPOが再生させたことを通じて、今後の公立博物館の運営のあり方について述べられている。本書は、公立博物館のあり方を考えるうえで、非常に有益なヒントが多い本である。 野田市郷土博物館は直営時代は入館者数も伸び悩んでいて低迷して...

本書は、千葉県の野田市郷土博物館という公立博物館を地域のNPOが再生させたことを通じて、今後の公立博物館の運営のあり方について述べられている。本書は、公立博物館のあり方を考えるうえで、非常に有益なヒントが多い本である。 野田市郷土博物館は直営時代は入館者数も伸び悩んでいて低迷していたが、NPOが指定管理者となってから、入館者数は約3倍になり、経営効率は約5倍になったという。これは十分、成果を出しているといえるだろう。 指定管理者制度を博物館に適用することについては、コストカットや継続性等の点で批判も少なくないが、制度は使いようであり、よりよい博物館運営にとって指定管理者制度は大きな可能性を持っていることを示していると思う。また、本書の事例からは、指定管理者制度を導入するかどうか以前に、博物館のミッションを明確にすること、また、学芸員をはじめとする「人」の充実が公立博物館運営にとって極めて重要であるということを感じた。博物館のミッションとして「市民のキャリアデザインの拠点となる」ということを掲げることにも魅力を感じた。

Posted byブクログ

2012/07/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと「キャリアデザイン」という概念に偏っているのが悲しい。 人生設計というだけでいいのではないだろうか。 仕事に限らず,生活においても,博物館にあるものは役に立つ。 何を,何のために集めて,誰に利用してもらうか。 NPOならできるはずだろう。 本当は公営でも出来るのだが,仕事をしない人が妨害しているだけかもしれない。 NPOになっても,同じことが起こらないという保証は示していない。

Posted byブクログ