神様のみなしご の商品レビュー
児童養護施設、愛生園で暮らす子どもたちの生い立ち、暮らす理由、心身の傷。 客観的なセリフで淡々と語られ、余計ツライ。
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「14歳の世渡り術」で推薦されていたので、読んでみた。 少し内容も描写も目を背けたくなるようなところがあるけれど、逆にそこなのかなぁ、と思った。14歳に薦める理由。 愛生園に住む色んな背景を持った子どもたちは、幸福とは言い難い。けれど、現実にはもっと悲惨な状況の子どもたちもいる...
「14歳の世渡り術」で推薦されていたので、読んでみた。 少し内容も描写も目を背けたくなるようなところがあるけれど、逆にそこなのかなぁ、と思った。14歳に薦める理由。 愛生園に住む色んな背景を持った子どもたちは、幸福とは言い難い。けれど、現実にはもっと悲惨な状況の子どもたちもいる。 同じ年頃の大半の子どもたちは、そういう事が世の中にある、という事は知っていても、リアルに想像することなんてまずできない。 本を読むことのメリットのひとつは、現実では知り得ない不快感情を体験するという事、と考えると、 英雄譚や冒険物語を読むのと同じくらい、目を背けたくなる物語を読む事も、子どもの成長を促すものかなと思った。 後半、恵まれない時代を経て、なお微かな希望にまっすぐに向いてる子どもたちの姿に、色々言われた愛生園でもやはり肯定される存在なんだろうなと思わされた。
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金原瑞人が絶賛していたので読んでみた。YAにおすすめとなっていたが、どうかなあ。私なら高校生でもおすすめはしないな。 実際に虐待されている子どもは読みたくないだろう。普通の子どもが読むにはちょっとハードすぎるし、世の中を知らない子どもが施設で暮らす子どもに偏見を持ってしまいそうな...
金原瑞人が絶賛していたので読んでみた。YAにおすすめとなっていたが、どうかなあ。私なら高校生でもおすすめはしないな。 実際に虐待されている子どもは読みたくないだろう。普通の子どもが読むにはちょっとハードすぎるし、世の中を知らない子どもが施設で暮らす子どもに偏見を持ってしまいそうなのも気になる。いくら孤児院(児童養護施設)とはいえ、親から性的虐待を受けたり、親が人殺しだったり、食事も与えられないほどのネグレクトだったり、母が売春婦で殺されたり、あまりにも凄すぎないか?小さい施設の割には。両親が離婚したけど引き取れないとかもうちょっと普通の子がいてもいい気がするけど。 子どもたちの友情はなかなか感動的だけど、施設の大人たちの個性が殆ど感じられないのは何だか平面的な感じがする。『青空のかけら』の方がずっといい。 子どもたちの将来に明るさがあまり見えないところも子ども向けとは言えない。 大人が読むなら特に問題ないけど、すごくいいかと訊かれると、そうでもない。
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それぞれツライ事情があって施設で暮らしているのに、そういうことを超越しちゃったのかな、静かに「しょうがないでしょ?まだ子供なんだし」ってな感じで淡々としている。でも読んでる方は心が重くなる。はぁ・・・・。
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神は、その子をお与えになるほど、この世を愛されたのです。 柔らかい頭で読んでほしい。かわいそうな話ではない。あまりに小さい頃に読むと、わからないかもしれない。でも、中学生くらいで読んでほしい。子どもが生きていくうえで、必要なものは何なのだろうか。居場所?
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愛生園で暮らす子どもたちの様子、なぜ愛生園に来たのか、自分の親や周りの大人たちのことが、子どもの目線で書かれている。
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#読了。連作短編集。児童養護施設(孤児院)の愛生園を舞台に繰り広げられる少年少女の物語。もちろん家庭に問題があるから、このような施設に子どもたちは来るわけだが・・・今一つ共感できず。
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ある大物政治家の別荘だった,キリスト教の児童養護施設・愛生園~牧浦郷治は両親に虐待を受けて禄に食事を取らせて貰えず押入で寝ていた6年生だが身体は小さく3年生にしか見えない。からかってくる同級生に給食のおかずを少ししかよそって貰えず2度目のお代わりのシチューをそいつに頭からかけて取...
ある大物政治家の別荘だった,キリスト教の児童養護施設・愛生園~牧浦郷治は両親に虐待を受けて禄に食事を取らせて貰えず押入で寝ていた6年生だが身体は小さく3年生にしか見えない。からかってくる同級生に給食のおかずを少ししかよそって貰えず2度目のお代わりのシチューをそいつに頭からかけて取っ組み合いになり,相手の小指を噛み切らんばかりの粘りを見せた。宮本ABは祖父母から公衆便所と呼ばれている母と人殺しになったかも知れない父から生まれたが,中2で施設に来た。サッカーの地区別勝ち抜き戦で活躍し,優勝した。県庁所在地の川沿いにあるちょんの間で母が殺された前川裕貴は容貌が父親似らしく,全寮制のキリスト教中高一貫校に入れて貰えるのは美しい外見のせいらしいのは礼拝所の奧に若い神父がつれこむことからも分かるが,感情を表に出さない障碍がある。浅田陽一は生まれてこの方飯場暮らしだった。谷本理奈は町工場を営む両親が倒産を苦に自殺してやってきたが,妹は母方の祖母叔母と仲良くやっている。今にして思うと,父親は娘二人も道連れにしようとし,母が救ってくれたのだった。地域の人達との交流のために催される,お披露目会で劇をやることになったのは,理奈とBと黒木だ。王子と乞食を舞台をここに変えてやるつもりだが,Bは突然,久里浜帰りだと黒木の秘密をアドリブで入れ始めた。父親を殺そうとしたのは事実だが,久里浜の高等少年院じゃなくて医療少年院だけどねと黒木は笑っている。浅田が卒園し,外食系の鮨屋に勤め始め,先輩から教えられた園長の不正は元高校教諭を雇っていることにして年間500万円を受け取っていたことだった。出て行く子ども達に園長は戻ってくるなと云いつつ,在園者にはここは家だと云っている。ホームカミングデイの案内が来て,前田も前川も戻ってみる~取っ組み合いの喧嘩より驚いて泣きだし先生が呼ばれてお終い・・という展開の方があり得る。孤児院の今を連作で描いたが,発表雑誌は雑多。作者は1956年,京大卒,1983年に短篇で作家デビュー。映画化された本もあるそうだが,知った本がなく,物書きとして喰っていけてるのか心配だ。副業というか本業というか,もう一つの仕事は持っているんだろう。余計なお世話でした
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○連作短編集としての緊密な構成は、あまり感じられない。 ○自己認識ができないまま、ここにいなくてはならない。その虚ろさ。でも、その虚ろさを明確には認識できないからこそ、何とか過ごせるのかもしれない。
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様々な理由で愛生園で生活する少年少女の物語。色々あるな~ 2013.1.12
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