1,800円以上の注文で送料無料

アウトクラッシュ の商品レビュー

3.8

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/01/07

クライマックスの所が、意外にあっさりと終わってしまった様な印象ではあるが、メキシコのヒットマンがターミネーター的な恐ろしさも感じさせ、楽しませてくれた。 そういう意味では王道と言えば王道のストーリー。

Posted byブクログ

2023/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 八神瑛子シリーズ第二弾。美人の割にえげつない。目的のために手段は選ばず。かっこいい。 今回も署長から差し向けられた辞め刑事のマークを簡単にくぐり抜け、対するはメキシコの殺し屋。到底勝てそうにない死戦をくぐり抜け、夫の死に関する情報を手に入れる。これは次の巻も見逃せない。 それにしてもこの巻は警察はほとんど何もしなかったな。警察こんなアマゾネスみたいな人がいたら頼もしいけど。 あらすじ 物語は八神が、覚醒剤の売人夫婦を捕まえるところから始まる。メキシコ産の安い覚醒剤が大量に出回り、警察も対応に追われていた。 瑛子は前回の事件で千波組の組長の娘が殺害されたつながりで、組長の有嶋に会い、夫が殺害された事件の情報を聞き出そうとするも、メキシコ・カルテルの麻薬ルートを壊滅させることが条件と言われる。 その頃、上野で人間の手と舌の一部が発見される。有嶋の話によれば、メキシコ・カルテルの腕利きの殺し屋のグラニソが、裏切り者の始末に来たとのことだった。特殊部隊並の殺人技術を持ったグラニソと瑛子の闘いが始まる。

Posted byブクログ

2023/06/25

シリーズものの2作目。映像的な描写でスピード感ある展開が心地よい。各人物の背景等、掘り下げられるところも軽く触れる程度に留めており、その分深みが足りないとも言えるが、本作はその方が良いのかもしれない。シリーズ最大の謎は次回作に持ち越し。

Posted byブクログ

2022/10/10

目的のためには手段を選ばない八神瑛子。頭も腕も切れる彼女が裏社会とうまくつながりながら殺し屋に立ち向かう。鋼鉄の意志の前にバイオレンス炸裂。 殺し屋グラニソの過去を知るとやり切れない気持ちになった。

Posted byブクログ

2022/10/04

八神瑛子の切れ物の具合と殺し屋との格闘は読み応えありでした。夫を殺した犯人への手がかりも少し手に入り、この先の展開が気になるところで終わっていました。次回作も読まないと!

Posted byブクログ

2022/08/25

アクション映画をみたあとのような気分になる 二作目なので登場人物をすでに知っているということもあるが、それ以外の人物についてもキャラが立っていて良い 一作目にも出てきた元プロレスラーの里美というただ強いだけの女がとってもキュートで出てくるとうれしい

Posted byブクログ

2022/06/12

八神瑛子シリーズ第二弾。カテゴリーは警察モノにしましたが、捜査・犯人逮捕というストーリーはありません。かわりに派手なアクションシーンが繰り広げられます。かつて大藪春彦氏が描いた女豹・小島恵美子、最近だったら高校事変の優莉結衣が思い浮かびました。

Posted byブクログ

2022/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アウトバーンよりもスピード感とキャラの魅力がグンッと1段階も2段階も上がった作品!すき! 深町秋生さんの作品は、ヘルドックスが初めてで、めちゃくちゃ性癖にささって一気読みした記憶があるけど、それと一緒だった。笑 ネジのぶっ飛んだ暗室者グラソニや冨永(瑛子を辞めさせようとしてる上官)に飼われた西(元刑事)などの新キャラだけでなく、英麗、井沢、甲斐など前巻のキャラも出てきて、それぞれのいい所がギュッと集まってた。 最終的にはキタハラっていうのが家族の復讐として、ヤクザ抗争に見せかけてグラソニを殺そうとするって絵になるんだけど、瑛子はキタハラに自分を重ねて、最後まで一緒に闘おうとする姿がかっこよかった。あと、グラソニも相当ヤバいのに張り合ってるの痺れた。 次巻最終巻?なのかな?瑛子が夫の真相に辿り着けますように…

Posted byブクログ

2021/12/24

12月-17。3.0点。 八神瑛子第二弾。 メキシコからの麻薬、暗躍する八神。 夫殺しの情報を得るため、いろいろ画策する。 面白い。スピード感がすごい。

Posted byブクログ

2020/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一作目となる『アウトバーン』から続けて読んだので、主要人物などは知っている。シリーズ物なので、人物やそのバックグラウンドに混乱することなく読み進められたのはよかった。 一作目はミステリーとして、巧妙なプロットが用意されており、それが単なるハードコアな作品と一線を画しているのだと考えていた。その点では、本作『アウトクラッシュ』はタイトル通りクラッシュな側面を強調したきらいがある。結果として、ミステリー小説を求めた読み手には、いささか物足りなさを感じさせるだろう。ハードボイルド小説としては、その分前作よりも過激さが増しており、国際的なマフィアとの壮絶ともいえる戦いが楽しめる。私的な好みとしては、一作目のハードボイルドとミステリーの配合が非常に気に入っていただけに、ミステリー色が薄まってしまったのが少々残念ではある。過激なハードボイルドを読みたいのなら、迷わず黒川博行を選んでしまうだろう。 一方で登場するキャラクターは、本作でも素晴らしい。思うに、深町秋生という作家は、登場するあらゆるキャラクターの造形をかなり念入りに設計する人であると思う。主人公である八神瑛子はもちろんのこと、脇を固める者たちもそのまま映像化できそうなほどキャラクターの描写に長けている。この点は、作家の面目躍如たるところだ。本作では敵対するのは、メキシコ出身だが、そのギャングにしても出自がメキシコであるというバックグラウンドを踏まえたキャラクター造形になっている。キャラクターがしっかりしているからこそ、それらの者たちが繰り広げるハードボイルドな活劇もまた臨場感が出てくるのではないだろうか。 しかし、キャラクターを前面に押し出したせいか、あるいはまたハードボイルド性がより前景化されたせいか、主人公が(一応)ひとりの警察官である、という前提が前作よりも大幅に薄れた気がした。アウトローな性格というのはたしかに魅力的ではあるけれど、刑事という前提がある以上、超えてはならない領域も存在する。本作では何度かそれを越えてしまった気がしてならない。 ところで、本作品には比嘉というメキシコのギャングの付き人といった人物が登場する。比嘉は最後に警察に連行されるのだが、ただ一つ嘘をつき通す。比嘉の性格を考えればそれほど違和感がある訳ではないのだが、その嘘が結果的に主人公の八神を利するものであっただけに、やや御都合主義なものを感じた。その嘘のために、比嘉をプライドの高い性格に仕立てたとは思いたくないが、そう受け止める読者もそれなりにいるのでは、と思わせられる。 それでも前作を超える派手な戦闘シーンなどは、読んでいてビジュアル化してほしくなるほどの迫力である。主人公・八神の洞察力と行動力、そして決断力は前作に増して磨きがかかった。このシリーズには続きがあるので、八神の裏社会と表社会を行き来しつつ、おのれが求める真相に向かって、さらに活躍する様を読んでみたいと思う。

Posted byブクログ