談志 名跡問答 の商品レビュー
談志の遺言三部作、最後の一冊。インタビュアーとして古い演芸や映画に明るい福田和也は適任中の適任で、今までに数多く出た談志の書籍になかった評価や証言もずいぶん多く引き出せているように思う。とりわけ注目すべきは同世代を生きた志ん朝・枝雀・馬生への評価と、自分の師である小さんへの評価...
談志の遺言三部作、最後の一冊。インタビュアーとして古い演芸や映画に明るい福田和也は適任中の適任で、今までに数多く出た談志の書籍になかった評価や証言もずいぶん多く引き出せているように思う。とりわけ注目すべきは同世代を生きた志ん朝・枝雀・馬生への評価と、自分の師である小さんへの評価。前者は2章分(志ん朝・枝雀 / 馬生)割いている。小さんに関しても1章設けてあるものの、全編にかけていろいろな噺家と自分の師との比較が方々で見られるのが面白い。 いまの花緑になんかはどういう評価をしてたんだろうなぁ。自分の師匠の孫ということで話題にしにくかったのか、それとも「話題に上らないほど酷い」という判断だったのか……
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評はすばらしい。すばらしすぎる。 でも、その分喪ったものの大きさ、空いた穴の大きさを改めて感じる。 談志だったら何と言うのか。談志が生きていたらどう反応するのか。 この穴が埋まるまで、思っても仕方ないことを思ってしまうんだろうな。
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