夢の操縦法 の商品レビュー
2014年神保町ブックフェスティバルで購入。 新刊で買おうかどうか迷っていたところだったので、国書刊行会のブースで発見したときは小躍りしそうになったw 19世紀の夢の研究書という、これは国書刊行会が出さなければ何処が出す? と言いたい奇書。帯にはフロイト、ブルトン、澁澤龍彦の名...
2014年神保町ブックフェスティバルで購入。 新刊で買おうかどうか迷っていたところだったので、国書刊行会のブースで発見したときは小躍りしそうになったw 19世紀の夢の研究書という、これは国書刊行会が出さなければ何処が出す? と言いたい奇書。帯にはフロイト、ブルトン、澁澤龍彦の名前が踊る。読者層を何処に設定しているか丸わかりw 夢については研究が進んでおり、現在では誤りだと証明されてしまったところもあるのだが、時代を考えると自力でここまで辿り着いた人物がいたことに驚く。人間の探究心というのは物凄いなぁ……。 Webのニュースサイトで明晰夢についての記事は目にするが、この先、見るたびに『サン=ドニ侯爵……』と呟いてしまいそうだw
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やはり昔の書籍なので、所々、学術的に間違っているところもあるが、この時代でここまで書かれているのはすごい。
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- ネタバレ
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フロイト好きとしては外せなかった一冊。 内容は、エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵が夢の研究に至った経緯と、過去の夢の研究者に対するダメだし、そして最後に実践編という流れになっている。 これは、研究成果というよりは、問題提起の書という感じだ。夢(あるいは精神)という目に見えない領域を扱っているし、夢の内容は本人にしか分からないので、どうしても自己申告を信じるしかないし、フロイトよりもさらに科学的ではないと言えば科学的ではない内容だ。しかし、エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵という一人の夢の研究に魅せられた人物の考えたこと、また信じたこと、という点で、充分興味深い内容だった。
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