重野安繹と久米邦武 の商品レビュー
二人の人物について分かりやすく簡潔にまとめられた評伝。白眉は終わりのほうの重野や久米が雑誌で論争してる部分で、とうじ歴史学が社会的にどのように有用かのべているところ。重野の、事実をありのまま語ることで道徳的になるという一見よくわからない理屈個人的には嫌いじゃない。久米のほうは複雑...
二人の人物について分かりやすく簡潔にまとめられた評伝。白眉は終わりのほうの重野や久米が雑誌で論争してる部分で、とうじ歴史学が社会的にどのように有用かのべているところ。重野の、事実をありのまま語ることで道徳的になるという一見よくわからない理屈個人的には嫌いじゃない。久米のほうは複雑であることを教えるといういまにも通じそうなことをいうが、論争的な性分からか大学にのこれなかった。彼らのこの活動が、ある意味反省されて大人しい官学アカデミズムに繋がるという指摘もなるほどと思った。
Posted by
- 1