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長崎パパ の商品レビュー

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2021/10/01

舞台は長崎県出島の料理店、ネクストドア。父親をさがして韓国からやってきた料理人のユナ。彼女の生い立ちはやや複雑で…。 生い立ちに伴う分類、所属による区別、差別を描きながら、個人としての成長をしていくユナと、ネクストドアの従業員たちの関係性がきもちいい。うざかったミル姉さんや、店...

舞台は長崎県出島の料理店、ネクストドア。父親をさがして韓国からやってきた料理人のユナ。彼女の生い立ちはやや複雑で…。 生い立ちに伴う分類、所属による区別、差別を描きながら、個人としての成長をしていくユナと、ネクストドアの従業員たちの関係性がきもちいい。うざかったミル姉さんや、店長までもが愛おしくなる。 淡々としたユナの語り口に、感情たっぷりでもっさりな母親からのメールが挿入され、その対比もおもしろかった。 韓国では、どんなふうに読まれたのかな。あまり意識はしていなかったけど、自分は差別主義だったんだと痛感させられた。それにしても同和問題について考えたのは何年ぶりだろう。差別しないことと、無知であることは違うよね。韓国史も学びたい。 なにはともあれ、軽やかでありたい。

Posted byブクログ