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J の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/05/14

楽しく(?)読めた。 内容が内容だけに、「楽しく」という表現には語弊が生じるかな。 小説を読むという行為を楽しく進められた、という意味。 謎の提示の仕方も回収の仕方もよく考えられていて、次はどうなる?その先は?と、読者の興味をぐいぐいと引っ張る手法は、いいね。 フィクションと...

楽しく(?)読めた。 内容が内容だけに、「楽しく」という表現には語弊が生じるかな。 小説を読むという行為を楽しく進められた、という意味。 謎の提示の仕方も回収の仕方もよく考えられていて、次はどうなる?その先は?と、読者の興味をぐいぐいと引っ張る手法は、いいね。 フィクションとして楽しく読めたが、ではその先・・・何が残ったか?と問われると、何と答えるべきか・・・と、そんな作品。 (アジアの貧困の実態等については、まあ、この作品に限らずここ数年でいくつかのフィクション・ノンフィクションを通して知った。)アジアの現実を訴えるのがメインテーマだったのかというと、そうでもなさそうだからね。 いずれにせよ五條瑛さん(ほかには「ROMES06」しか知らないけど)の作品は、楽しく読めることは間違いなさそう。他の作品も、機会があったら読んでみよう。 ★3つ、7ポイント。 2018.0514.古。 ※スパイ天国ニッポン。「スカイ」に限らず、昨今の韓流グループの活躍に被る。(作品の初出は2007年だから、冬ソナなどの韓流ブームよりはしばらく後だね)

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2018/04/19

二人の男の違いが面白かった。 他の五條作品と共通しているテーマが分かりやすく、一番共感して読める。 師弟愛を越えた絆に安心して読了。

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2017/11/13

社会や体制に対する不満を解消するための策として、実行のみを担当するテロ集団と資金提供のみを担当する活動家集団の分業制が確立したという設定の物語。 五條氏が得意とする革命小説の一種です。 現時点ではフィクションとして受け止めるものの、背景となる社会情勢はあながち荒唐無稽でもなく、...

社会や体制に対する不満を解消するための策として、実行のみを担当するテロ集団と資金提供のみを担当する活動家集団の分業制が確立したという設定の物語。 五條氏が得意とする革命小説の一種です。 現時点ではフィクションとして受け止めるものの、背景となる社会情勢はあながち荒唐無稽でもなく、微かなリアリティを感じるところに怖さがあります。 ただし、五條作品につきものである徹底的に冷酷で利己主義な悪役が存在しなかった分だけ、登場人物たちが直面する運命の迫力が不足しているようにも感じました。

Posted byブクログ

2012/11/12

苦しい物語だった。 世界平和なんてあるはずもない。だからといって諦める訳にはいかない。 物語は答が出ないまま破綻に向かったけど、それは現実においても同じだという気がする。

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2012/08/19

主人公の男の子がやっと必死になれるものを見つけてから、結局はみんな自分の事しか考えてないと感じることが切ない。一つ一つの伏線が繋がっていくのもいい。

Posted byブクログ

2020/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近の五條先生のノンシリーズでは一番でした。 イマイチ裏表紙のあらすじと帯の煽り文句が内容に一致していないような気がしなくもないですが……。 秋生とJが「3Way waltz」の恭祐と由沙を彷彿とさせて、懐かしくも楽しく読めました。由沙さん好きなんです。また出ないかな。 それはさておき、内容はとにかく五條節炸裂。 テロの外注という発想はさすが五條先生。「島」の理想と現実が重い。結局何の解決も得られないままお話は終わるわけですが、これから「島」はどうなっていくんでしょう。 重くなりがちな話の中で、秋生がキックボクシングに目覚めて努力を始めるエピソードが輝いてるなあと思います。もっとも、秋生のキックボクシングの世界も、結局はテロを仲介にして「島」と交錯してしまうのですが。久野がテロに巻き込まれた後の場面は本当に胸が痛みました。 あと、個人的に、時津夫婦が怖すぎる! 明らかにどっちもどっちという気がします。 この人たち、一体お互いの何に惹かれ合ったんだろうなあと思ってしまいました……娘さんが可哀想です。

Posted byブクログ