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図解入門 最新音楽の科学がよくわかる本 の商品レビュー

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2013/03/30

音楽の楽典等の知識をより科学的な視点で図解・解説している本。 導入部の1章で概観し、音楽とは、メロディ、ハーモニー、リズムで作られていること、音は高さ、大きさ、音色でできているなどを紹介し、2~4章までは、メロディ、ハーモニー、リズムを詳しく解説している。5章からは、楽器、BG...

音楽の楽典等の知識をより科学的な視点で図解・解説している本。 導入部の1章で概観し、音楽とは、メロディ、ハーモニー、リズムで作られていること、音は高さ、大きさ、音色でできているなどを紹介し、2~4章までは、メロディ、ハーモニー、リズムを詳しく解説している。5章からは、楽器、BGM等の音楽の活用、コンサート会場やレコーディングスタジオなどの空間、CD等のオーディオメディア、生理学・心理学、情報科学等についても述べている。 音楽を波などの科学的な視点で見直すには、良い本だと思う。

Posted byブクログ

2012/07/16

「音楽」に関連する科学を網羅的に浅くまとめた本。 ・音の3要素 大きさ、ピッチ、音色 ・聴覚の仕組み ・メロディ、音律、テンペラメント、協和・不協和 ・リズム ・楽器の科学 ・聴覚心理、音楽療法 ・コンサートホール ・音楽メディア ・音楽の生理学、心理学 ・音楽の情報科学 自...

「音楽」に関連する科学を網羅的に浅くまとめた本。 ・音の3要素 大きさ、ピッチ、音色 ・聴覚の仕組み ・メロディ、音律、テンペラメント、協和・不協和 ・リズム ・楽器の科学 ・聴覚心理、音楽療法 ・コンサートホール ・音楽メディア ・音楽の生理学、心理学 ・音楽の情報科学 自分の興味ある分野を知り、掘り下げるきっかけにはなるか。 しかし紹介は浅すぎて、興味がわくレベルに至れない。 p.57 ・メロディは脳の中で構成される。音のまとまりを再構成することでメロディーとして認識。認知との関連が深いことを再認識。 p.69 協和・不協和について。 協和感を決めるのは音と音の干渉。 耳の臨界帯域幅の 1/4 の周波数差の音が同時に入力されると協和感が低下する。 臨界帯域幅は音域によって異なるため、C4付近では、1.5半音程度が最も不協和、C3付近では3半音、C2付近では、6半音が最も不協和になる。 (出典: Robert Frances and W.Jay Dowling, Music Cognition, Academic Press, 1985, 図3.11, p.83) p.93 リズムのゲシタルト 人間のリズムの認識課程「リズム・スキーマ」 脳の中でまとまりを作り出し、「リズム」として認識する p.206 音楽の展開を読むスキーマ スキーマによって予測された展開に適度に沿い、適度に裏切ることが快感につながる p.218 メロディーでの音の推移確率 (マルコフ・チェイン) 民謡や子守歌では、 「ド」の後は1/3の確率で休符が来る、「ファ」の後は1/3の確率で「ミ」が来る、「シ」の後は1/3の確率で「ド」が来る。 同様に和音の推移についても確率モデルが作成できる。 モデルとなるマルコフチェインを用意し、自動作曲させる試みが1950懇ろ行われた。イリノイ大学で自動作曲された「イリアック組曲」。 (最近の自動作曲に関する研究: 幸田拓也, 三浦雅展, 柳田益造, バス課題の自然さを考慮したバス課題の自動生成, 日本音響学会春季研究発表会講演論文集, 867-868, 2003)

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