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ラジオがつないだ命 FM石巻と東日本大震災 の商品レビュー

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2013/11/17

東日本大震災の発生直後から、まさにタイトルの通り、「ラジオがつないだ命」について、様々な物語が紹介されている。 この本で紹介されているのはほんの一部なんだろうけども、ラジオというメディアが皆とともに必死になって活躍していて、多くの人の心の支えになっていた様子がうかがえる。 様々な...

東日本大震災の発生直後から、まさにタイトルの通り、「ラジオがつないだ命」について、様々な物語が紹介されている。 この本で紹介されているのはほんの一部なんだろうけども、ラジオというメディアが皆とともに必死になって活躍していて、多くの人の心の支えになっていた様子がうかがえる。 様々なメディアがあるなかで、ラジオの優位性を訴えるのではなくて、ラジオならではのつながりについて、ルポタージュ・ドキュメンタリとして読むことができる。 この本は、先月(2013年10月末)に宮城県に行ったとき購入したもの。 その旅の中で触れた土地のことも書いてあり、感慨深く読んだ。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】  東日本大震災の津波に襲われた自宅2階から、携帯電話で必死に助けを求めるメールを打ち続けた女性がいた。雄勝小学校の教師は、30kmの道のりを歩いてラジオ石巻にたどり着き、地区の惨状を伝えた。幼稚園にいる娘の安否がつかめず、わらをもすがる思いでラジオ石巻に飛び込み、情報を求める母親がいた。  甚大な被害を受けた石巻市の地域FM局「ラジオ石巻」はリスナー(聴取者)から数多くのSOSメールを受けた。生死の境にあるリスナーを助けたい―と、アナウンサーはメールや安否情報を伝え続けた。  ラジオの電波に“駆け込んだ”被災者らの「あの時」を振り返る。 ---------------- 【目次】 はじめに 第一章 SOSメールとSOS情報 ・「助けて! 家が流れてくる」、死を覚悟のメール ・生死の境さまようメール次々 ・先生 人、救助求め キロ歩く 第二章 安否確認情報と生活情報 ・行方不明の娘とやっと再会 ・次はお父さんに任せるはずだったのに…… ・強い絆、店の再建を後押し ・生徒の避難状況はラジオを通して ・小犬の「もも」は今どこに ・ラジオを携帯しながらボランティア活動 ・スタッフ不足、非常招集で乗り切る 第三章 支援情報 ・女川町とカナダ・ネルソン市との懸け橋に ・寿司職人、海外の夢舞台へ挑戦 ・一歩だけ前に 輝く命のため あとがき ----------------

Posted byブクログ

2013/03/11

被災地の真っただ中で活躍した地域コミュニティFM。 当時の状況を聴取者の視点から振り返る。 停電でテレビも見れず、携帯も通じない場面でも、乾電池などがあれば手軽に聞くことのできるラジオ。とくに地域に密着したコミュニティFMは、被災現場での最後の希望といえるのではないでしょうか。

Posted byブクログ