愛・・・しりそめし頃に・・・(11) の商品レビュー
『怪物くん』執筆のエピソードは、時代がずれていて残念(実際の連載開始は1965年で、オバQの連載開始よりも後)。 しかも、事実では『怪物くん』の第1回はA先生はペン入れをしていないという話を聞いたことがあるのだが(こんなに長く愛される名作となったのに、第1回が先生によってペン入れ...
『怪物くん』執筆のエピソードは、時代がずれていて残念(実際の連載開始は1965年で、オバQの連載開始よりも後)。 しかも、事実では『怪物くん』の第1回はA先生はペン入れをしていないという話を聞いたことがあるのだが(こんなに長く愛される名作となったのに、第1回が先生によってペン入れされていないというのはそれはそれでとても面白いエピソードだと思うのだが)、作中ではまるで逆の話になっていた。これはこれで逆に面白いのかもしれないけれど^^; また、テラさんの『『漫画少年』史』の発行も、実際には1981年なので、こちらのほうがかなり時代がずれてしまっている。 両エピソードとも前倒しして描いたほうがよかったのであれば、一時的に少しだけ時代を進める手法にしたほうが、時系列が入れ替わらなくてよかったのではと思う。 巻末収録の『負けてたまるか 松平康隆』はド迫力の傑作。本編では『長嶋茂雄物語』が取り上げられている巻なので、取り上げる作品としてもぴったり。 また、松平康隆氏はこの作品を今回単行本に収録することを快諾した後で亡くなられたのだという。 金メダルの勝利を祝して描かれた作品が、追悼の意味も伴って単行本に初収録されることになるとは、なんともタイミングの不思議さが感じられる話だ。
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『まんが道』の続編と位置づけられる作品。 昭和30年代、漫画黎明期をトキワ荘で過ごした若き漫画界の巨匠達の青春期が、当時の社会情勢などとともにリアルに描かれている。 作者の藤子不二雄A氏ご自身も、「この作品はライフワーク」と語っておられるとおり、ゆっくり、じっくり執筆されている。...
『まんが道』の続編と位置づけられる作品。 昭和30年代、漫画黎明期をトキワ荘で過ごした若き漫画界の巨匠達の青春期が、当時の社会情勢などとともにリアルに描かれている。 作者の藤子不二雄A氏ご自身も、「この作品はライフワーク」と語っておられるとおり、ゆっくり、じっくり執筆されている。だいたい1年に1巻のペースで単行本として出版されている。 読者も、時折、前の巻を読み返しながら、慌てずじっくり、楽しみながら読み進めたい作品。
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