常識として知っておきたい「美」の概念60 の商品レビュー
辞書的に手元に置いて、定期的に読み返したい本。 4分の3が西洋編で、残りは日本編。古代ギリシャの「アルカイック」から現代日本の「萌」まで、60項目に絞って美の概念が簡潔に説明されている。絵画がメインだが、建築や彫刻も登場する。 特に日本編の中の「陰翳礼賛」は印象に残った。193...
辞書的に手元に置いて、定期的に読み返したい本。 4分の3が西洋編で、残りは日本編。古代ギリシャの「アルカイック」から現代日本の「萌」まで、60項目に絞って美の概念が簡潔に説明されている。絵画がメインだが、建築や彫刻も登場する。 特に日本編の中の「陰翳礼賛」は印象に残った。1930年代の谷崎潤一郎の随筆の題だというが、当時西洋から電灯が普及し明るさが追求される中で、日本の美の本質は陰翳の中にこそあると主張したという。 ここで、昔訪れた京都瑠璃光院の書院を思い出した。室内に灯りは無く、優しい自然光によって庭の紅葉が書院の机に映り込み、部屋の中で浮かび上がっているようにみえた。これも陰翳礼賛の1つといえるのではないか。
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全ページカラーで見やすかったです。西洋美術史については満遍なく内容が網羅されていて、わかりやすかったです。
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自分が知らなかった美意識がたくさん紹介されており、楽しんで読めた。美意識の移り変わりが並べてあるので、包括的に知りたい人におすすめ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
芸術の主に歴史用語60語を取り上げた本。 西洋はアルカイック、クラシック、ヘレニズムから 始まり、ポストモダンまで、日本編は花鳥風月から 萌え、まででした。 以前は、バロックやロココが好きでしたが、 今は、写実主義や印象主義の作品が好きですね(´艸`*) あと、何でもかんでも古いものを「クラシック」と ひとまとめにしててすみません…と少し反省しました。
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2016/8/21 西洋のあとに日本文化がきて、 より日本のことが際立ってた。 花鳥風月 雅び 枯山水 幽玄 婆娑羅 数寄 わび さび 琳派 浮世 いき 陰翳礼讃 カワイイ 萌え さびと陰翳礼讃が好きだったな これから学びたいのは 「浮世」
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バロック、アールヌーヴォー、侘びなどの美の概念を60にカテゴライズして紹介した本。中身が全編カラーのため、例として示される絵や写真がカラーで見られるのが嬉しい。 まとめ方が歴史順であり(始まりがBC1000年頃の『アルカイック』で、終わりがここ十年くらいの『萌え』)、美術傾向の...
バロック、アールヌーヴォー、侘びなどの美の概念を60にカテゴライズして紹介した本。中身が全編カラーのため、例として示される絵や写真がカラーで見られるのが嬉しい。 まとめ方が歴史順であり(始まりがBC1000年頃の『アルカイック』で、終わりがここ十年くらいの『萌え』)、美術傾向の流れを掴むのにも便利。
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学校で使う資料集みたいな感じの本でした。 あるブログで紹介されていて興味を持ったので図書館で借りてみたものの、全然ちゃんと読めませんでした。 パラパラめくって終わりです。 自分は美術品に興味がもてないことがハッキリしました… なぜなのか。生まれ持った性質か、成長時に美意識が育ま...
学校で使う資料集みたいな感じの本でした。 あるブログで紹介されていて興味を持ったので図書館で借りてみたものの、全然ちゃんと読めませんでした。 パラパラめくって終わりです。 自分は美術品に興味がもてないことがハッキリしました… なぜなのか。生まれ持った性質か、成長時に美意識が育まれなかったのか。 テレビのなんでも鑑定団は好きだけどあれも自分は金額を楽しんでるだけだったのか…
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美術の概念をまずは概括的に勉強したかったのだけれど、あまりにも広範で、手頃なのが見つからなかったところに救世主の如く現れた値段も手頃な良書。日本の美の概念にも別枠でページが割かれており、日本の美的精神性の高さは海外と比較しても全く遜色ない。ジャポニズムやアール・ヌーヴォーなど、実...
美術の概念をまずは概括的に勉強したかったのだけれど、あまりにも広範で、手頃なのが見つからなかったところに救世主の如く現れた値段も手頃な良書。日本の美の概念にも別枠でページが割かれており、日本の美的精神性の高さは海外と比較しても全く遜色ない。ジャポニズムやアール・ヌーヴォーなど、実際あちらでセンセーションを巻き起こした様式にも日本は大きな影響をもたらしているのである。キアロスクーロについては初見で、レンブラントは明らかにこの系統だろうと思うけど、フェルメールはどうなんかな。
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ヘレニズム/ゴシック/マニエリスム/アール・ヌーヴォー/花鳥風月/わび/さび/萌え…美術に対して造詣を深めようとする時、最初につまずくのが特定の様式や流行を指す聞き馴染みのない言葉たち。本書では東西の美術史で出てくるこうした美術の概念を指す言葉60個をチョイスし、フルカラーで具体...
ヘレニズム/ゴシック/マニエリスム/アール・ヌーヴォー/花鳥風月/わび/さび/萌え…美術に対して造詣を深めようとする時、最初につまずくのが特定の様式や流行を指す聞き馴染みのない言葉たち。本書では東西の美術史で出てくるこうした美術の概念を指す言葉60個をチョイスし、フルカラーで具体的作品と対応させながら解説していく。多少教科書的なのは否めないが、辞書変わりに巡っていても楽しめるし、付録の年表&イメージ比較表は興味深い。これを見ると19世紀から20世紀初頭にかけていかに美術の多様性が形成されたのかよくわかる。
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『201209 美術強化月間』 美術史上の専門用語を時代順に解説。 近代は思想・運動・派閥が多種多様で難しい。 絵画だけでなく、各様式ごとに《椅子》が登場するところが新鮮でよかった。
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