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楽しき土壁 京の左官親方が語る の商品レビュー

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2015/02/24

90歳で今なお左官職人である著者が、左官の仕事、土壁のもつ様々な魅力について語る。土壁や漆喰を凹凸なくきれいに仕上げる、芸術的な部分が取り上げられることが多い左官という仕事。実は、住む人の生活環境に、住むうちに良さがわかる工夫をしていた。土の塗り方で火事になっても大事にならない工...

90歳で今なお左官職人である著者が、左官の仕事、土壁のもつ様々な魅力について語る。土壁や漆喰を凹凸なくきれいに仕上げる、芸術的な部分が取り上げられることが多い左官という仕事。実は、住む人の生活環境に、住むうちに良さがわかる工夫をしていた。土の塗り方で火事になっても大事にならない工夫など、長いキャリアで培った知恵がつまった本です。

Posted byブクログ

2013/07/09

京都の左官の親方の語り口調で説明する様に文章が進む。 土壁の成り立ち、昔と今、使われる技術、いい壁、悪い壁、などなど。 建物を例にとったり、過去の仕事を例にとったりしながら、その現場の説明から、使われている技術の説明、それに対する親方の思いなどが語られていく。 親方と一緒にいろ...

京都の左官の親方の語り口調で説明する様に文章が進む。 土壁の成り立ち、昔と今、使われる技術、いい壁、悪い壁、などなど。 建物を例にとったり、過去の仕事を例にとったりしながら、その現場の説明から、使われている技術の説明、それに対する親方の思いなどが語られていく。 親方と一緒にいろんな現場を回りながら、まさにお話を伺っているという感じ。 ムリに話をまとめていないのが逆に新鮮。 丁寧に、とか、相手の事を考えて、とか、のような職人の考え方を学ぶこともできる(特に「ようみせてやろうとおもってはいかん」という言葉が印象に残った)。その中で、今の時代では理解されないとか、職人として親方になってはいけないなどの悲しい言葉も、思ったままに出てくる。これを、どう受け止めたらいいか、難しい。

Posted byブクログ