IR実践ハンドブック の商品レビュー
基本的にバイブルだな。 リファレンスも含めて、この関連で何かを書くときに、これ抜きでは何もできない。 本当は翻訳ではないバイブルが必要とされているのだろうけれど、しばらくは出て来ないだろうな。
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この本でアメリカにおけるIR実務の全体像が概観できる。 時間の無い方は、最後の訳者らによる解題と各章の概要に目を通してから、関心のある章の理解を深めてもよいだろう。 個人的には、IRに期待と憧れを持っている。そして早く記述的なデータ蓄積でなく、解析の段階に踏みだしいと思っている。...
この本でアメリカにおけるIR実務の全体像が概観できる。 時間の無い方は、最後の訳者らによる解題と各章の概要に目を通してから、関心のある章の理解を深めてもよいだろう。 個人的には、IRに期待と憧れを持っている。そして早く記述的なデータ蓄積でなく、解析の段階に踏みだしいと思っている。4年くらい前からだろうか。当時は「今までもやっていた」「アメリカのそれをすぐに採り入れられない」といった、"慎重"な議論が多かったように思う。本書ではここ数年のIRに係るレビュー論文の役割も果たしている。参考文献は320-322頁に記載。 IR業務は各大学によって多様となり得る。と言ってみてもこの一言だけで、総括はできないし、大学経営に資することはなにもない。自組織構造にどう根付かせて課題を解くかが鍵なのはいうまでもない。日本にまとまった先行研究が無い以上、他国の事例に学ぶことに異論を唱える者は少ないはずで、この意味で本書から解釈すべき点は多い。 後学のために、IRに必要な「組織的インテリジェンス」をまとめておく。 1.技術的・分析的インテリジェンス:事実に基づく知識や情報の分析技法の能力 2.課題のインテリジェンス:主要な論点の理解能力 3.文脈のインテリジェンス:大学の歴史・組織文化、インフォマールな政治的構造、組織内の常識・知恵を理解する能力 上記1.2は大学院で学ぶことができ、3はOJTで身に付ける。とのことだ。
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