「日本」を捨てよ の商品レビュー
日本人は何々だからだめだとか、日本人は何々だからすごいとか、何か局所なところしか見ずに物事を断定してしまう風潮があるなかで、抽象度を上げて考える必要性を説いている。
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書名から興味を抱き、結果は[良い]6:4[う~ん]といったところ。3.11で緊急避難的に商店などから商品を持ち去らない日本人に、何の疑問も抱かなかったが、確かに洗脳と言われればその通りかも知れないと思った。数m以下の赤信号の横断歩道で、渡っても安全であるにも関わらず信号無視をしな...
書名から興味を抱き、結果は[良い]6:4[う~ん]といったところ。3.11で緊急避難的に商店などから商品を持ち去らない日本人に、何の疑問も抱かなかったが、確かに洗脳と言われればその通りかも知れないと思った。数m以下の赤信号の横断歩道で、渡っても安全であるにも関わらず信号無視をしない日本人を「当たり前」と思う心理と同じか? しかし、自分のライフスタイルや信条に合わせて政府を変える、というのは現実的ではないような気がするのだが。それも、やはり日本で教育を受けた者の変え難い思い込みなのか?
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苫米地氏はいいます。「日本社会には活力がなく、日本人はどこか元気がない。 幸福を感じられない、それは、個人の可能性があらかじめ限定されているからです。 自分の未来に無限の希望がもてなければ、人は現在を楽しむことはできないし、 未来に向かって挑戦することはできないのです」。 確か...
苫米地氏はいいます。「日本社会には活力がなく、日本人はどこか元気がない。 幸福を感じられない、それは、個人の可能性があらかじめ限定されているからです。 自分の未来に無限の希望がもてなければ、人は現在を楽しむことはできないし、 未来に向かって挑戦することはできないのです」。 確かになと思います。今の若い人が異常なまでに安定思考なのも頷けます。 でも、後に本当の安定とは、安泰と言われる会社や公務員になることではなく、 実は、自分自身の心の態度だということがわかったりします。 個人的には、日本は、「見殺しの社会」だと思います。 日本人は、表面的には、非常に優しく、親切です。 しかし、共に手を取り合って生きていこうという感じにはならない。 あの人がどうなろうか、結局は自分に「関係がない」と思ってしまう。 これから多くの日本人が、孤独に、死んでいくのではないかと思います。 少なくない日本人が感じている閉塞感は、経済、景気が停滞しているからではありません。 「やってはいけない」ということが以前よりも飛躍的に多くなっているからです。 つまり自由度が、どんどん減っています。 相互監視社会の色合いが強くなったと感じます。 例えば、公園でボール遊び禁止、なぜなら、以前ボール遊びをしていた人がいて、 そのボールが女性の顔面に当たり怪我をしたから。ごもっともな話しです。 論理的な解決方法としては間違っていません。 しかし、ボールで遊ぶという自由が、そこで制限されます。 以前、「自由」だったものに、「制限」や「規制」を加えることが良い事とされています。 日本は、どんどんクリーンになっています。道もクリーン、身につけているものもクリーン、 しかし、多くの制限と規制により、心は窮屈になっています。 これから、ますます、人を縛り、窮屈な社会になっていくと思います。 アジア諸国やアフリカ諸国を旅をしたことがあるなら、日本が如何に豊かな社会だとわかります。 しかし、その豊かさを、ほとんど感じることが出来ない。本当に不思議な社会です。 この流れは止めることは、おそらく出来ません。
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海外に出て行こうという本ではなく、もっと上の概念で考えろという本。 (私は日本人である→私は人である みたいな) 「抽象度を上げて考えろ」とは、苫米地さんが一貫していつも言っていることなので、知っている人にはいつものやつかという印象になると思われ。 ・日本人は儒教の影響を色濃...
海外に出て行こうという本ではなく、もっと上の概念で考えろという本。 (私は日本人である→私は人である みたいな) 「抽象度を上げて考えろ」とは、苫米地さんが一貫していつも言っていることなので、知っている人にはいつものやつかという印象になると思われ。 ・日本人は儒教の影響を色濃く受けている。 目上を敬う、権力者に従う → 封建社会 お天道さまがみている → 相互監視社会 ・一神教の国は「えげつないけれどもフェア」 格差が大きいが、それを打ち破る道(アメリカンドリーム)もある 神の前では皆平等 ・無教会派と無政府主義に学べ 選択の自由による実質的な無政府主義の導入 →道州制(実質的なフェアネスの上昇)
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偶然会社の本棚でみつけて読んだ。小さくまとまってしまっている日本人、出る杭は打たれることを恐れ過ぎている日本人、人がその枠から出ると一斉にバッシングをする日本人、、確かにその側面はあると思う。実際に海外に出てみると、そういった呪縛から逃れて心が軽くなった気がする。論理展開などは著...
偶然会社の本棚でみつけて読んだ。小さくまとまってしまっている日本人、出る杭は打たれることを恐れ過ぎている日本人、人がその枠から出ると一斉にバッシングをする日本人、、確かにその側面はあると思う。実際に海外に出てみると、そういった呪縛から逃れて心が軽くなった気がする。論理展開などは著者の結論ありきな部分もあり疑問を感じることもあったが、発想として面白かった。
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―――――――――――――――――――――――――――――― 国民国家になりたての明治時代なら、「日本」にこだわることにも意味はあったでしょう。 あるいは、敗戦後の焼け跡から立ち上がるために、「日本人」として団結することにも意味はあったでしょう。 しかし、とうのむかしに日本は...
―――――――――――――――――――――――――――――― 国民国家になりたての明治時代なら、「日本」にこだわることにも意味はあったでしょう。 あるいは、敗戦後の焼け跡から立ち上がるために、「日本人」として団結することにも意味はあったでしょう。 しかし、とうのむかしに日本は世界でもっとも豊かな国の一つになっています。149 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「日本」あるいは「日本人」という枠組みは、日本人自身のためになりません。150 言ってみれば、日本人はずっと手足を縛られたまま生きてきたようなものです。151 ―――――――――――――――――――――――――――――― 豊かになった日本人は、もはや奴隷のまま喜んで働くことはできません。 それならば、烏合の衆になるリスクを負ってでも、私たちは一人ひとりがやりたいことをやる社会に一歩踏み出すしかないのです。152 ―――――――――――――――――――――――――――――― 人々がまだ「藩」を自分の生きる世界だと思っていた時代に、「日本」のことを考えられた坂本竜馬は、たしかに立派だったでしょう。しかし、もう明治維新から百五十年近くがたっています。188 ――――――――――――――――――――――――――――――
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なるほどね・・とは思うが、納得して実践できる人はそう多くはないと思う。 日本という封建的な社会を変革する一案として道州制を導入するという提案がなされていたが、実際そうなったらどうなるか? よりよいサービスを求めて、かなり流動的な社会になるような気はするが、マイナス面もあるはず。...
なるほどね・・とは思うが、納得して実践できる人はそう多くはないと思う。 日本という封建的な社会を変革する一案として道州制を導入するという提案がなされていたが、実際そうなったらどうなるか? よりよいサービスを求めて、かなり流動的な社会になるような気はするが、マイナス面もあるはず。想像してみるとなかなか面白かった。 発想自体は面白い。
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苫米地さんの本は、 抽象度をあげて、物事を見ろと言うこと。 それを、 頭が悪くても理解できるくらい丁寧に、 理論的に、説明してくれる。 そして、だされる課題、解決法は、 恐ろしく頭が良くないと実行出来ないもの。 そのギャップに苫米地さん批判をする人も多いが、 他の本に比べれば、...
苫米地さんの本は、 抽象度をあげて、物事を見ろと言うこと。 それを、 頭が悪くても理解できるくらい丁寧に、 理論的に、説明してくれる。 そして、だされる課題、解決法は、 恐ろしく頭が良くないと実行出来ないもの。 そのギャップに苫米地さん批判をする人も多いが、 他の本に比べれば、よほど親切だと思う。 自己啓発の本は、読んだらちょっとやる気になったり、 わかった気にならしたり、共感できる内容を羅列するだけの、 実際、読者自身に考えさせたり、新しい視点に気づかせてくれたり、成長に繋がる本というのは、全然ないと思う。 この本を読んで、 海外と日本の文化の違いとか勉強しようと、 本を読んだり、留学したり、 そういうことで、抽象度を上げる努力を実行できる人が、 たくさんいればいいなぁと思います。
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学術的根拠は明確に示していない論述の展開や個人的な経験に即したものが、多いが物事の発想として参考になった。
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日本という国はどういう特徴があるのか?世界とどう違うのか?日本という国が好きなら海外に行き日本という国を客観的に観て比べるのが一番。日本が好きなら日本を一度突き放すべきだ。
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