高原のフーダニット の商品レビュー

3.2

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/10/13

火村英生シリーズの中編集です。「ミステリ夢十夜」は、元祖・夏目漱石のと同じく「こんな夢を見た。」で始まる短編10話という構成で、シリーズのキャラクターが、夢だから不可解なシチュエーションで次々に登場するという楽しさです。

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2024/03/29

図書館で借りた本。 タイトルの話含む短編。 夢の話10編はササっと読めた。 タイトルの話は双子の兄弟の兄が弟を殺したと火村に電話をして来るが、その後で兄も他殺体で発見される。 誰がやったのか(フーダニット)

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2023/12/05

火村×アリス中編3編。といっても「ミステリ夢十夜」はショートショート10編。このSS作品は全部面白かった。最初の作品は何でもありな印象。

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2023/02/22

おなじみの犯罪学者・火村英生シリーズ。 途中、夢十夜で、夢の話が続く展開がおもしろく読めた。タイトルの『風谷人』は、フーダニット=whodunitと、読ませるのだとか。

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2022/08/16

収録されている3編それぞれがちがう味を出していて、スラスラ読めた。オノコロ島ラプソディはトリックが奇天烈。ミステリ夢十夜はバラエティに富んでいる。高原のフーダニットはまさしく誰がやったのか(フーダニット)のお手本のような作品。火村シリーズは飽きない。

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2022/05/29

 巻頭『オノコロ島ラプソディ』の冒頭で、私が長年あたためていたトリックがあっさり消費されていた。日本のクイーン有栖川先生にとっては取るに足らないアイディアだったようだ。それはさておき、本作のトリックは奇矯な性格の関係者との合わせ技だと思う。  『ミステリ夢十夜』は、作者本人の脳の...

 巻頭『オノコロ島ラプソディ』の冒頭で、私が長年あたためていたトリックがあっさり消費されていた。日本のクイーン有栖川先生にとっては取るに足らないアイディアだったようだ。それはさておき、本作のトリックは奇矯な性格の関係者との合わせ技だと思う。  『ミステリ夢十夜』は、作者本人の脳の MRI 画像を見せられるようで興味深かった。  巻末表題作はケレン味のない正統派フーダニット。終り際のアリスの述懐「探偵というのは、死んだ人間の声が聴ける人間のことかもしれません」というのは、殺人の謎を解く全ての探偵が目指すべき境地だろう。

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2022/04/10

オノコロ島ラブソディは驚きの真相。 こうきたかー! この推理にたどり着いた火村先生は、かなり想像力あるなぁ。 ショートショートの夢十夜は、夢ということもあって何でもあり。 これはこれで面白かった。 最後の高原のフーダニットでは、最後の火村先生の行動がなかなか過激… 闇が深そう...

オノコロ島ラブソディは驚きの真相。 こうきたかー! この推理にたどり着いた火村先生は、かなり想像力あるなぁ。 ショートショートの夢十夜は、夢ということもあって何でもあり。 これはこれで面白かった。 最後の高原のフーダニットでは、最後の火村先生の行動がなかなか過激… 闇が深そうだとは思うけれども、犯罪者を憎む理由を早く知りたい。 いつかアリスに語ってくれるのかな?

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2019/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コメディ色が強い一冊。 歩く観音像を思い浮かべると可笑しくてしょうがない。 トリックもえーっ!と思わず口に出してしまう。 良い意味で呆れてしまった。是非映像化してほしい。 ミステリ夢十夜は特に面白かった。キャラクター総動員でビュッフェ感覚。どこを切り取っても美味しい。有栖の頭の中をもっと覗いてみたい。着ぐるみバイトの夢は微笑ましかったけど、同時に有栖の作家としての苦悩を垣間見た気がする。 高原のフーダニットは良い清涼剤になった。 異色続きだったから、とても爽やかで正当なミステリ。 二人がやんややんやと話しているうちに火村の頭の中でパズルが埋まっていき、有栖がわからないうちに事件が解決してしまうのが面白い。私はずっと田口が怪しいと思っていた。何故かは自分でもわからない。 最近自覚したけど野上巡査部長がなんか好き。

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2019/10/03

火村、アリスコンビ。安定の面白さ。なかでも、ミステリー夢十夜は、とても読みやすかった!お話が短いので、じっくり内容を噛み締めながら楽しく読めた。

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2019/06/14

オノコロ島ラプソディはドタバタでちょっとずるいけど楽しく、表題作はきちんと本格していてでも中編なので意外とあっさり(バッサリ行き過ぎの気もしますが)、シリーズ好きなのもありますがさらっと安心して読めました。ミステリ夢十夜は、本家漱石の物がかなり好きなので読み始めたときは、びっくり...

オノコロ島ラプソディはドタバタでちょっとずるいけど楽しく、表題作はきちんと本格していてでも中編なので意外とあっさり(バッサリ行き過ぎの気もしますが)、シリーズ好きなのもありますがさらっと安心して読めました。ミステリ夢十夜は、本家漱石の物がかなり好きなので読み始めたときは、びっくりしましたがこの切り口は変わっていて楽しくてよかったです。読み終わってみれば一番好きかも。ただ、もし本当にアリスがこんな夢を見てたとしたらアリスの精神状態がちょいと心配にはなりますね。あれの中の人とかちょっと嫌です。

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