Happy Box の商品レビュー
ペンネームに「幸」の字を持つ作家5名が「幸せ」をテーマに描いた短編集。本が面白く感じたり、特別に思えるのは自分の心理状態にまあ左右されるわけですが、このタイミングで読めてよかったなあ、と。ハッピーエンドも、そうでないモノも、それぞれが思う幸せの形。
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ペンネームに「幸」が付く、5人の作家のアンソロジー本。 伊坂幸太郎「Weather」 山本幸久「天使」 中山智幸「ふりだしにすすむ」 真梨幸子「ハッピーエンドの掟」 小路幸也「幸せな死神」 お目当ての伊坂幸太郎さんの先品しか読んでいませんが、とりあえずレビュー。 50ページ...
ペンネームに「幸」が付く、5人の作家のアンソロジー本。 伊坂幸太郎「Weather」 山本幸久「天使」 中山智幸「ふりだしにすすむ」 真梨幸子「ハッピーエンドの掟」 小路幸也「幸せな死神」 お目当ての伊坂幸太郎さんの先品しか読んでいませんが、とりあえずレビュー。 50ページ程度の短編ながら、やはり伏線の張り方がすてき。 この「Weather」は結婚披露宴を舞台に繰り広げられるストレートな感動系。 結婚披露宴というテーマに伊坂さんらしくないような違和感を感じながらも、読み終わってみれば、やはりいい意味で期待を裏切られる。 さすがです。 他の作品は、ゆっくり時間のあるときに。
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久し振りに大当たりのアンソロジー。 名前に「幸」の字を持つ作家5名が、「幸せ」をテーマに描いた短篇集。 伊坂幸太郎はストレートな幸せをシニカルに、 山本幸久は切ない幸せを胸一杯に、 中山智幸はSFチックで不思議な幸せを大胆に、 真梨幸子は背筋が寒くなるような幸せをビビッドに、 そして小路幸也は違う世界・違う種類の人間の幸せをハートフルに。 印象はもちろん各者それぞれなのだけど、「幸せ」という当たり前で抽象的 なテーマが、カッチリ全てをまとめている。読後の清涼感もまぁ大したモノ で、読んでいるこちらの心にも幸せが染みこんでくるかのよう。 目当ては伊坂幸太郎と小路幸也、そして一人異色の真梨幸子だったのだけど、 山本幸久・中山智幸の初見両名も含めて会心の出来かと。 作家のチョイスも、テーマが醸し出す世界観も、どれもがすばらしい。 ・・・なんてすてきなコンピレーション!
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伊坂さんは面白い。他も面白めなのが二つと、つまんないのが二つ。そのうち伊坂短編集とかに載りそうでアレ。
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名前に「幸」の付く5人の作家による幸せをテーマにしたアンソロジー短編集。 大好きな伊坂さんと小路さんが書いていたので、購入。伊坂さんはアンソロジーでは普段書かないような内容の小説を書くので楽しみにしていたが、今回の短編は凄いぞ。ボロ泣きした (T ^ T) そして、小路さんでも泣...
名前に「幸」の付く5人の作家による幸せをテーマにしたアンソロジー短編集。 大好きな伊坂さんと小路さんが書いていたので、購入。伊坂さんはアンソロジーでは普段書かないような内容の小説を書くので楽しみにしていたが、今回の短編は凄いぞ。ボロ泣きした (T ^ T) そして、小路さんでも泣いた(泣) 泣き過ぎ! 哀しいことも辛いことも苦しいことも(中略)、それらはたくさん、その人の人生に降りかかってきます。でも、同じぐらいに幸せもたくさん人生にはあるのですよ。あまりにもささやかすぎて、当たり前すぎて気づかないですけど、何より不幸は心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる。(中略)気づかないけど、人間は毎日毎日幸せに触れているんだって。
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良かった。weatherと天使が良かった。どれも読みやさく一作だけ、ハッピーじゃないじゃん、後味悪いってのがあったけと、それはそれで面白かったからよし。
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とても面白い企画だと思った。 それぞれ名前に「幸」の字が入った作家の競作。 テーマが「幸せ」ということなのだが、読み終わってほのぼのと幸せになれるというわけではないらしい。 伊坂さんの作品はいつもどおりニヤニヤしながら読める楽しい作品ではあったが、読み終わってから「あれ?テーマは...
とても面白い企画だと思った。 それぞれ名前に「幸」の字が入った作家の競作。 テーマが「幸せ」ということなのだが、読み終わってほのぼのと幸せになれるというわけではないらしい。 伊坂さんの作品はいつもどおりニヤニヤしながら読める楽しい作品ではあったが、読み終わってから「あれ?テーマはなんだったっけ?」と思ってしまった。まさかあのオチが「幸せ」ということなんだろうか。 山本幸久さんの「天使」も、ビタースイートな結末。主人公の設定はハードボイルドでかっこいい。 中山智幸さんの「ふりだしにすすむ」はSF風味。風味なだけあって、理屈では説明されていないのでややもやもやした。誰の何が「幸せ」なのだろう。 真梨幸子さんの「ハッピーエンドの掟」は実に後味が悪い。本領発揮なのか。 小路幸也さんの「幸せな死神」はしゃれた小品という感じで、これがいちばん「幸せ」を感じさせてくれた。 なかなかに「幸せ」というやつはとらえどころのないもののようだ。
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伊坂さんの作品は、最後伏線が繋がったときににやにや、ほっこり幸せ気分。 小路さんのタイトルで、もうこの死神が千葉にしか思えませんでした。 他の作品は、中山さんのは結構好きかもしれない。
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