「手放す」生き方 の商品レビュー
曹洞宗のお寺の住職をしながら、大学の教授、庭園デザイナーをかけもつ著者の「禅」の考え方に基づいた一冊。 日本人は昔から、何かを作りあげるときや、自己鍛練の手法として、ものを付け加えて完成に近づけることよりも、いらないものを削って、シンプルにすることで完成を目指してきた。 タイ...
曹洞宗のお寺の住職をしながら、大学の教授、庭園デザイナーをかけもつ著者の「禅」の考え方に基づいた一冊。 日本人は昔から、何かを作りあげるときや、自己鍛練の手法として、ものを付け加えて完成に近づけることよりも、いらないものを削って、シンプルにすることで完成を目指してきた。 タイトルの通り「手放す」という行為は、そんな日本人精神を受け継ぐ大切な考え方だと思う。 個人的に「禅」の考え方については参考にすることが多いので、大筋、基を正せば伝えたいことはよくわかるが、ただ、自分には書き方や伝え方が合っていなかったのか、響いてくるものは少なかった。 それは、著者の表現する「こういう考え方をしましょう。それとは逆の考え方では、往々にして失敗します。」というような書き方が多かったからだと感じる。 日々の生活に疲れた人、頑張りすぎて精神的つ疲れを感じている人、生き方に迷っている人にとっては、ひとつの指針として励まされると思う。
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