ことばの習得 の商品レビュー

鈴木孝明,白畑知彦【著】

2021/01/27

大人が
「俺赤いブーブー欲しい」
とは言わない。笑

臨界期

言語習得には性格も影響
ミスを恐れない、社交性など

2020/12/19

母語の獲得と第二言語習得理論の双方を概観できる貴重な本。
読んでいて一番印象に残ったのは、これらの理論は「仮説」が多く、まだまだ分かっていないことが多いということだ。マザーリーズの効果がないかもしれないというのには驚いた。第二言語習得理論についても、開始年齢についてなどある程度確からしいとされている見解はあるものの、研究者によってかなり異なるということが分かった。また、幼児の第二言語習得に限定した話はなく、「子どもが母語と同じように第二言語を身に着けるにはどんなアプローチが有効か」という最も知りたかった部分の答えはなかった。ただ、いずれにせよ「sooner the better」であることは確からしいし、発達段階に沿った「理解可能なインプット」の必要性はほぼ確実だろうと思う。インタラクションが必要というのにも納得。そう考えるとおうちに第二言語環境を作り出す「おうち英語」においては、やはりインタラクションの機会を設けることが習得を加速させる道だろうと考える。

2012/06/10

待望の言語習得入門！と帯にありましたが、まさにその通りで、
L1,L2に関して、知りたかったことがまとめられてありました。
あ～、こういう本が読みたかった！嬉しい！と思いました。

2012/05/16

母語獲得と第二言語習得についての入門書。
わりとわかりやすく書かれていると思うけれど、入門書ゆえ、細かい解説はないので、言語獲得理論のところはよくわからなかった。
でも、人間がどうして言葉を身につけることができるのか、というのは興味深いことだし、チョムスキーの生成文法というのは一度勉強してみたいと思う。

化石化（ある習得項目の発達が、母語話者と同程度のレベルにまでは到達しないで、長い間途中で停滞してしまい、それ以上発達しなくなってしまう現象）p.196 というのは気になった。まったく自分のことだなぁ、と思って。英語の環境にいることで安心してしまい、意識的に勉強する量が減ったと思う。多くのインプットにさらされているだけでは第二言語は上達しないのは確かだ、少なくとも成人の場合は。
意識的に勉強しないと。