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キッシンジャー回想録 中国(上) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2018/10/20

中国の歴史から説き起こし、毛沢東、周恩来との米中国交までをまとめる。毛沢東のしたたかな外交。自国民を犠牲にしてまでも改革の継続を進める冷酷さ。その主張を信じて参画した大勢の紅衛兵の若者。そして方針転換によって切り捨てられた多くの国民。現在もその影響は色濃く残っているようだ。

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2017/02/10

アメリカの立場での中国の見方がわかる。 清末からの歴史的な経緯についてかなりが割かれており、歴史認識も深まる。 毛沢東がすごいというのがわかる。 戦略的決定を行う際の中国方式として、徹底した分析、細心の準備、心理的・政治的要因への注意、どうしたら教学を与えられるかという探求、素早...

アメリカの立場での中国の見方がわかる。 清末からの歴史的な経緯についてかなりが割かれており、歴史認識も深まる。 毛沢東がすごいというのがわかる。 戦略的決定を行う際の中国方式として、徹底した分析、細心の準備、心理的・政治的要因への注意、どうしたら教学を与えられるかという探求、素早い結論がある。

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2012/07/21

中国とアメリカの外交史に関する一書。 中国人の文化、特性に関する考察として清朝から続く歴史と その底流にある思想を解説したのちに ニクソンショックへと至る過程を描く。 中公新書の日中国交正常化と合わせて読み返したいと感じた。 日本について語られる機会が少なかったのは残念だが、 案...

中国とアメリカの外交史に関する一書。 中国人の文化、特性に関する考察として清朝から続く歴史と その底流にある思想を解説したのちに ニクソンショックへと至る過程を描く。 中公新書の日中国交正常化と合わせて読み返したいと感じた。 日本について語られる機会が少なかったのは残念だが、 案外アメリカはその程度にしか捉えていないようにも思った。

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2012/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米中国交正常化への道を開いた米ニクソン政権の国務長官、ヘンリー・キッシンジャーが著した中国との交渉の回想録。 米政界で誰よりも中国をよく知るキッシンジャーが、米中交渉の歩みを通じて、中国という国の実態を解説。 最初は中国の特異性について、学者らしい切り口で歴史から述べていますが、その洞察・理解は正鵠を射ています。 中国に対する欧米人一般の偏見が無く、それでいて中国人の長所・短所を正確に指摘しています。 特に、いわゆる「中華思想」なる価値観や、英国使節マカートニーへの三跪九叩頭強要問題なども、その本質を捉えています。 そして米中交渉の歴史から入り、中国共産党や毛沢東について述べられ、やがて著者自身による中国との交渉のドキュメントとなってゆきます。 上巻は毛沢東、周恩来、その他中国共産党や中華人民共和国の要人の足跡、中国現代史の国際社会における位置づけ、そして周恩来-ニクソン会談へと展開。 大躍進や文化大革命、台湾海峡危機、朝鮮戦争、中印国境紛争、中ソ国境紛争なども。 中国人の思想や戦略の分析では、孫子の兵法や囲碁の発想などから述べられていますが、これも著者の中国理解の深さを証明しています。 毛沢東より、周恩来の偉大さの方が際立ってましたねw ニン、トン♪

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2012/04/18

ヘンリー・A.キッシンジャー (著), 塚越 敏彦 (翻訳), 松下 文男 (翻訳), 横山 司 (翻訳), 岩瀬 彰 (翻訳), 中川 潔 (翻訳) 歴史や伝統文化、著者自らの外交経験も踏まえて描く、全世界注目の中国論。本巻では、米中和解へと至る歩みを、清末中国の西洋との出会い...

ヘンリー・A.キッシンジャー (著), 塚越 敏彦 (翻訳), 松下 文男 (翻訳), 横山 司 (翻訳), 岩瀬 彰 (翻訳), 中川 潔 (翻訳) 歴史や伝統文化、著者自らの外交経験も踏まえて描く、全世界注目の中国論。本巻では、米中和解へと至る歩みを、清末中国の西洋との出会いから語り起こし、周恩来や毛沢東らとの対話を詳細に紹介しながら再構成。

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