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空が灰色だから(1) の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/12/15

真実の話をします。昨日は阿部共実さんの『空が灰色だから』を読んでいました。グラビア撮影もしてません。ミニ四駆大会にも出てません。阿部共実さんの空灰を読んでいたのです。空灰を初めて手に取った時は、一度ブチ殺した漫画を読むことへの意欲を再び沸き起こすものでありました。結局その後にまた...

真実の話をします。昨日は阿部共実さんの『空が灰色だから』を読んでいました。グラビア撮影もしてません。ミニ四駆大会にも出てません。阿部共実さんの空灰を読んでいたのです。空灰を初めて手に取った時は、一度ブチ殺した漫画を読むことへの意欲を再び沸き起こすものでありました。結局その後にまた死ぬのですが、その時はそんな感じでした。 空灰の一巻の衝撃は忘れません。なんじゃこりゃ?ぬあんじゃこりゃぁぁぁああ!!血です。まさしく腹部に血糊を感じました。ドキが胸胸しました。心が死ぬというほどではありませんが心が死ぬということを感じました。つまり形而上的なはずの心という存在を意識させられました。イマイチ抽象的で分かりづらいかと思いますがそんな感じなのです。 全5巻ですが、各話ショートストーリーで一話完結形式なので終わりという終わりはないし終わりといえば終わります。とりあえず久しぶりに読むとやっぱり面白いです。グサグサきます。でも4巻までしか読めませんでした。2巻は誰かに貸したのか見当たりませんでしたので実質3冊分で撃沈しました。漫画3冊なんて普通1時間もあれば読める気がします。同じ秋田書店の『グラップラー刃牙』なら10分要らないです。気付けば2時間経っていました。一話終わる毎に余韻を持たねば吐きそうになる。そんだけエグってくる。そういう漫画です。空灰。読み終わるとというか無理矢理中断させたのですが口内炎が出来てました。 きっと10代のセンチメンタリズムってリアルタイムだと麻痺してよく分かってないし、後になったら美化されていて全然汚れてない感じがするけれど実際そういういたずらな感傷を冷静に見つめた時すごく汚いと思います。人間らしいなんていうのも逃げの文句で、成長期の真っ只中にあって誰も傷つけないなんて出来ない。若いとはそれだけで素晴らしい、なんてのは老いたる者の憧憬で、分別のつかないドス黒さなんて若さを語り出す頃には掃いて捨てられている。山下達郎がラジオで言ったとかいう、昔の音楽が良かったんじゃなくて良いものだけが残ったからそう思うだけ、というのはまさに若さを無闇に賛美して酔ってんじゃねえの?ってことをあらわしていて、自分が10代の頃に置き換えてもやはり汚かったんだろうなと思います。ただ綺麗だから良いとか汚いから悪いって話でなくて、空灰が面白いと思えることはどちらにせよその10代の頃に忘れてきたのか置いてきたのかよくわからないセンチメントをちょくちょく思い出すくらいのことはしてしまうだろうってことかもなのです。それはきっと空が灰色だから。なんちゃって。イミフ。

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2014/11/01

第一巻。 コメディだけど、どことなくホラーというかざわざわするラストが印象的です。 ガガスバンダスってなんだ?

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2014/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この漫画はほのぼのだったり、頭おかしい感じだったり、切なかったりとテーマに一貫性がない感じの短編が色々詰め込まれている。 けっこう良い感じの作品もあれば、つまらない作品もあって、良い作品だけ集めたいなーと思った。 2話「お前は私を大嫌いなお前が大嫌いな私が大嫌い」はどうして森永さんそっけなくなってしまったんだろ…ゲロ吐いて倒れても談笑してるし。不思議。 3話「空が灰色だから手をつなごう」は心暖まる話。なめたバイトとマネージャーの「どんなに安い商品でもお客様から要望があればサービスはするんだ!」という言葉が心に刺さる。 思ってたプレゼントとは違うのに笑顔でありがとうとか、穂ちゃん良い子すぎいい!! 5話。女の中の内臓が見たい久我先輩と、先輩が好きな加美はほのぼの。この漫画だとあのままトラックにひかれて内臓丸見えとかありそうでドキッとしますわ… 6話は頭おかしい人の話。幼なじみと妄想してしまい、人の思い出を自分の物にしてしまう。恐ろしい…。 9話の右澤さん…男とか言われて傷付いてたんだね。。肥田くんの「ああ…」という悲哀の背中が悲しい。けっこう好き。 最後のガガスバンダスとか、この漫画シリーズはたまに作者の精神状態に不安になります笑

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2014/05/16

評価が分かれそうな物語。 予想通りの展開もあれば、少し斜めの展開をする。 オチに満足できるものもあれば物足りないものもある。 好きな話 「空が灰色だから手をつなごう」 「夏がはじまる」

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2014/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネガティブでシュールな短編がツボにハマるなあ~。作風としては、久米田康治先生に近いものを感じた。裏の裏の裏を行く所・斜め上からのラストがセンスいい。

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2014/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2ちゃんまとめでこの人の作品を見て、前々から読みたいなぁと思ってました。そしたらラッキーなことに友人宅にあったので読ませていただきましたー 「スーパー宇佐美物語伝説」で、結構ほのぼのしたのも描くんだなぁ(*´∀`)とか思った直後に「お前は私を大嫌いなお前が大嫌いな私が大嫌い」が来たので・・・さ、さすがだなぁと思ってしまいました。 ・・・ハマっちゃいましたw

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2014/02/21

面白すぎる! 時々心がちくちくされるけどめっちゃ笑った。たぶん笑わせた隙を突く系のテクだ。気をつけないと。

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2014/02/01

いつかの朝日新聞で紹介されていたのを読んで以来、前から読みたかった漫画。 昨年(2013年)やっと手にしました。 オチがギャグだったりシリアスだったりシュールだったり感動ものだったり様々で、どう話が転がっていくか毎回気になります。 オムニバスだから色々な登場人物や設定を楽しめる...

いつかの朝日新聞で紹介されていたのを読んで以来、前から読みたかった漫画。 昨年(2013年)やっと手にしました。 オチがギャグだったりシリアスだったりシュールだったり感動ものだったり様々で、どう話が転がっていくか毎回気になります。 オムニバスだから色々な登場人物や設定を楽しめるのはいいな。 再登場してほしいキャラがいたり、続きが気になる話なんかもあるけど。 今回は5話や11話がそうでした。 今巻は”自意識過剰”がどの話にもテーマっぽく感じられました。

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2013/12/28

10代ってこんなにゆたか?な世界が広がってたのかとちょっとびっくり。ホラー、妄想、ほのぼの、、なんでもありの傑作短編。

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2014/05/25

仕事で5巻まで通読したけれども、あまりに苦しくて吐くかと思った。 「心がざわつく思春期コミック」というキャッチフレーズ。1話完結のオムニバスで、10代の少女たちを中心に、「人々の上手くいかない日常」を描いている。この1巻を読むまで、私は『大好きが虫はタダシくんの』の作品だとは...

仕事で5巻まで通読したけれども、あまりに苦しくて吐くかと思った。 「心がざわつく思春期コミック」というキャッチフレーズ。1話完結のオムニバスで、10代の少女たちを中心に、「人々の上手くいかない日常」を描いている。この1巻を読むまで、私は『大好きが虫はタダシくんの』の作品だとは思えなかったので、読んでいて心が揺さぶられて本当に吐くかと思った。知っていれば……たぶん、それでも読んだだろうね。 ストーリーは10代の少女たちを中心に、奇妙な物語が1話完結で語られている。ハッピーエンドもあれば、本当にバッドエンドもあって、その救いのなさは、読んでいて本当に心が苦しくなる。こういう漫画は、読む前に避けるものなのだけれど、『空は灰色だから』は日常系の絵柄で読み手を油断させて、そこからガバッと読者を丸かじりするような、そういうトラップ感満載の漫画になっている。 『大好きな虫がタダシくんの』は、ネットのまとめサイトで紹介されていて、読んだときは本当に衝撃を受けた。普通と思っていた少女が、何気ない会話のなかでどんどんおかしくなって、すがれるものも失って慟哭する姿を描いた漫画で、二度と読みたくないと思うパワーと。読む者すべての心を締め付ける強さがあった。心の病とか、統合失調症とか、コミュ障とかいろいろと表現の仕方はあるけれども、僕なりの読み方でこの作品を解説したい。 この漫画を読んで、ここまで心が動揺してしまったのは、ストーリーが「罪と罰」を描いているものだからだ。もっと分かりやすく書けば、この漫画は「望まないのに罪を背負った少女の物語」だ。「罪」というあやふやな刻印を、知らずに押されてしまった少女が、「罰」に苦しむ姿を描いている。それは『大好きが虫はタダシくんの』から、『空が灰色だから』の最終話まで一貫したテーマであるように思う。少女たちは、罪状も定かではない「罪」に戸惑い、怒り、涙を流し、狂いだす。だが、これがこの漫画の面白いところなのだけれど、「罪」に対応するのが「罰」だけではないところが、作品に深みを増している。 ハッピーエンドとして終わる物語は、少女を苦しめる「罪」が「罰」とは別のもので癒される様を描く。最も端的なのは、5巻の『私を許して』と、『マルラマルシーマルー』だ。この2つは、前者がオーソドックスな「許し」を、後者が反則的な「許し」を描いているだけに興味深い。二つの話とも、自分の正義を曲げることのできないという「罪」を背負った少女の話で、連載終了になるに連れて、作者のテーマ性がどんどん出てきた作品だと思う。また、「罪」を背負った少女が罰せられる様を描いた物語は、2巻の『信じていた』が屈指の出来だと思う。理不尽な「罪」に断罪される姿には心が締め付けられた。 でも、5巻まで通読して読んで感じたことは、胸が苦しくなるような罪と罰的な話はあまりなくて、罪を別の方法で癒やす話が結構多いということ。これは、連載になって先鋭的なものがより口当たり良いものになったと言えるし、そう毎度辛い話を描くのは、作者の精神が保たないというのもあると思う。私も、女子高生がだらだらあーでもないこーでもないと話すもののほうが、癒されて好き。作者が最終的に描きたいのは、最終話の(理不尽な)罪を背負った少女と、(図らずも)罪を背負う少女の話だったと思うけれど。 絵は、「日常系」と呼ばれる絵柄で、非常に見やすい。でも、セリフの渦がとんでもない。この狂ったバランスが成立しているのがスゴいなぁと。

Posted byブクログ