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散り椿 の商品レビュー

3.9

36件のお客様レビュー

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2018/10/01

泣くんですよねぇ、こういうのは。 そして、泣かされた事を後悔します。 「生きて欲しい」その一言が言えないがために、そんな回りくどい事します? 誤解されたままになる恐れも十分あるというのに。 正確に自分の意図が伝わる確率の方が低いのでは? と思いつつ星4つつけちゃいました…。

Posted byブクログ

2018/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018年秋公開の映画の原作。「蜩ノ記」で直木賞を受賞した葉室麟の名作です。 映画のストーリー解説より ------------------- 朴訥で不器用だが、清廉に生きようとする侍たちの“凛とした生き様”、そして愛する女性のために命を懸けて闘う、“切なくも美しい愛の物語” 享保15年。かつて藩の不正を訴え出たが認められず、 故郷・扇野藩を出た瓜生新兵衛は、 連れ添い続けた妻・篠が病に倒れた折、彼女から最期の願いを託される。 「采女様を助けていただきたいのです……」と。 采女とは、平山道場・四天王の一人で新兵衛にとって良き友であったが、 二人には新兵衛の離郷に関わる大きな因縁があったのだ。 篠の願いと藩の不正事件の真相を突き止めようと、故郷・扇野藩に戻った新兵衛。 篠の妹・坂下里美と弟・藤吾は、 戻ってきた新兵衛の真意に戸惑いながらも、 凛とした彼の生き様にいつしか惹かれていくのだった。 散り椿が咲き誇る春―― ある確証を得た新兵衛は、采女と対峙することになる。 そこで過去の不正事件の真相と、 切なくも愛に溢れた妻の本当の想いを知ることになるのだった……。 しかし、その裏では大きな力が新兵衛に迫っていた―― ------------------- タイトルは「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていける」という武士の矜持と好きな人への想いが重なります。 死んだ妻の短歌「くもり日の 影としなれる 我ならば 目にこそ見えね 身をばはなれず」の本当の想いが分かった時に、目頭が熱くなります。

Posted byブクログ

2018/08/08

映画上映に備えて読む。この著者は「蜩ノ記」しか読んだことがないがその時はこんな武士いるかいとツッコミたくなった。本作はかなりややこしい設定にしてあるが、采女が自分の養父を殺したかどうか分からないなんて刀見りゃわかるだろうとまたツッコミたくなったし、出来るだけ殺さないチャンバラも爽...

映画上映に備えて読む。この著者は「蜩ノ記」しか読んだことがないがその時はこんな武士いるかいとツッコミたくなった。本作はかなりややこしい設定にしてあるが、采女が自分の養父を殺したかどうか分からないなんて刀見りゃわかるだろうとまたツッコミたくなったし、出来るだけ殺さないチャンバラも爽快感がなかった。結局この小説は何だったのか、チャンバラ小説でもなかったようだし恋愛小説だったのか、やはり歴史小説以外の時代小説は苦手かな。

Posted byブクログ

2018/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歌と、共に。 沁みましたぁ。 心を澄まして生きたい。 と。思わせてくれる。 お話でした。

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2018/01/27

映画化となるということで、読んでみました。 藤吾が主人公のように思えましたので、映画のキャストとは違うところもありましたが、配役の俳優さんを思い浮かべながら、楽しく読めました。 藤吾がだんだんと武士らしく、新兵衛に惹かれていく様子が、清々しく思えました。 映画が楽しみです...

映画化となるということで、読んでみました。 藤吾が主人公のように思えましたので、映画のキャストとは違うところもありましたが、配役の俳優さんを思い浮かべながら、楽しく読めました。 藤吾がだんだんと武士らしく、新兵衛に惹かれていく様子が、清々しく思えました。 映画が楽しみです。

Posted byブクログ

2018/01/09

地元の図書館で追悼コーナーを拝見し、映画化されることもあり、読んでみた。そこで暮らす人々の人情味溢れるものがあり、自分の信念を持って生きる武士の姿、人々の絆、時に家族の絆の強さに心温まる。生と死に関してそれぞれの思いが感じられ、切なさもあり、決心に様々な背景があり、簡単に決まられ...

地元の図書館で追悼コーナーを拝見し、映画化されることもあり、読んでみた。そこで暮らす人々の人情味溢れるものがあり、自分の信念を持って生きる武士の姿、人々の絆、時に家族の絆の強さに心温まる。生と死に関してそれぞれの思いが感じられ、切なさもあり、決心に様々な背景があり、簡単に決まられない重みのあるものであり、相手との信頼関係などもあり、難しいものだと伝わる。家族、友人達をを思う気持ちや周りの成長などが更に物語に深みを増していくものだと感じた。著者のご冥福をお祈りします。

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2016/10/12

幼なじみな武士2人とお隣りさん女子の三角関係をベースにした、限りなく美しく、切なく、潔い時代小説。(三角~と言ってもドロドロしたお話ではなくて、これぞ純愛なテーマです。) 決してハッピーエンドではないけれど、藩内の勢力争いの落ち着き先としては期待どおりの結末でスッキリ感もあり。あ...

幼なじみな武士2人とお隣りさん女子の三角関係をベースにした、限りなく美しく、切なく、潔い時代小説。(三角~と言ってもドロドロしたお話ではなくて、これぞ純愛なテーマです。) 決してハッピーエンドではないけれど、藩内の勢力争いの落ち着き先としては期待どおりの結末でスッキリ感もあり。あ~、面白かった!

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2016/09/10

"散る椿は、残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ" かつて平山道場四天王と呼ばれた、源之進、三右衛門、釆女が、一片また一片と散り椿の花びらのように散っていく。最後に残された新兵衛も、残る椿となる藤吾に想いを託し去っていった。新兵衛と篠は、もっとお互い...

"散る椿は、残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ" かつて平山道場四天王と呼ばれた、源之進、三右衛門、釆女が、一片また一片と散り椿の花びらのように散っていく。最後に残された新兵衛も、残る椿となる藤吾に想いを託し去っていった。新兵衛と篠は、もっとお互いに思いのたけをぶつけあっていればよかったのに。 これは、純愛小説だと思う。

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2015/07/31

切ねえ。 三角関係の様なもの。 BADEND要素が強し。 死にかけの妻の最後の願いを果たすお話。

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2014/11/25

武士の世。権力に翻弄され自死た父の死後、若者らしい心を失いかけていた藤吾が自らの道を信じることができるようになったのは、疎ましいと思っていた叔父(新兵衛)の生き方だった。現代の世も自分の信じる道を進むことは難しい。人生の最後に満足できる生き方とはどんな生き方か、考えさせられた。幸...

武士の世。権力に翻弄され自死た父の死後、若者らしい心を失いかけていた藤吾が自らの道を信じることができるようになったのは、疎ましいと思っていた叔父(新兵衛)の生き方だった。現代の世も自分の信じる道を進むことは難しい。人生の最後に満足できる生き方とはどんな生き方か、考えさせられた。幸せは自分の心が決める・・・

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