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おしまいの噺 の商品レビュー

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2012/03/31

志ん生の長女、すなわち馬生・志ん朝の娘が一家のことを回想したエッセイ。有名ななめくじ長屋の貧乏暮らしは、凄まじい。落語家という特殊な職業な家だが、庶民の戦前、戦中、戦後の生活史になっている。筆者を含む四人兄弟を赤貧の中で育て上げた母親が一番の功労者であろう。貧困により一家が全く卑...

志ん生の長女、すなわち馬生・志ん朝の娘が一家のことを回想したエッセイ。有名ななめくじ長屋の貧乏暮らしは、凄まじい。落語家という特殊な職業な家だが、庶民の戦前、戦中、戦後の生活史になっている。筆者を含む四人兄弟を赤貧の中で育て上げた母親が一番の功労者であろう。貧困により一家が全く卑屈になったりしていないのにも驚いた。前著「三人噺」と重複する話題が多いが、より詳しく、時系列に沿って整理されており、読みやすい。巻末の談志と著者の対談が文庫版のおまけ。

Posted byブクログ