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学生のパワーを被災地へ! の商品レビュー

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2013/04/14

課題図書。 未曾有の大震災に見舞われた東北地方へいかに学生ボランティアを派遣するか。 大学職員として何ができるかを考えさせる1冊。 幅広い校友のつながりをもつ早稲田大だからこそできること、しなくてはならないことが感じられる。

Posted byブクログ

2012/04/17

(2012.04.17読了)(2012.04.08借入) 【東日本大震災関連・その75】 早稲田大学が行った東日本大震災の被災地に対するボランティア活動の記録です。 被災地でボランティア活動を行いたいという早稲田大学の学生たちを被災地に送り込むために、受け入れ先の情報収集、受け入...

(2012.04.17読了)(2012.04.08借入) 【東日本大震災関連・その75】 早稲田大学が行った東日本大震災の被災地に対するボランティア活動の記録です。 被災地でボランティア活動を行いたいという早稲田大学の学生たちを被災地に送り込むために、受け入れ先の情報収集、受け入れ先との調整、下見、学生たちへの事前の説明会や研修、引率、現場活動での注意、反省会、等、学校側での試行錯誤の記録です。 学生たちのボランティア活動については別の本が出ているようです。 ボランティアを組織して送り込むには、どのようなことが必要なのかについて学びたい方には、お勧めです。 ボランティア活動は、社会貢献として行うので、単位はあげていないというのは、ボランティアの趣旨からして、妥当なことと思います。 【目次】 プロローグ 3.11直後のWAVOC混乱期 第1章 WAVOC式震災ボランティアマニュアル 第2章 震災ボランティアを支えた教職員達の苦悩と喜び 第3章 3.11前からのWAVOCプロジェクトは震災とどう向き合ったか エピローグ 悩みながらのボランティア派遣 ※WAVOC:早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター ●学生震災ボランティアの心得 10か条(9頁) 1条 ボランティア保険に入る 2条 自分の食料と寝る場所は自分で確保する 3条 被災地では信頼できる人と一緒に行動する 4条 被災者が自分たちでやる仕事を取らない 5条 涙が止まらなくなったら活動をやめる 6条 できないことは「できません」とはっきり断る 7条 不眠不休で頑張らない 8条 被災者の写真は撮らない 9条 まずは相手の話を聞く 10条 ボランティア活動の運営について批判はしない ●誓約書の提出、保証人の捺印(11頁) 学生に対して誓約書を提出するよう指導し、保証人の捺印を強く求めることにした。 これは、①学生に対して、「これから自分の行う活動には大きなリスクが潜んでいること」を認識させることで、安易な気持ちでの参加を防ぎ、それによる現地での事故等を未然に防ぐため、②自分の子どもがリスクの高い活動に参加しようとしていることを父母など保証人に知らせることで、後日のトラブルを防ぐため、という理由からである。 ●ボランティアの受け入れ(46頁) 「ボランティアを受け入れる」というのは、実はかなり準備が必要で、手間暇がかかる。ほとんどの学生が初参加なので、慣れていない人でもできる仕事を設定する必要がある。このようなアレンジは、下見や安全性の確認、作業の流れや班分けなどを考えなければならず、結構な準備量になる。 ●ニーズの汲み上げ(67頁) 今回のように被災地が広範囲である場合、被災地のニーズを汲み上げることが難しい。そんな中にあって大きな助けとなったのが、監督やコーチのネットワークおよび被災地の校友の方々からの情報であった。 ●引率者の喜び(73頁) 現地での活動の中で、参加した学生は驚くほど多くのことを考え、感じ、行動し、明らかに成長していた。その場に立ち会っていることがうれしく、そして楽しかった。 ☆関連図書(既読) 「奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」」中原一歩著、朝日新書、2011.10.30 「市民の力で東北復興」ボランティア山形、ほんの木、2012.01.15 「ボランティアナースが綴る東日本大震災」キャンナス編、三省堂、2012.02.15 (2012年4月17日・記)

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