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西遊記(10) の商品レビュー

4.6

5件のお客様レビュー

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2024/03/24
  • ネタバレ

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少年漫画やゲームでお馴染みの展開、「自分のコピーと戦う」のルーツってもしかしてここにあるんでしょうか?もっと古いものもあるのかな?最近の作品だと葬送のフリーレンでそんな展開がありますね。 自分の複製と戦うということが意味することはつまり内省、自己分析、敵を知り味方を知るというところにあると思います。大抵、長編作品の中程から終盤に置かれるのは、それが人格の成長に関わってくるからですよね。 悟空の成長に説得力があるのは、三蔵への敬愛もそうですが、八戒や悟浄と関わり合ってこそだなとも納得できました。いい話だなー。

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2016/04/24
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冒頭からなぜかイラツキ気味の悟空。ついには盗賊たちを返り討ちにしてしまい破門に。旅に倦んでしまったのか、自分の進むべき道に迷う悟空。迷いはもう一人の自分を生み、二人の悟空が相争う。「なんとしても三蔵を釈迦に合わせたい」。師匠に対する自分の真の気持ちに気づいた時、悟空の迷いは消えた。最大の敵は己の心。そしてそれに打ち克つのもまた己の心。

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2012/10/28
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孫悟空は以前、人を殺したことを理由に、三蔵法師から破門を言い渡された。そのときは、妖怪から三蔵を救い出し、弟子に復帰した。 しかしまた、悟空は人をあやめてしまう。盗賊団の男たちを、勢いあまって殺してしまったのだ。三蔵に問われて気がつくのだが、殺さないようにしようとすれば、そうもできたはず・・・。 悟空は、ふたたび破門!?そして、二度と許されることはないのか…? 今度の敵は、自分なのだ。 安易なほうに流れるのでは 修行にはならない。 男の子たちにファンが多いこのシリーズ。旅はまだ半ばなのだ。

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2012/11/19

いつの間にか10巻出とったー!わたし、悟空が切られる話すごく好きなんですが、ほんで10巻はそこか!ってことで本屋でまるっと立ち読みしてしまいました。 相変わらずで面白いです。悟空も精神的に一区切りついた感じでよかった。

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2012/04/23

 僕にとってはこれまでの10巻の中で最高でした。前半は孫悟空の乱暴さに少しついていけず子供たちと一緒に「孫悟空はどうしちゃったんだろう」と首を傾げていたのですが、中盤にはそれも正義の心によるものなのだとある程度納得がいきました。そして後半の展開と孫悟空の決意は個人的なつぼにはまり...

 僕にとってはこれまでの10巻の中で最高でした。前半は孫悟空の乱暴さに少しついていけず子供たちと一緒に「孫悟空はどうしちゃったんだろう」と首を傾げていたのですが、中盤にはそれも正義の心によるものなのだとある程度納得がいきました。そして後半の展開と孫悟空の決意は個人的なつぼにはまり一人で涙ぐんでしまいました。そんなこともこのシリーズで初めてのことです。子供たちは涙ぐんだりはしていませんでしたが、自分たちで今回の謎を解く方法を先に考えたり、既出のキャラクターが多数この謎の解決のために登場したりしたことが楽しかったようです。安易な道を選んでは修行にならないという教訓も有難かったです。  本シリーズの挿絵は適度に漫画的でありつつ適度に品があり一貫してクオリティが高いのですが、この10巻は表紙も挿絵も特に綺麗だと思いました。中でも一番最後の挿絵は事件解決の余韻とマッチしていて感傷にひたらせてくれました。  8巻、9巻に少し見られた文の誤りは10巻には見られませんでした。  今現在(2012年4月)このシリーズはまだ10巻までしか出版されておらず、そしてまだ天竺までの旅は半分を過ぎたところだそうです。作者の方々にはぜひ頑張って頂いて早く続きを読ませてもらいたいです。子供たちとともに大変楽しみにしております。

Posted byブクログ