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途方もなく霧は流れる の商品レビュー

3.8

52件のお客様レビュー

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2025/01/07

 ストーリーはシンプルで、文章も読みやすく、セリフ運びが綺麗で良かった。 内容からは、今を生きるという事が、どういう事なのかがよくわかった。更に、木、山、動物、四季、人、様々な自然や人生を感じる事もできた。 犬との暮らし、最後の看取り、自分自身の体験とオーバーラップして感情が揺さ...

 ストーリーはシンプルで、文章も読みやすく、セリフ運びが綺麗で良かった。 内容からは、今を生きるという事が、どういう事なのかがよくわかった。更に、木、山、動物、四季、人、様々な自然や人生を感じる事もできた。 犬との暮らし、最後の看取り、自分自身の体験とオーバーラップして感情が揺さぶられた。

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2024/07/30

人生はどこでどう転ぶか分からないと感じた。岳夫が再就職先を譲った相手は自殺し、岳夫自身は軽井沢でそれなりに楽しい暮らしをしている。リストラは不本意だったと思うが結果的には父の失踪後のことも分かり良かったと思う。ゆり子と岡野がその後、和解できることを祈る。

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2024/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

50歳を目前としてリストラ、離婚、からの軽井沢というこれまでの生活とは一変して暮らしが変わる。 生きて折返し地点に立つおじさんがこれまでを思いながら、途中出てくる出てくる人物達との出会いを重ねて成長していくそんな話だった。  個人的にはこれまで同期として切磋琢磨してた宮元さんが亡くなるというのは、衝撃だった。 人は生まれた時から死ぬ運命にあるけれど、本当にどう転がり落ちていくのか人生は分からないもんなんだなあて。 琴の葉のように川が澄み流れていく心地よさを感じながら読み進めさせてもらいました。 後、軽井沢とか浅間山いってみたくなるね。

Posted byブクログ

2022/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

唯川恵先生の小説は、「啼かない鳥は空に溺れる」「テティスの逆襲」が特に好きです。先生の作品は、身構えることなく本を読みたいときに手に取ります。こちらもそんな小説。 会社をリストラされた中年男性が軽井沢に越してきてさまざまな人と出会う物語です。たまたま通うことになった居酒屋のおかみさんが実は異母兄弟だったり、大金持ちの奥様に誘われて関係を持ったり、その奥様の旦那が元から知っていて鼻持ちならないと思っていた人物だったり、詰め込みすぎて ありそうで絶対なさそうな物語 になってしまってるのが惜しいような。 主人公の名前が「岳父」なのもなんだか少しややこしいと思いました。(岳父:妻の父、舅という意味を持つ言葉でもある)そして珍しく男性目線のお話ですが、これは男性が読んだらどうなのでしょうか?気になります。

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2021/02/25

リストラにあって田舎暮らしを始めるおじさんの話。とりあえず難なく読めた。 もう本当に個人的な感想で申し訳ないけど、軽井沢なんて都会よね。寒いとか雪とか言ったって、メートル単位で降るようにとこに住んだりしてしまうと、あのなー、本気で雪が降るとこなんか、のんびり「今日も雪かきをした」...

リストラにあって田舎暮らしを始めるおじさんの話。とりあえず難なく読めた。 もう本当に個人的な感想で申し訳ないけど、軽井沢なんて都会よね。寒いとか雪とか言ったって、メートル単位で降るようにとこに住んだりしてしまうと、あのなー、本気で雪が降るとこなんか、のんびり「今日も雪かきをした」などとは言ってられないんだ、よぉ。雪かきしなければ家から出られない。雪おろししなければ、家や車が潰れるんだ、ぞぉ。 結論は、(関東から2時間圏内の)田舎暮らしはいいな! ガチの田舎なんて、排他的だから余所者が1年そこらで馴染めないし。←しつこい。 まぁ、唯川作品はガチで読むものではなく、のんびりお話の世界観を楽しめればよいということで、悪くないお話でした。

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2021/01/25

今回は唯川さんの作品にしては珍しく男性が主人公です。 毎回描かれる女性心理にはいつも共感させられて感情移入していましたが今回は男性が主人公に関わらず、読み始めからすぐに脳内映像で先へ先へとページが進みました。 架空の物語でありながら、現実にも起こりえそうな話で現実との程よ...

今回は唯川さんの作品にしては珍しく男性が主人公です。 毎回描かれる女性心理にはいつも共感させられて感情移入していましたが今回は男性が主人公に関わらず、読み始めからすぐに脳内映像で先へ先へとページが進みました。 架空の物語でありながら、現実にも起こりえそうな話で現実との程よい距離感に今回も引きこまれて行きました。 そして登場人物全てが生き生きと丁寧に描かれていて読後感も良かったです。

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2020/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

軽井沢の風景が見えるような話。 唯川恵作品らしく、美しい女性が次々登場。 リストラされた主人公が行くようになった小料理屋、しののめ、は異母兄弟になる女性がしている店だった… そうそう、上手く人が繋がるか?とは思うが、まあそういうお話もありか、と。

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2017/11/07

女は素知らぬ振りをして、いつも抜かりなくすべてを整えている―。仕事を辞め、失意のうちに東京を引き払って田舎で暮らすことに決めた岳夫。ボロ家に手を入れ、一人静かな暮らしを始めた彼の前に現れた一匹の犬と女たち。思いがけなく展開する人生に立ち向かう、大人のための物語。

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2017/10/09

久しぶりに唯川恵の本を手に取りました。相変わらず読みやすかったかな。 男性目線で描かれてるのが意外だったのと、途中までは、恋愛なのか、サスペンス的なものなのか、話が散乱?してるような気がしたけど、最後はまとまったのかな。浮気や不倫を、許せるか黙認するか拒否するのか。人によって様々...

久しぶりに唯川恵の本を手に取りました。相変わらず読みやすかったかな。 男性目線で描かれてるのが意外だったのと、途中までは、恋愛なのか、サスペンス的なものなのか、話が散乱?してるような気がしたけど、最後はまとまったのかな。浮気や不倫を、許せるか黙認するか拒否するのか。人によって様々。 軽井沢に行ってみたいな。GWと夏休み以外で。

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2016/04/23

50歳を目前にした男が、会社でリストラにあい 家も家族もついでに恋人までも失って 軽井沢の人里離れた別荘地にひとり辿りつきます。 社会的な立場を何もかも失った男の前に 何故か次々と現れる美女たち・・・(笑) しかもその美女の方からのお誘いで 簡単にそういう仲になってしまったり・...

50歳を目前にした男が、会社でリストラにあい 家も家族もついでに恋人までも失って 軽井沢の人里離れた別荘地にひとり辿りつきます。 社会的な立場を何もかも失った男の前に 何故か次々と現れる美女たち・・・(笑) しかもその美女の方からのお誘いで 簡単にそういう仲になってしまったり・・・ なんだか中年のオジサマ達が喜びそうな物語 (実際、家の夫は大喜びしていた)に 「渡〇淳一か!!」と、突っ込みを入れつつ本の後ろを確認したら 週刊新潮連載でした(笑)・・・納得。 何もかも捨てて身軽になって人生を一からやり直す。。。 それってやっぱり男のロマンだったりするんでしょうかねぇ。 しかしこの物語、最後にはなかなか深い味わいを残してくれます。 人生なんて、どこをどうしたって 最後は淋しいものだと知ってしまった 40代以降の男性諸氏におススメです。

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