INNOCENT DESPERADO の商品レビュー
「この世界には想うしかない恋もある」 この背表紙の言葉の意味を最後に知ることになる、とても切ない物語。 とあるきっかけでの5人の少年少女の家出。 そこで交差する様々な想い。各登場人物の視点に立って進んでいきます。 未熟な感情も17歳の子供であるが所以だろうか。 これを読んだ後「蒼...
「この世界には想うしかない恋もある」 この背表紙の言葉の意味を最後に知ることになる、とても切ない物語。 とあるきっかけでの5人の少年少女の家出。 そこで交差する様々な想い。各登場人物の視点に立って進んでいきます。 未熟な感情も17歳の子供であるが所以だろうか。 これを読んだ後「蒼空時雨」を読むと、より楽しめそうですね。
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「antinotice」 家出先に選んだ場所は。 いくらなんでも二週間誰にもバレずに部室で暮らすというのは無理があるのでは。 両親も欠席はしていなくとも、流石に二週間も家に帰らない娘の事を心配になったりはしないのだろうか…。 「花弁」 突然紹介された恋人の存在。 自分にとって唯...
「antinotice」 家出先に選んだ場所は。 いくらなんでも二週間誰にもバレずに部室で暮らすというのは無理があるのでは。 両親も欠席はしていなくとも、流石に二週間も家に帰らない娘の事を心配になったりはしないのだろうか…。 「花弁」 突然紹介された恋人の存在。 自分にとって唯一の家族から恋人の存在を告げられるだけでも動揺するだろうに。 前もって伝えることも無く共通の知り合いを紹介するなど今までの行動全てが疑いたくなるだろうな…。 「Flashback」 彼女の心を守るために。 一番現実を帯びていて冷静な判断が出来ているのは彼一人だろうな。 確かに彼女の心はギリギリの状態かもしれないが終わりの見えない逃亡生活を始める理由にはならないのでは。 「knock yourself out」 逃亡先で始めた生活。 これだけの間だけでも破綻せずに暮らし続けれたというのは凄いことでは。 この逃亡に反対していた彼の行動が一番この暮らしを支えているのではないだろうか。 「enough is snough」 十分な思い出を胸に帰路へ。 どれだけ罵られても仕方ない裏切りをした彼だが一番現実を見ていたのも彼だろう。 この行動が無ければ逃亡先での生活など始めから続くことがなかっただろうな…。 「paradise in the prison」 彼が見てきた世界。 自分の気持ちが届かないどころか、相手からの憎悪を受ける日々など想像しただけでも胸が痛くなる。 せめて彼女が誤解している彼の行動の意味が伝われば少しでも報われるのだろうか…。
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いつものように若い自我との葛藤がダイレクトに書かれていて興味深く?読めました。 登場人物のそれぞれが高校生という年齢ならではの屈託を抱えていて、それに対して誤魔化すか、斜に構えるか、別の方向に抑えこむかなど複数の選択肢を提供していることで、読者のさまざまな好みに対応できる上手いテ...
いつものように若い自我との葛藤がダイレクトに書かれていて興味深く?読めました。 登場人物のそれぞれが高校生という年齢ならではの屈託を抱えていて、それに対して誤魔化すか、斜に構えるか、別の方向に抑えこむかなど複数の選択肢を提供していることで、読者のさまざまな好みに対応できる上手いテクニックだと思う。
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高校時代、こんな思い切ったことを出来たら楽しかったろうなぁ。 甘酸っぱくて苦い青春の話だと思います。
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「蒼空時雨」の朱利先輩の話しだと知って購入しました。 「蒼空時雨」のメンバーや「ノーブルチルドレンシリーズ」の「演劇部」が出てくるかな、と楽しみにしていたんですが違いました。 完全に独立した物語のようで、ちょっとガッカリしてしまいました。 朱利先輩は「蒼空時雨」の頃とはイメー...
「蒼空時雨」の朱利先輩の話しだと知って購入しました。 「蒼空時雨」のメンバーや「ノーブルチルドレンシリーズ」の「演劇部」が出てくるかな、と楽しみにしていたんですが違いました。 完全に独立した物語のようで、ちょっとガッカリしてしまいました。 朱利先輩は「蒼空時雨」の頃とはイメージが違ったかな。 まだ、秋赤音さんのほうは聞いてません。
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たった今、読み終わりました。 高校生という、一見大人のように見えるけどやっぱりまだ子ども。そんな男女四人のお話。 それぞれのもどかしい想いが、切ない。だけどそんな些細なことでさえ、大切なものに思えました。 綾崎隼さんの小説は、 言葉の表現の仕方がとても好きですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やられた。 横並びする恋愛模様なんて別段珍しいものでもないんだけど、心が揺さぶられる。 妹が花瓶で殴っただとか、奇跡が起きただとか、家出だとか、もう馬鹿馬鹿しくてイライラしたくらいだった。だけど、最後の展開に自分の感情の全てを持って行かれた。あんなの、失恋の経験がある人間なら誰だって持っていかれるよ。 ズルイとすら思えるくらい。 途中で読むのがダルくなったりもしたけど、全て作者の計算の上だった。前置きが長すぎる。でも、必要だから仕方ない。 なんだかんだで一番哀れなのは凪紗だと思った。 いや、何も知らないあの2人かな。でも、知った所でどーしようもないし はぁ~
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☆4.5 最後まで読んでようやく良い物語だったと思える。 これは、紀橋朱利の物語だ。 最初の朱利のイメージは良くなかったし、凪沙に対してはちょろいと思ったけど。凜乃と爽馬の話は正直とても良かった、と思う。ちょっとロマンティックだったし。まぁ、切ない恋模様?ってやつなのかな。...
☆4.5 最後まで読んでようやく良い物語だったと思える。 これは、紀橋朱利の物語だ。 最初の朱利のイメージは良くなかったし、凪沙に対してはちょろいと思ったけど。凜乃と爽馬の話は正直とても良かった、と思う。ちょっとロマンティックだったし。まぁ、切ない恋模様?ってやつなのかな。朱利の気持ちは理解に難いけど、母親の影響が強いみたいだし分からなくもない。それに恋心は純粋だった。凪沙は報われないけど。みんな不器用だったんだ。 最後に、桃華ちゃんがこれからずっと笑顔でいられますように。
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主人公の紀橋朱利、好きだなぁ。こんな感じ理想だわ… 綾崎隼さんの本の登場人物って、1人1人に個性があって引き込まれてしまう。 『花鳥風月』シリーズ読み直すか><b
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