盗まれたジャガーの秘宝 の商品レビュー
ディンク、ジョシュ、ルースの三人組はディンクのおじさんの働くニューヨークの博物館で、エメラルドのすり替え事件に遭遇するのだった。 児童書コーナーで薄めのシリーズ物がズラズラと並んでいるのを目にします。その中のひとつ「ぼくらのミステリータウン」シリーズの中の一冊を手に取ってみまし...
ディンク、ジョシュ、ルースの三人組はディンクのおじさんの働くニューヨークの博物館で、エメラルドのすり替え事件に遭遇するのだった。 児童書コーナーで薄めのシリーズ物がズラズラと並んでいるのを目にします。その中のひとつ「ぼくらのミステリータウン」シリーズの中の一冊を手に取ってみました。シリーズ5作目なのですが、わかりやすいキャラクター配置にスッと物語に入っていきました。 インカ帝国の秘宝黄金のジャガー像が抱くエメラルド。そのエメラルドがいつの間にか偽物とすり替えられており、おじさんにもその嫌疑がかけられてしまう。その事件を解決するのが我らが三人組!という筋立てにはワクワクさせられます。 しかもわかりやすい児童書というのは、子ども騙しということでは決してないのですね。ミステリとして押さえておきたいポイントが揃っています。魅力的な謎がありさり気なく伏線を張りが張られ、推理の道筋を作りつつミスリードまで用意する。ページ数の制約からかなりご都合主義的にストーリーは展開しますが、それはマイナス要素というよりもテンポよく進むという印象になります。 これはミステリの入口としてなんとも素敵な作品です。これは子どものころに出会っていたら、絶対にハマっただろうな。ここから是非ミステリの世界奥深くまでおいでませ!
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