ホントによく出る乙4類危険物試験問題集 の商品レビュー
危険物のことなど何も知らない文系の人間にもとっつきやすい本だと思う。危険物は化学が基礎。中学や高校で化学を習ったならば分かると思うが、理屈ぬきで暗記しなければならない数字や語彙が結構多い。乙4に属するほとんどの危険物が無色透明の液体なので、語呂合わせで如何に覚えやすく識別するかに...
危険物のことなど何も知らない文系の人間にもとっつきやすい本だと思う。危険物は化学が基礎。中学や高校で化学を習ったならば分かると思うが、理屈ぬきで暗記しなければならない数字や語彙が結構多い。乙4に属するほとんどの危険物が無色透明の液体なので、語呂合わせで如何に覚えやすく識別するかにも腐心されている。もう一冊、ネットスクールという出版社の乙4類のテキストも使用したが、こちらの本一冊でも十分合格レベルまで引き上げてくれる。解説が丁寧かつポイントを押さえている。ただ、問題集なので、出題分野がページごとにバラバラなので、テーマごとにノートに間違いやすい箇所をまとめたりする必要があった。本試験と同形式の8回分のテスト問題は4,5回繰り返した。過去問がわずかしか公開されておらず、試験会場でも問題用紙を回収されてしまう危険物試験の対策では、学習者に不安を与えるようなテキストや問題集を使うべきではない。特に各危険物の性質・性状は細かくやるとキリがないので、この程度の内容で十分だと思った。欲を言えば、危険物の法的な定義や解釈を鋭く突いてくる出題があったので危険物に関する法令の参考文献リストなどを掲載してほしい。更に物質の体積や比重・密度の計算式の成り立ち・プロセス、沸点・融点に関する事柄を基本から二酸化炭素と水の三重点図の見方まで網羅して説明してくれると有難い。又、長らく化学・物理的ものの見方から遠ざかっていた文系の人間にも理解しやすくする工夫や参考文献リストを加えてほしいと感じた。あと、解答用紙のマークシートが古い形式のものだったので、他社の本の解答用紙を流用させてもらった。中身本体は一色刷りの地味さはあるが、著者の誠実さ、熱心さがビシッと伝わってくる書き方であり、やりこめば自信を持って試験に臨めるだろう。
Posted by
- 1