海の石 の商品レビュー
桂さんが19歳の時に書いた『きもちのこえ』を読んだとき、「彼女はいったいどうやって、言葉でここまで自分を表現するすべを身につけたのだろう?」と驚いたのを思い出す。この詩集のなかでも、「伝わる」喜びを獲得したときの飛び上がりたいような気持ちを、そのまま表した「かなう」「歓喜」が胸を...
桂さんが19歳の時に書いた『きもちのこえ』を読んだとき、「彼女はいったいどうやって、言葉でここまで自分を表現するすべを身につけたのだろう?」と驚いたのを思い出す。この詩集のなかでも、「伝わる」喜びを獲得したときの飛び上がりたいような気持ちを、そのまま表した「かなう」「歓喜」が胸を打つ。 かなう みんな みんな うれしい わたしの ゆめ やっと かなった かなう はなし はなし 歓喜 ぱん! とはじけた ぱぱん! と跳ねた 体中の細胞が躍りだした 喜びはサイダーの泡 階段は三段とばし 空に一番近い場所までかけあがったら 両手をあげて 太陽に報告! こんな歓喜があったなんて 私を全部声にして ああ なんてすばらしいできごと! 大越桂さんのブログ「積乱雲」 http://plaza.rakuten.co.jp/678901/
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