写真で見るアジアの少数民族(3) の商品レビュー

森田勇造【文・写真】

2024/05/31

世界の奇習についての資料集め用に読んだ。
数十年前(本の発行年が2012年なので今だと二十数年前)まで首刈りの風習があったというインドのナガランド州、コニャック族の記事が特に良かった。

刈った首の数だけの顔の飾りが付いた首飾りをした、真っ黒な刺青を顔全体に入れた王様の写真、黒い入れ墨が眼光の鋭さを際立たせていて迫力が凄かった。
近隣の村と自分の村の人口比率と食料などの自給率が釣り合わなくなると、お互いに首を狩り合い、強い者が生き残るという野生動物さながらの暮らし。今はやっていないと書いてあったが、どのように生活しているのだろう？
一生行くことがないそのような場所、出会うことのない、あまりに異なった価値観の人々について紹介してくれるこのような本は非常にありがたい。