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ソネット の商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2019/11/12

幸を見ていると、心配になるほど不器用で世間知らず。それに比べて柾史は全く違う。と思っていたけれど読んでいくうちに、結構不器用なのかも。と思い始めた。幸が考え込むタイプだということも、世間知らずだということも分かっているのに、うまく話せずに追い詰めてしまったりするのだから。タイプの...

幸を見ていると、心配になるほど不器用で世間知らず。それに比べて柾史は全く違う。と思っていたけれど読んでいくうちに、結構不器用なのかも。と思い始めた。幸が考え込むタイプだということも、世間知らずだということも分かっているのに、うまく話せずに追い詰めてしまったりするのだから。タイプの違う2人だから理解できないことや、相手を傷つけてしまうこともあるけれど、お互いが好きで同じものが好きということは揺るがないから、今後も一緒に居続けるのだろうな。と思った。

Posted byブクログ

2016/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

え…とんでもないDQN亭主関白と、精神的DVを受けながらも必死で耐える絶望的な妻にしか見えない…。 最初は受けの方が印象悪かったんですよ…人から雨に濡らさないようにって借りた本を適当に扱っている当たりから。しかし攻めの方がとんでもなかった。 攻めは別れたつもりはなかったとか、受けが立ち直らず詩も書けなきゃそのまま破局でよかったとか、は?どの口が言ってんの?怒 だったら簡単に受けに手を出してんじゃねぇー!あんたは警戒心の強い野良犬を拾って愛でるだけ愛でて、なついてめんどくさくなったら、一人で生きる努力しろってポイ捨てする最低な人間と一緒やん。 それでも、攻めに何らかのしっぺ返しがあるものだと思って最後まで読んだのに…無い無い無い!攻めが寒い中受けを待っているところは、以前は受けが同じ状況だったのを思い出して可哀想だったな、とか普通思う場面じゃないですか?バスルームで吐いた受けの吐瀉ぶつに対する咄嗟とはいえ攻めの反応は…あり得ない。人間性もとい愛情を計れるものがあるとしたらまさにこの場面なのに攻めは真逆のことしちゃったね…。もう受けが萎縮しまくって哀れ… 攻めの酷さが前フリで、逆転攻めザマァ展開だったら最高!ってくらい文章は上手いんですよホント。…作者の意図が気になったので後書き読んだけど攻めがひどい奴とも言及してないのでびっくり。結局、攻めの反省もなく仲良くフランス行き??二人とも壊れてます。

Posted byブクログ

2015/09/09

同期大学生、有能な苦学生年上攻×未熟な詩人年下でした。 この作家さんの攻めは、割と困ったところのある人なパターンがデフォなのかと、恐々読み始めたのですが、強引なところはあるけれども、今回、生真面目で、割と落ち度のない男の子でした。 むしろ詩人くんが、初めての恋に流され、グズグズ...

同期大学生、有能な苦学生年上攻×未熟な詩人年下でした。 この作家さんの攻めは、割と困ったところのある人なパターンがデフォなのかと、恐々読み始めたのですが、強引なところはあるけれども、今回、生真面目で、割と落ち度のない男の子でした。 むしろ詩人くんが、初めての恋に流され、グズグズな子で、あちゃーとなりましたよ。 どちらも、もう少し頑張りましょうと思いましたが、詩人くんが、なんとか本来に立ち返る様はカタルシスを覚えました。

Posted byブクログ

2013/12/01
  • ネタバレ

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ひのもとさんのダメ攻めはデフォルトなんでしょうか……。 今回の攻はもう、全然ダメ生理的に受け付けないタイプです。 現実世界にもいそうな人種ではありますが、リアルすぎて 嫌でした……。 世間知らずで純粋培養人付き合いすらまともに出来ない 卑屈な詩人志望の受を、自分の理想を押しつけまくって それが出来なきゃ頭ごなしに叱りつけ、上から目線で 鼻につく上、勝手な都合で受を切り捨てるとか。 世間知らずが初めての恋愛にのぼせ上がり溺れきり、 世界が恋愛桃色ピンクで塗り潰されるなんて、よくある ことじゃないですか。それが詩人目指してるなら、 かえって現実的ですよ。 それをね、それを……あーもう、書いてるだけで腹立つ。 受の卑屈っぷりにもイラつきますが、成長が見える分 この子が振り回されるのが不憫でならない。 疲労困憊の末に受がお風呂で吐いちゃうシーンでは、 もう完全に攻に絶望。なにこの男! 山のように言いたいことはありますが、ひきこまれる話 であるのは確かです。でも好きになれません。 応援も出来ません。感情移入も難しいです。 とにかくこの攻、いっぺん大きな挫折でもしたらしい……。 こんな薄っぺらい狭量男じゃ、パトロンとか無理無理。 世界がひっくり返っても、この難しい受を支えていくとか 無理だと思います。 というわけで、この二人に全く未来が見えない為、評価が 難しいです。気持ち的に★1ですが、読ませる内容では あったので2つで。 作中一番共感できたのが島村准教授。 そして詩人志望で言葉を仕事にしようかという受の言葉遣い がいただけない。 目上に人にたいしてタメ口とか、昭和生まれの私には理解の 範疇を超え、もはや宇宙人に見えました。

Posted byブクログ

2013/10/08
  • ネタバレ

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 芸大に通う仁科幸は、作詩をメインとしながらも自分の将来を決めかねていた。  周りの同級生はどんどん就職先を決めていくけれど、自分はただこのまま漫然と試作を続けていていいのかどうか……悩んでいた。  けれど、言葉は仁科の心の中に次々と浮かび上がり、「書く」ことには仁科は迷いを持ったことがなかった。  そんな仁科の前に突然現れた男・広尾柾史は、仁科とはまた別の視点から詩に関わって行こうとする男だった。  彼は、「詩の翻訳家になりたい」という明確な目標を掲げ、また、それに向かって何度もフランスに留学していたり……等目標に向けて着実に歩いている男だった。  そんな広尾と、ゼミの教授から同じ課題を与えられた仁科は資料の少なさから、一緒に課題をやることになってしまう。  最初、今までの人付き合いの経験の少なさから、何でもすぐに口にしてしまう広尾に苦手意識を抱いていた仁科だったけれど、次第にそういう広尾のマイペースなところに惹かれていく……  そして、課題の打ち上げの日、酔った2人はついつい身体の関係を結んでしまう。  そこから先、恋愛経験も少ない仁科は、転がり落ちるように広尾に夢中になっていく。  全てが広尾中心の生活で回っていて、詩も全然書かなくなり、授業にも殆ど出ない。  恋愛以外何も見えなくなってしまった仁科に対し、別れを告げたのは、先に手を出してきた広尾のほうだった。 「自分が何を言っているのか考えろ」と諭され、「もう会わない」と仁科の部屋を追い出された仁科はその現実が受け入れられず、しばらくは仁科のことを追いかけ回すことになる。  しかしながら、それも大学が休みに入り、仁科がフランスに留学してしまうまでの短い間だった。  最後の日に、完全な別離の言葉を告げられてしまった仁科は仕方なく、広尾のいなかった頃の元の生活に戻ろうとするけれど、心がぽっかりと穴が空いたようになってしまい、今まで通りうまく試作ができない。  何を描こうとも言葉がまったく出ない状況に、仁科自身も焦りを感じるが、自分の力では何ともならず、ただ悶々と月日だけが過ぎていく。  そんな時、師事する教授から渡されたのは、広尾と一緒にやった課題の詩の日本語訳で……  という話でした。  恋によって身を崩した詩人と、そんな詩人に恋してしまった男の話。  結局仁科は、その訳詩によってもう一度書くことを取り戻して、その作品を見て、別れたはずの広尾が尋ねてきてハッピーエンド。  でも多分、本当の2人の山場はこれからで。  歩くテンポも、目的意識も全然違う2人は、なかなか考えてることのベースが違うから、ちゃんと言葉で伝えたつもりがすれ違っていたりして、うまくいかないところも多々あって。  それが原因で、仁科が無理していたり……で。  まだすっきり「共に歩む」っていう感じではないところで終わっているのだけれど。  それでも、仁科は広尾のことが好きで、広尾は仁科のことをとっても大切に思っている……ということが大事なんだろうな……と思います。  仁科が倒れちゃったシーンは、バイトの鬼だった個人的には、お前、其の日は本当にバイトがない日なのか? 大丈夫なのか?? って心配しても始まらないことを考えたりしたのですけど、まあ2人の将来の幸せの方が大事ですよねって。  マイペース攻めに振り回され続けるちょっとぼんやりな受けの話。  8割方は確かに広尾の方が正しいけれど、全員が全員、広尾のペースで生きれると思うなよ! と思ってしまったり。  気持ちのすれ違いの含まれてるBL小説が好きな方にはオススメします。

Posted byブクログ

2012/03/30
  • ネタバレ

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大学の先輩後輩もの。で、後輩のほうが主人公なのですが、フランス文学を専攻するふたりが教授を経由して近くなってゆくのですが……先輩が、その境遇ゆえか、よくできる上に相手にもそれを求めるタイプなんですよね。そこが結構主人公がきつかったりするんですが、私も、友達ならともかく、付き合うひとにそうされるのはキツいタイプなんでちょっと微妙でしたw言われなくたって頑張るけどさ、好きなひとに頑張れ頑張れ言われるのって…どうなんだろう。その辺の気持ちのやりとりとか、先輩の心の動きとかもっと深く書き込んであるともっとおもしろかったかも。

Posted byブクログ

2012/02/27
  • ネタバレ

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臆病で頑固で繊細な受けと 行動的で傲慢な攻めの芸大生モノ。 文芸学科が舞台は新鮮です。 詩人・詩研究の世界。 その詩に惚れ込まれ、強引に体を奪われ あっという間に恋に落とされ溺れる受け。 自分の存在が、受けの詩の才能を潰すからと 切り捨てられた彼が、苦しみ再起していくお話。 標題と攻め目線の2編あります。 世間知らずで危なげだけど、とにかく スパルタな攻めに大して、健気で一途な受けを描くのは ひのもとさんのお得意。 再起までは、ホントにダメダメなんだけど 攻めの想いをきちんと理解し、上を向いてからの受けは 攻めじゃなくてもきゅんきゅんします。がんばれー!とね。

Posted byブクログ

2012/02/17

ソネットとは14行から成る西洋の詩の定型のひとつらしいです。ということで、今回主人公の仁科は芸大の学生で詩人を目指しています。就活もせず現実離れした生活適応力ゼロな仁科と、いきなり彼の前に現れたフランスからの留学帰りで年上の同級生広尾との話です。 ストーリーが地味だしマニアックだ...

ソネットとは14行から成る西洋の詩の定型のひとつらしいです。ということで、今回主人公の仁科は芸大の学生で詩人を目指しています。就活もせず現実離れした生活適応力ゼロな仁科と、いきなり彼の前に現れたフランスからの留学帰りで年上の同級生広尾との話です。 ストーリーが地味だしマニアックだし高尚だし、ということで読み始めは正直とっつきにくかったですね。途中で挫折しそうに。特に、「詩人」というところで怖気づいたわけです。 しかし、このセンセは恋するオトコの心理描写が上手い。読んでるうちに、いつの間にかぐいぐいひきつけられていました。 二人の関係に紆余曲折あって、一体どうなるのと心配させられたり、仁科の気持ちを考えると胸が痛んだりさせられて、意外に盛り上がりました。 今までの作品では勝手で酷い攻が受によって愛する心に目覚めるパターンでしたが、広尾の場合は、一見強引で自分勝手で思いやりなさそうに見えて、実は相手の幸せを広い視野で考えてるのが読んでるうちにわかってきます。自己中に見えて、相手の将来まで考えている案外いいヤツでした。 雑誌掲載部分の本編と書き下ろしが同じ程度の分量。それぞれ、仁科視点と、広尾視点で書かれています。本編では、恋に翻弄され溺れてしまい、どうしようもなくなっている仁科の気持ちが描かれています。そしてそんな仁科をどう思っているのかという攻の広尾の気持ちは、書下ろしを読むと納得できるようになっています。 仁科は確かに詩人としての才能を秘めているのですが、現実的な生活力に欠けていて、積極的で強引な広尾に体を奪われるとそのまま流され侍に。しかも、詩人らしく恋愛能だけは人並み外れています。 もう、世界が広尾中心に回っているのです。彼でいっぱいになってしまい、そばにベッタリ、当然詩は書けなくなってしまいます。 まさに、恋に恋する乙女状態。 そして、広尾は詩を書かなくなった仁科に失望したのか、彼を捨ててフランスに行ってしまうのです。 勝手なオトコの広尾ですが、弁明すれば、仁科の体目当てで飽きたから捨てたわけではなく、その才能も愛していたから詩人としての芽を枯らしたくなくて、苦渋の決断を下したのだということなのです。 そんな理想を掲げて恋愛する硬派な男が実在するとも思えない、オールドファッションなキャラです。でも、その真摯な愛の大きさは魅力的。 恋は盲目になっていた恋愛初心者の仁科には、その愛が伝わりにくかったですね。もう一度広尾から切り出していなかったら復活はなかった気がします。 書き下ろしでは、二人でフランスに行くための資金作りに奔走する健気な仁科に、広尾が心を痛めてしまう話。 厳しい現実というものに実感がなかった仁科が、愛のために頑張る姿がかわいいです。愛想をつかされたくないから頑張っていたなんて、泣かせる理由で広尾をイチコロにしていました。 この書下ろしがとてもステキでした。 かわいいから好きだという気持ちだけで、一緒に生きていくことはしたくなかった広尾の理想を貫き通した姿勢はすごい。 Hシーンはそんな二人の性格を反映して、攻に強引にされつつも嬉しそうな受がいじらしいくらいかわいくて萌え。 番外編ペーパーは、島村視点で、フランス行きを決めた二人の姿が描かれています。二人に対する島村の影響の大きさがよく出ているSS。ラブラブになれたのは、彼のおかげですね。

Posted byブクログ

2012/02/17
  • ネタバレ

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受けが本当に霞を食って生きているような男でwww いかにも昔ながらの詩人って感じがしました。 この二人は現代だから不安なのかなあ。攻めもまだいまいち経済力が足らないし。一昔前のパトロンが当たり前の世界なら何の問題もなく幸せになれたよなと思いました。

Posted byブクログ

2012/02/17
  • ネタバレ

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同級生(?)もの…かしら 今回の主人公は詩人です 2話構成になってて、ひとつは雑誌掲載分ですね 私的大注目のひのもと作品ですが、これも期待を裏切りません 凄くドラマチックではないですが、心情の表現がじわっときます

Posted byブクログ