猫かぶり嬢とにわか貴公子 シンデレラの華麗な誤算 の商品レビュー
“「……ばらさねえよ」 「え——?」 「ばらすんじゃないわよ、分かってるわね!」と眼光を鋭くしていたシャーロットは、エロールの口からぽろりと漏れた言葉に瞳を瞬かせた。 「別に、ばらすつもりはないって言ってるんだよ」 「そ、そりゃあ私としてはありがたいけど。でも、どうして?まさかさ...
“「……ばらさねえよ」 「え——?」 「ばらすんじゃないわよ、分かってるわね!」と眼光を鋭くしていたシャーロットは、エロールの口からぽろりと漏れた言葉に瞳を瞬かせた。 「別に、ばらすつもりはないって言ってるんだよ」 「そ、そりゃあ私としてはありがたいけど。でも、どうして?まさかさらに見返りを要求する気じゃ」 「そういうわけじゃない。ただ、あんたの本性知ってるのが俺だけっていうのも——っ」 「——お坊ちゃま、お嬢様」 「…………またあんたか、クラウス」 エロールの言葉は、突然シャーロットの背後から聞こえてきた執事の呼び声によって阻まれる。どうやら角からにゅっと現われたらしい。”[P.32] ちょっとした台詞とかでエロールが可愛い。 ここは頑張ってもらわないと。 続編がでたら、今回の騒動人たちとどのような関係に収まるのかも気になる。 “「あれ、シャルにそっくりだよね!」 「……は?」 「僕、セネット氏が近年ご執心って噂の東国に行ってたんだけど、そこで見つけたんだ。見た瞬間、『シャルみたい!』ってビビッときて、とりあえず布教用保存用観賞用と三体買ってきたんだよ」 果たして人形を布教するのか、それとも人形を使って美少女シャーロットの存在を布教するつもりなのか。 (どっちの答えでも心に傷を負う気がするわ。ここは考えず——) 「そしたら帰国後、ふとオリバーが『君の想い人はどんな人なんです?』って訊いてくるからさ。こんな娘だよ。美人でしょ?って一体をオリバーに渡したんだ」 (——切実に、聞かなかったことにしたいわ。ジャンってばパパを追いかけるあまり、パパの生霊でも憑いたんじゃないかしら)”[P.214]
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伯爵の後ろ盾があることで、ちやほやされると思っていたのが、予想外に馬鹿にされたことで、一層燃えてるシャーロットがかわいいです。 エロールもシャーロットが気になって仕方がなくて、ジャンに連れ去られたシャーロットを見つけたときに思わず出てしまった、俺のもの宣言に、にやついちゃったんですけど、そのあとシャーロットが訂正を求めたのが、ちょっと残念。早くシャーロットが気付いて欲しいです。
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シンデレラもそう簡単にめでたしめでたしではいかないよね、という第2巻。シャルの、自分の進むべき方向に一生懸命で、脇道が見えてない感じが愛おしいな。エル視点でいくと可愛くて放っておけなくて、でも素直に甘やかすのはできなくて、なもどかしさが満載に違いない。あ、エル視点想像したら床ロー...
シンデレラもそう簡単にめでたしめでたしではいかないよね、という第2巻。シャルの、自分の進むべき方向に一生懸命で、脇道が見えてない感じが愛おしいな。エル視点でいくと可愛くて放っておけなくて、でも素直に甘やかすのはできなくて、なもどかしさが満載に違いない。あ、エル視点想像したら床ローリングしたくなった(笑)ご都合主義ではあるのに物語の起承転結がキレイなので、読了感がすかっとしていて小気味良いです。
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